台湾ドラマ「ショコラ」第22話/最終話 あらすじ

「銃口の先」


「俺の命を取る口実を与えるほどバカじゃない」と麦松奇に言った稲重会会長だったが、考えを変え「よし、かかれ。本人のご希望だ」と手下たちに命じる。何も抵抗もせず、会長の手下に殴られ続ける松奇。


辰巳千恵からの電話で、秦是吾と阿栗たちがケーキ店に駆けつける。是吾が「千恵、どうした」と言うと、千恵は泣きながら是吾に抱きつく。「何があった。俺たちがいるぞ」と優しく言う是吾に、千恵は「どうしたらいいの。分からない」と話す。そして、親分は是吾たちに黙ってろと言ったけど、すごく心配なの、だって…と言う千恵。
千恵が迷いながら「2人だけで話たいことが」と言い、是吾は奥で話そうと連れて行く。


"神よ。ワシを罰してください。どうかワシに罰を"と思いながら殴られていた松奇。顔もアザだらけになり、意識を失ってしまう。その様子を黙って見ているしかない謝沢。


千恵と奥の部屋から出て来た是吾に「親分の行方は?」と聞く阿栗。それに答えられずにいると、是吾の携帯に電話がかかってくる。「分かった」と真剣な顔で言った是吾は、修造に各支部に連絡するよう命じる。組長(おやじ)は稲重会にいると。
千恵と抱き合った是吾は「ここで待ってろ」と言うとケーキ店を出ていく。


屋上。誰かと電話で話していた謝沢は「まだ動くなと伝えろ。もう少し時間を。やってみる。できる」と相手に言う。


兄弟たちを連れた是吾は稲重会へ。しかし事務所の中へは1人で入っていく。
今回はお前が来るのを待っていた、詳しい話は直接、麦松奇から聞くといい、と是吾に言い、松奇を呼ぶ会長。松奇はアザだらけの顔で現れる。
是吾に話があると松奇が言い、謝沢とその場を離れる会長。

松奇を椅子に座らせ、その前にあったテーブルに座る是吾。是吾が「一体、どういう事だ?」と聞くと、松奇は何言わず持っていた封筒を是吾に渡す。その封筒に入っていた記事を少し見た是吾は、泣きながら「もう知ってる。千恵から聞いた。だけど俺は覚えてないんだ」と言う。「だがな是吾、ワシは覚えてる。忘れたことはない。ワシがお前の両親を殺した。ワシが殺したんだ」とつらそうに話す松奇。

24年前、組の会計だった是吾の両親2人がカネを持ち逃げした、ワシが取り立てを任され2人を捕らえた、と松奇は話し出す。「誤解なんです」と言う2人を脅すため、手下に命じて2人の周りに灯油をまかせた松奇。松奇は白状するための時間を2人に与えようと、一旦、外へ出る。そして残った手下たちがライターで脅している時、誤って灯油に火がついてしまう。松奇は助けようとしたが、手下たちに必死で止められ行けなかった。そのすべてを見たショックで、是吾が記憶を失ったと松奇は言う。

稲重会から出て来た是吾は、黙って車に乗り込む。それを見た阿栗は、兄弟たちに「いくぞ」と
命じ車に乗せる。

車に乗った是吾は"ワシはずっと2人に償う方法を考えてきた。そして、あの日お前がワシの前に現れた。お前の素性を知った時、願いが通じたと思った。親の仇を討つなら、今がその時だ。ワシも罪を償える"と言っていた松奇の言葉を思い返す。


松奇たちは千恵のいる家に戻ってくるが、誰も話そうとしない。
椅子に座っていた千恵は、是吾に駆け寄り抱き締めると「あなたが何をしても私は見方よ」と言う。どんな決断をしても構わないと。松奇が死ぬ気でいると分かり「アニキがやらなきゃ稲重会がやる。だったらアニキが」と言う阿栗。是吾は組の再興が出来なくなると言うが、阿栗は「じゃ、しなきゃいい。親分は再興に反対だった」と返す。親分(松奇)がこんな苦しい決断をしたのも俺たちのためだと言う修造。

苦しい決断を迫られていた是吾は、千恵に松奇が実の父親だということを伝える。親父さんから直接聞いたと。
突然のことで混乱した千恵は、泣きながら行ってしまう。


教会の席に座っていた是吾は、涙を流しながら「あんたが神様なら、力を貸してくれ。何もかも俺が背負う。瑪亜姐さんの神よ、助けてくれ」とつぶやく。そこに千恵が来る。千恵は是吾の隣に座ると「自分のすべきことをして」と言う。私は明日、日本へ帰る、もう戻らないと。そして泣きながら是吾を抱き締め「ヤクザさん、ヤクザさん」と言うと、その場を去って行く。そんな千恵と入れ替わりに謝沢が来る。
つらそうな是吾に向い「お前は松奇を殺せ」と言う謝沢。


千恵は見送りに来た阿栗と修造と別れ、船に乗る。是吾はその様子を遠くから見ていいた。


会長は銃を是吾に差し出す。「いらねえよ、銃は使ったこともない」と言う是吾。しかし「麦松奇をひと思いに逝かせてやらんのか?」と会長に言われ、是吾は結局、銃を手に持つ。
是吾が部屋を出ていくと、オババが現れる。「奴は手を下せると思うか?」と聞く会長に「あんたとは違う。自分ではなく、麦松奇のために動く男だ。だから、やれる」と返すオババ。


是吾は明かりのついていないケーキ店に入って行く。そこには椅子に座って待っていた松奇がいた。銃を手に持った是吾に「やれ」と言う松奇。銃声が2発響く。

是吾が店から出て来ると、謝沢が立っていた。是吾に向い発砲する謝沢。胸を撃たれた是吾は、血を流して倒れる。謝沢は是吾に近づき、とどめを刺すようにもう一発是吾に向けて撃つ。

車から降りてきたオババに「豊安はこれで俺のものだ」と言い門を入っていく会長。オババが後に続く。
会長は庭で倒れている是吾を横目で見ながら店に入って行く。オババは是吾のそばにしゃがみ「惜しいことをした」と言って店に入る。
しばらくして店の中で数発の銃声が。急いでオババの手下が見に行くと、店の中で松奇と一緒に会長とオババも倒れていた。
"神様は我らを許してくださる、我らが人を許すように。瑪亜が生きていた頃、この言葉でワシを励ましてくれた。今やっとその意味が分かった"と松奇は思う。


6か月後。千恵は阿栗と修造と一緒に血連組墓地へ行く。そこには是吾の墓と瑪亜と眠る松奇の墓があった。

帰りの車。窓の外をふと見た千恵は、ある看板を目にし車を止めさせる。車を降りた千恵は、店の前まで行くと「ちょっと見てよ。あの店も"ケーキハウス・マヤ"よ」と阿栗たちに言う。含み笑いをする阿栗たち。

しばらくすると、店の中から松奇が。驚く千恵に松奇も気づく。「お父さん」と言いながら千恵は駆け寄り、2人は泣きながら抱き合う。「千恵さん、鈍いですよ。店の前を8回も通ったのに全然気づかないんだから」と言う阿栗。「阿栗、ひどい」と千恵が言うと、修造は「説明は後だ。あれを見ろよ」と言う。振り返る千恵。今度は店の中から笑顔の是吾が現れる。「ヤクザさん」と言いながら、千恵は是吾に抱きつく。


6か月前。教会で「お前は麦松奇を殺せ」と言った謝沢は、自分が"国際刑事警察機構(ICPO)"の刑事で潜入捜査をしていることを是吾に告げていた。会長とオババを逮捕して、豊安の極道を一掃すると言う謝沢。その謝沢から、金輪際、裏社会と関わらなければ、お前と麦松奇は見逃してもいいと言われ、是吾と松奇は協力することに。2人が死んだと見せかけたのも、今後、裏社会と関わらせないための謝沢の案だった。

あの日、是吾が松奇を撃った銃は空砲だった。そして謝沢の是吾へのとどめの一発も、事前に打ち合わせをして決められていた。
是吾を撃ち外に出て来た謝沢から、銃を受け取ってケーキ店へった会長。会長はオババがくる前に倒れている松奇に銃を握らせ、銃に松奇の指紋をつける。一方のオババは是吾の側に落ちていた銃を拾い、ケーキ店の中へ。

オババに銃を向ける会長。「稲重会の下部組織の大半が、あんたに反旗を翻すよ」とオババが言うと、この銃には麦松奇の指紋がついている、つまり殺したのは俺じゃないと会長は言い返す。「さすがは夫婦だね。私も同じ手を考えていたよ」と拾った銃を取り出すオババ。そして2人は互いを撃ち合う。それが事の真相だった。


千恵に目をつぶらせ、店の外へ連れてきた是吾。是吾が「目を開けていいぞ」と言うと、目を開いた千恵の前には是吾の作ったホワイトエンゼルが。「ママのエンゼルケーキだ」と興奮する千恵。写真を携帯で撮りまくる千恵に「気に入ったか」と是吾が言うと「もちろん」と千恵は答える。「嬉しいか」と言う是吾に「最高に嬉しい」と千恵は言う。そして同じ口調で「俺と結婚するか」と言う是吾。大事な言葉に気づかないまま「するわ」と写真撮りに夢中の千恵は軽く返す。ハッとする千恵。「今、何て?」と千恵が聞き返し、是吾は照れくさそうに「二度は言えない」と言う。

「もしかして、今、私にプロポーズした?」と千恵が聞くと「そうか?まさか」と是吾はとぼける。千恵は喜びの声をあげ「私プロポーズされちゃった」と叫び出す。その声に驚いて外に出て来る松奇たち。そして松奇たちもホワイトエンゼルを見て驚く。「天国の瑪亜にワシの思いが届いて是吾に作らせたか」と言う松奇。
千恵は駆け出し、近くにいた人たちに「是吾にプロポーズされちゃった」と言いまくる。困りながらも是吾は千恵を止められない。

店の前まで戻ってきた千恵は、是吾にプロポーズされたことを松奇に話す。「良かった」と飛び上がって喜ぶ松奇。「落ち着けよ」と言いながら是吾は千恵を抱き締める。
「辰巳千恵。結婚してくれ」と改めて皆の前で言う是吾。千恵は日本語で「はい。よろしくお願いします」と頭を下げる。そんな千恵に「中国語で言え」と言う修造．千恵は「秦是吾。結婚するわ」と中国語で言い、是吾は日本語で「千恵。愛してる」と言う。「あなたを、とってもとっても愛してる。最高に大好き」と千恵は是吾に抱きつく。キスをする千恵と是吾。


ーおわりー


とうとう終わってしまいました…。
最後まであらすじが書けて良かったです。
それもコメントを下さったり、読んでくださったり、ポチッをしてくれた皆様のおかげです。
有り難うございました!!

最終回はまさかまさかのことばかり!!
謝沢が国際刑事警察機構(ICPO)の刑事だったなんてー（０д０∥）
でも、謝沢と是吾の関係が好きだったから、どちらかが死ぬということにはならなくて良かった。

でも会長とオババは死んでしまい…。
こうするしかなかったと思うけど、達人のことを思うと会長のことは複雑…。
あれでも父親だものね。
達人はどうしているのかな?
最後に出て来てほしかったな…。

もう、是吾と松奇は死んだ事になっているから、別のお店に移るしかなかったのね…。
あの家はどうなったんだろう?
瑪亜との思い出もある家だから、いつか戻れるといいんだけど…。

是吾がホワイトエンゼルケーキを作ってくれたのが嬉しい♪
最後はこっちが恥ずかしくなっちゃうくらい千恵と是吾の2人が良くて(≧∇≦)ノ彡
ハッピーエンドで良かった(*´ー｀*人)


あと、もう1つ気になったのがマーチくん。
もう千恵は1人じゃないけど、きっと側にいるよね?


あぁぁ、ドラマが終わってしまって寂しい"(ノ_・、)"
次に台湾ドラマを放送してくれるのはいつかなぁ?




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