懸賞金付きのおふれを見た寇(こう)女傅は、鄧(とう)将軍に会いに行く。鄧将軍にお捜しの人がいるなら許婚としてお手伝いしたいと言う寇女傅。
寇女傅は祝言がいつになるか聞く。返事をためらう鄧将軍に、寇女傅は皇太后さまが以前お話していました。“正妻を迎えるまで側室は認めない”と。鄧将軍のためにも私が早く妻となったほうが親しい女性に相応の地位を与えられます」と言う。
「寇さんの心配はご無用だ」と返す鄧将軍。寇女傅は「あの肖像画が城内の各所に貼り出された後、私は嘲笑されました。祝言に気が進まず、そんなに私がお嫌いなら、皇太后様にお願いし、縁談はなかったことに」と涙を流す。その涙でつい鄧将軍は「約束する。年内に祝言を挙げる」と言ってしまう。
鄧家の屋敷を寇女傅と出た侍女の碧玉(へきぎょく)が「おめでとうございます」と言い、2人は笑う。
墓穴を掘ってしまった鄧将軍は、涙を見て安請け合いしてしまったことに後悔し、自分で自分の頬を何度も叩く。
曹大家(そうたいこ)から“西域の戦況が緊迫しているわ。都でも身の安全に気を付けなさい。宮中で生きていくには、まず我慢が大切よ。「公羊伝」は劉萱(りゅうけん)の宝物だったの。あなたを怒った衛(えい)殿を許してあげて”という手紙が班淑(はんしゅく)に届く。
祝言が見えてきたことが嬉しい寇女傅。碧玉は姚(よう)女傅と話す班淑を見て「私には班淑が、あの肖像画の女に見えるのですが…」と言う。「一度3人で顔を合せてるわ。もしその女なら騭様(鄧将軍)が気づく」と返す寇女傅。
寇女傅は班淑に声をかけ内学堂にある蔵書室へ連れて行く。女傅を目指す班淑に親切のふりをして書物を読んでいいと言いながら、傷んでいる竹簡の修復を頼む寇女傅。寇女傅が意地悪をしていると分かりながらも、班淑は曹大家から言われた言葉を思い出し我慢する。
班淑は衛英(えいえい)に呼ばれ内学堂の裏庭へ行く。また説教をされると思った班淑だったが、衛英は「今まで俺が誤解してた」と頭を下げて来る。班淑も素直に劉萱の大事にしていた書物だと知っていたら大事にしたと話すと、笑顔で物より人の命の方が大切、君のほうが正しい、と言う衛英。
衛英は班淑の手のけがも心配し、今後は優しくすることや寇女傅に何かされ耐えられない時は俺が助けてやるとも言ってくれる。「俺の身内をいじめるのは許さん」と。
衛英は干し肉のお礼に一口酥も班淑に用意していた。
一口酥を食べながら歩いていた班淑の元に阿綾(ありょう)と阿繍(あしゅう)が来る。班淑と衛英のの会話を聞いていた阿綾は「衛少傅が来るのは、師匠(班淑)がお目当てだったのね」と言う。衛少傅が初めて笑顔を見せた、一口酥もくれ楽遊園へ連れて行く約束もしてくれた、絶対に師匠のことが好きだと。
班淑が屋敷に戻ると、帰ってくるのを待っていた佩環(はいかん)が「暴漢に襲われた馬車を片付け、これを見つけました」と“中山”と書かれた身分証を見せる。
翌日。北郷(ほっきょう)公主に「ばれないと思ってた?」と身分証を突きつける班淑。「うちの屋敷は広いのよ。1人くらい落とすわよ。暴漢は屋敷とは関係ない」と北郷公主はしらを切る。班淑は「私が暴漢に襲われたと、あなたはなぜ分かったの?」と言う。開き直り、武術で私たちを威圧した、いじめに耐えかねてやり返したら罪なの?言う北郷公主。班淑が今後も改めないなら中山王の娘だろうと公にすると話すと、北郷公主は「たかが助手のくせに。皇太后様と曹大家がいるから威張れるのよ。私からも訴えてやる、中山王の一家を陥れようとしたとね」と言い返してくる。今後は遠慮なく反撃すると。「受けて立つわ」と班淑は言う。
班淑は乙班の学徒を連れ馬后(ばこう)の陵墓へお参りに行くことに。班淑の言うことを聞かず、麻の靴ではなく絹の靴のまま行く北郷公主。
帰り。北宮の前で馬車を止めた班淑は、内学堂の3里まで学徒たちを歩かせることにする。最初に戻った組には1人1羽ずつ鶴のご褒美を出し、次の機会にも外へ連れて行くと。
皆は励まし合い、楽しみながら内学堂へと急ぐ。学徒たちの笑い声を聞いた皇太后は、明(めい)宮長に「久しぶりににぎやかね。班淑はいろいろ考えるわ」と言う。「皇太后様のおかげです。班淑が戻ってから内学堂は変わりました。私は姪からも聞いております。“華美な服装は控えて倹約に努め、西域で戦う兵士に冬服を作ってあげたい”。内学堂の教育に感心しました」と明宮長は話す。班淑にやらせてみてよかったと思う皇太后。
絹の靴を履いている北郷公主は、まめがつぶれ、思うように歩けない。一緒に歩いていた阿相(あしょう)や阿蕙(あけい)にも置いていかれてしまう。そんな北郷公主に、通りかかった衛英が声をかける。
北郷公主は血の出ている足の裏を衛英に見せ「よそで恨みを買って暴漢に襲われ、それを私のせいにしてる。兄がダメなら父に言うわ。可愛い私のために仕返ししてくれる」と班淑に意地悪をされているふりをする。そこに班淑が来る。
一方的に「もっと弟子を思いやれ。遅れた弟子を放っておくとは責任感がなさすぎるぞ」と班淑を叱る衛英。もう怒らないという約束を破られた班淑は腹を立てるが「助手が間違いを犯せば叱る」と衛英は言う。衛英はさらに無理やり頭を下げさせ、班淑の金も薬代として渡してしまう。ツボを打たれて動きを封じられた班淑は、何も言えなくなる。
北郷公主が輿に乗って行った後、解かれた班淑は衛英を突き飛ばし「ひどいウソつきだわ」と言ってその場を後にする。「待て、話しを聞け」と衛英は言うが、班淑には聞く耳を持たない。
班淑は俸禄がなくなり佩環たちに給金が払えなくなってしまう。話を聞いた阿綾は私が師匠に貸すと言うが、弟子からは借りられないと班淑は断わる。
班淑はお金探しに行くことにし、阿綾もついて行くことに。
莫東(ばくとう)から聞いて福減旅館へ行った班淑たち。そこでは朝廷が禁止している闘鶏が行なわれていた。班淑は他人に助言をし、お金を稼ぐ。
そこに鄧将軍が現れる。縛られるたびに君への思いがあふれ出し、洪水みたいになってると言う鄧将軍。「それで城内各所に私の顔を?まるで罪人扱いよ。すぐに全部剥がさないなら、会うたびに縛るわよ」と言う班淑。鄧将軍は班淑が嫌なら、ただの兄貴だと思ってくれてもいいと言う。
火州鶏を鄧将軍が持ってきたと知り、班淑はその鶏に賭けることにする。勝つことはできたが、取り締まりが来てしまい、皆で逃げ出す。
鄧将軍は班淑と阿綾を妓楼にいる鶏の主・陳(ちん)の元へ連れて行く。目の見えない陳に三連勝したと報告する鄧将軍。班淑も話しを合わせる。
鄧将軍は取り分を阿月(あげつ)に預けるから、薬をちゃんと飲むようにと陳に話す。陳の代わりに鶏で稼いであげていること知り、班淑は鄧将軍の思わぬ一面を知る。鄧将軍自身が治療費を出さないのは、陳の自尊心を守るためだった。
班淑の着替えを手伝いながら阿月は「余計なお世話だけど、鄧将軍はいい人よ。軽口とくどき文句が多いけど、他に欠点はない」と言う。妓楼の者を見下さず友人扱いする男気のある人、鄧将軍と一緒になっても絶対に損はしないと。「鄧将軍が悪い人じゃないのも分かってる。でも絶対に側室はイヤなの」と言う班淑。その気持ちがよく分かる阿月だったが「でも“いい男は得難し”よ。多くを求めないほうが幸せになれる」と言う。しかし班淑は「違うわ。困難にぶつかっても簡単に諦めてはダメよ。嫁ぐなら私だけを見てくれる人がいい。鄧将軍は地位が高すぎて私とは釣り合わない」と返す。
班淑は寇女傅の涙で年内に祝言を挙げると約束してしまった鄧将軍が、ここでヤケ酒を飲んでいたことを聞く。「阿月さんはやきもちを?」と班淑が聞くと、阿月は芸妓だから焼く資格はない、あの人の心は月錦(げっきん)さんに奪われたままよ、数日前にここで寝た時も月錦さんの名を呼んでた、と答える。勝手気ままに見える鄧将軍が、実は可哀想だと班淑は思う。
ーつづくー
衛英は班淑を守ろうとしたんだと思うから…早く誤解が解ければいいんだけど。
北郷公主は公主なだけに厄介(;´д`)ノ
お兄さんは話せば分かるような人だったけど、中山王はどうなんだろう?
鄧将軍のいいところがやっと見れて良かった(*≧ω≦*)
泣かれて祝言を挙げると約束しちゃったのも優しさからだよね。
墓穴になっちゃったけど( ̄▼ ̄|||)
そして陳さんに対しても優しい。
ただ、ずっと心の中に月錦がいると思うから…それは班淑もイヤだと思うヾ(・ω・`;)ノ
あ、姚女傅と霍将軍にも仲直りしてもらいたい(≧▽≦)
ケンカしている2人も面白いけど。(おい)
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女子の涙に弱いところは、この手の男性には
よくある感じなのでしょうか???
鄧将軍は正義感も有、情も有、
相手の立場もちゃんと立て、読んでいる、
バランスがある人ですよね。
主役・準主役がそれぞれ生き生きとしているので、
このドラマは本当に面白いです♪
衛英と班淑のすれ違い、次回は埋まるのでしょうか?