「十四親王(ドルゴン)からです」と蘇瑪が玉児に差し出した小箱には、寺で投げ捨てた首飾りと"もしよければ、手元に置いてくれ"という文が入っていた。首飾りをにぎりしめた玉児は、ドルゴンの気持ちが嬉しい。
明軍はドルゴンに恐れをなし、潰走する。後金はその勢いのまま中原を目指す。
ドルゴンの襲撃で援軍が全滅したと知った祖大寿は、敗北したうえ撤退しては陛下に顔向けができないと、敵の裏をかくしかないと考える。
祖大寿が逃げたという情報が入り、ホーゲとドドは逃亡した先は地形も険しく袋の鼠も同然、出兵しようとドルゴンに言う。しかしドルゴンは忠臣の祖大寿が逃げることは考えられず、これは罠だと話す。
出兵は駄目だとドルゴンは言ったが、ドドとホーゲが勝手に出兵してしまう。それを知り「愚か者め!」と怒鳴るドルゴン。
祖大寿が逃げた谷へ向かったドドとホーゲ。そこには明軍が待ち構えていた。
奇襲をかけられ、ドドは足に矢が刺さり、ホーゲは逃げてしまう。足を負傷したドドも何とかその場から逃げ隠れるが、その場所を明兵2人に見つけられそうに。その時、ドルゴンが現れ、ドドが見つかる前に2人の兵を倒してしまう。
倒した兵の甲冑に着替えたドルゴンとドド。
包囲されているため、突破するのは難しいとドルゴンはドドに話す。ドドは命令を無視し、兄も巻き込んでしまったことを後悔する。そんなドドの肩に手を置き「何度も危険を脱してきただろう。今回も必ずかいくぐることができる」と言うドルゴン。
ドルゴンは辮髪があれば正体がばれると切ろうとする。それを「辮髪は満州族の男の誇りだぞ」と止めるドド。しかしドルゴンは「また髪は生えて来る。しくじれば生きて戻れない」と言い、切ってしまう。そして「辮髪を惜しんで大事を成せるか?」とドルゴンに言われ、ドドも渡された小刀で自分の辮髪を切る。
そんな2人は背負い籠を背負った玉児に似た女性と出会う。
ドルゴンとドドは女性の家へ行き、清潔な布と薬をもらう。度度の足に刺さったままだった鏃を抜くドルゴン。痛さに声を出し、顔を歪めるドドを見て、女性は歌を歌いだす。
鏃を抜く事ができ、女性は秀珍という名だとドルゴンとドドに告げる。そしてドルゴンたちが明兵でないことを知りながら、歩けないドドを気遣い、泊まっていくように言う秀珍。
ホンタイジは食事をしながら娜木鐘の連れてきた舞姫たちの舞を見る。「宮中で一番、風流を楽しめるのが君だ」とホンタイジは娜木鐘に言う。隣に座っている海蘭珠を見ながら「だが料理は海蘭珠が一番だ」と言うホンタイジ。海蘭珠が「私はハンの好みに合わせただけです」と返すと玉児をちらっと見て「好みを知っていても作りたがらぬ者もいるがな」とホンタイジは言う。玉児に「ハンにお答えして」と言う哲哲。
興味のない玉児は「ハンはすぐに好みが変わるので把握しかねるのです。おろかな私をお許しに」と言う。それをかばうように「もうすぐ臘八節(12月8日に農作を祝う事)です。例年通り祝いますか?」と哲哲はホンタイジに聞く。天下の民の幸せと国家の安泰を祈るだけではなく、海蘭珠の安産も祈願するのですと。「風流の分かる者、心優しい者、そして一番の理解者もいる」と言うホンタイジ。蘇瑪は「では、お嬢様は?」と玉児の耳元で言う。玉児はみんながご機嫌を取るからハンが答えてるだけ、私は誰にも気兼ねなく静かに過ごしたいと気にしない。そこにホーゲからドルゴンとドドが奇襲され、行方知れずだという報告が。
ホンタイジは三大貝勒と索尼を参内させる。ダイシャンはホーゲに捜索させてはと提案するが、それではまだこの事実を知らない祖大寿も察しホーゲを攻撃すると言うホンタイジ。しかしこのままでは遅かれ早かれ察知されてしまうため、ホーゲに小競り合いを起こさせ、敵をかく乱し、機を見て撤退させることを決める。
ドルゴンからの首飾りを見つめ、心配する玉児。そこに小玉児が来る。
動揺している小玉児は、ハンに援軍の話を尋ねても何も答えてくれない、どう考えても普通の対応じゃない、ドルゴンを救うようハンを説得してほしいと玉児に頼む。「できないわ」と断る玉児。そんな玉児に「ドルゴンは危険を冒して従姉上を助けたのに薄情すぎるわ」と小玉児は怒る。しかし玉児は「私とドルゴンの仲をハンは疑ってる。救出を頼めばさらにハンはお疑いになり、ドルゴンを身殺しにするわ」と言う。「誰の話だったらハンは耳を傾けるの?」と小玉児は涙を流す。
御書房。ホンタイジを娜木鐘が誘惑している時、海蘭珠が自ら作った点心持って来る。「お邪魔はしません」と出て行こうとする海蘭珠。ホンタイジが呼び止め「私がお邪魔ですね」と娜木鐘が出て行く。
点心をどんな味か聞いたホンタイジに、海蘭珠はすねたように「すぐに分かります」と言う。酸っぱい味だとからかったホンタイジは、やっと嫉妬してくれた海蘭珠に喜ぶ。私のことで嫉妬してくれてこそ私の女だと。そんな話をしている最中、海蘭珠の具合が悪くなる。そしてホンタイジは海蘭珠の体に発疹があることに気付く。
病ではなく、体内に残った毒が引き起こしたとホンタイジに説明する侍医。侍医は強力な薬では胎児を害する危険があると思い、弱い薬を使っていた。怒ったホンタイジは侍医を斬首するよう命じるが、そこに来た哲哲が「落ち度は罰でなく、功績で償わせるべきです」と話す。しかし侍医は毎日遣う補薬が残留した毒性を強め母体に影響した、解毒薬を使っても効果は期待できないと言う。強力な薬では流産を招く恐れもあり、体力の落ちている母体も危険だと。動揺するホンタイジ。その時、玉児が来る。
誰にも会わないと言うホンタイジの声が聞こえ、寝宮の外で待っていた玉児は「姉さんを救う機会を逸してもよいのですか?」と声を張り上げる。どうしても海蘭珠を助けたいホンタイジは、玉児の元まで行き「どうすればよい」と聞く。玉児は故郷に瑞獣(吉兆として姿を現す幻の動物)の肉と肉親の血なら不治の病も治せるという言い伝えがあると話す。その話を聞いていた娜木鐘も「実はリンダン・ハーンも試したことがありました。でも…やはり危険でしょう」と言う。「治ったところをその目で見たのか?」と言うホンタイジに「はい。母方の祖父が服用しました」と玉児は答える。ホンタイジは玉児を信じることに。
寝宮に入る前、そっと玉児を別室に連れていく哲哲。「無茶だわ。延命できたことは私も知ってるけど、あなたが生まれる前の話よ」と哲哲は話す。海蘭珠に何かあればハンが許さないと心配する哲哲に「海蘭珠も私も死ぬ事はありません」と玉児は言う。
豹の肝、熊の手、虎の心臓、亀の肉が用意される。あとは肉親の血だが、郊外にいる阿古拉では間に合わない。玉児は「私の血を」と言う。私の姉であり、ハンの最愛の女性ですからと。
玉児は指を切り、器の中に血を落とす。それを見ていたホンタイジは「伝説の瑞獣とは鳳凰、朱雀、青龍、白虎、玄武である。普通の獣で効き目があるのか?」と言い出す。以前も豹の肝、熊の手、虎の心臓、亀の肉に肉親の血を加えたと話す玉児。しかし玉児の祖父は助かったが、同じ獣を用意したリンダン・ハーンには効かなかったことがホンタイジは引っかかる。
「誰の血を?」と聞いたホンタイジに「私の血です」と答える娜木鐘。玉児は「一族の首長である祖父の兄の血を」と言う。ホンタイジは何かを思い付いたように自分の手を切り、自分の血も器に落とす。「天子は龍でもある。龍は瑞獣だ。私の血で救えぬはずがない」と言うホンタイジ。
海蘭珠が目を覚ます。その傍らにはホンタイジが座りながら眠っていた。海蘭珠は体を起こし、鏡の前まで歩いて行く。部屋に入ってきた烏雅は、海蘭珠を見て「ハンの血が効いたのですね」と喜ぶ。ハンの血?と聞いた海蘭珠に、侍医が不治の病と言ったため、玉福晋(玉児)が瑞獣の秘薬があると話し、ハンが天子は瑞獣の龍だからと自らの血を使ったと烏雅は話す。驚いて海蘭珠はホンタイジの手を見る。その時、ホンタイジが目を覚ます。
ホンタイジの元へ歩いて行った海蘭珠。すっかり発疹も消え、ホンタイジはホッとする。海蘭珠は包帯を巻くホンタイジの手を取り「本当にご自分の血を?こんな私のために、そこまでする価値がありますか?」と涙を流す。「母子の命を救えたのだ。当然、価値はある」とホンタイジは言う。「このご恩にどう報えばいいか」と海蘭珠が言うと「一生、私のそばにいてくれ。それで十分だ」と返すホンタイジ。「はい」と答えた海蘭珠は、包帯を巻いているホンタイジの手を自分の頬にあてた後、ホンタイジの胸の中へ。
元気になった海蘭珠は「ドルゴンとドドの行方は分かったのですか?」とホンタイジに聞く。「君も心配なのか?」と言われ「あの2人ではなく、ハンが心配なのです。2人は有能です。失えばハンにとって大きな損失になるかと」と答える海蘭珠。彼らは八旗中、三旗を掌握している、明を討伐する今、軍心が乱れては不利だと。そう言った後、海蘭珠は玉児の顔を見る。
海蘭珠がホンタイジにドルゴンたちの話をしたことには理由があった。
自分を助けた狙いを聞く海蘭珠に「姉さんの言葉であればハンも耳を貸すわ」と答えた玉児。「それほどドルゴンを?」と海蘭珠が言うと、命を助けてもらった借りがあると。「私もあなたに命を救われたものね。これで貸し借りはなしよ」と海蘭珠は言う。
2人きりで話した時、そんなやり取りをしていた玉児と海蘭珠。
実は自ら出征するつもりだとホンタイジは話す。兄弟が不和という噂があるが、自ら赴けばそのような噂も消えると。それを聞いた娜木鐘が、海福晋(海蘭珠)は出産間近、妻を放っておいていいのかと言い出す。そして阿古拉を遣わせたらどうかと。慌てて「駄目よ。弟には到底、務まらないわ」と止める海蘭珠。玉児も阿古拉ではまだ若すぎると言うが、ホンタイジは阿古拉を鍛える機会だと言う。
明軍が付近に駐留していることが分かり、ドルゴンとドドは潜り込むことを決める。その前に秀珍に別れを告げに来た2人。しかし秀珍は明兵に乱暴されそうになっていた。ドルゴンとドドが助けたところに別の明兵が現れ、ドルゴンとドドも連行されて行く。
ーつづくー
ホーゲはドドに矢が刺さっても、自分だけさっさと逃げちゃいましたね( ̄ー ̄;)
小玉児のことを思う気持ちは分かるけど、ドルゴンがあれほど罠だと言ってたのだから、ドドまで一緒に行ってほしくなかったな(;_;)
出産までに戻ることよりも、ドルゴンが無事に帰ってくることのほうが小玉児のためだよね。
玉児は海蘭珠を絶対治せる自信があったように見えたけど、あの発疹は偶然だったの?
玉児が何かしたの?
あと、玉児とそっくりな秀珍にあまりドルゴンが反応していなかったように思うんだけど、そっくりである意味が何かあるのかな?
なんていうのも気になる。
今週のお茶会はシークレットお茶会にしようかな?(←この時点でシークレットじゃないよね)
場所も注意事項?もいつもと変らずで、気付いて、来れそう人だけ4月26日の11時から来てください。
誰も来なかったりして( ̄▼ ̄|||)
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ドドは自分の命を粗末にし過ぎだよ(;_;)
ドルゴンに小ユアルの元に行かせたかったのかな~でも罠だって言ってるのにね~
海蘭珠の発疹そうなのかな~?ユアルの罠?そうしないとドルゴンが助からない?
うーん皆さんの思惑が怖いな~
ナムチョンはアクラを離しにかかってるね~殺されないかな?と心配
誰も信じてはいけない感じ(;_;)
そうそう!ユアルそっくりって~二役なんだからもっとビックリとかしないものなのかな~
この後に何かあるんだよね~?あらないと意味がね~
続きみないとね~
シークッレトお茶会(*^^*)
26日は甥っ子の結婚式で~この時間には帰ってるけど…
疲れていなかったら参加させてもらいますね~いつものちょこっとでも顔出そうかな~(≧∇≦)
楽しい企画、あらすじありがとうございます(*^^*)
あれれ、阿古拉が。。。
娜木鐘が積極的に絡んできますね(汗)
あとは、新登場の秀珍も気になりますね。
十四爺と十五爺は本当に大丈夫なのでしょうか?
傷も気になりますし。。。
PS シークレットお茶会、、、気付いていませんでした。。。
また次回伺います~