桂枝から燕衛殿は虐げられた宮女が生涯を終える墓場のような場所だと教えられる春華。
燕衛殿に入ったとたん、春華は劉掌珍にすがりつかれてしまう。乱暴に振り払う桂枝。春華はお年寄りにひどいとかばうが、先帝の皇太后付きの宮女だった劉掌珍は、当時みんなを虐め、李尚宮も散々痛めつけられていたと言われる。
春華が食事を持って行くと、劉掌珍は李尚宮と間違え、仕返しに来たと脅える。違うと言うと、今度は「噓だ」と怒り出し殴られてしまう春華。それでも春華は優しく接し、食事をさせる。
万貴妃に着るものを届けるだけでも近づけたと七巧を褒める凌司正。いずれ後宮では万貴妃が力を振るうようになる、という凌司正の言葉に、七巧は呉皇后に仕えてた貴嫦より私のほうが上だと嬉しくなる。凌司正はこの前は私が助けなければあなたが罰を受けていたかもしれない、これからは何事も慎重にと注意する。李尚宮も話しを信じたのではなく、私の顔を立てただけだと。
春華は燕衛殿でも一生懸命に働く。献身的に世話をする春華に、桂枝は「おかしな子だね。燕衛殿に送りこまれる宮女たちは、たいてい不平ばかり言うのに」と言う。「私も年をとったら誰かに大切に世話をして欲しいからです」と言う春華。
わわびしい宮中の片隅で日のあたらない生活をしてきた桂枝は、宮廷が憎い、ここにいる皆が憎い、成功した者も失敗した者も恨めしいと思っていた。それを聞いた春華は「他人を恨んで幸せになれますか?」と言うが、ここにいる者を恨み、罵らなければやっていられないと言う桂枝。しかし人生の最後を過ごす場所だからこそ、よい思い出を作ってもらいたい、と話す春華に、心を動かされ桂枝は、良い場所になるよう努力すると言う。
ある夜、咳をしていた劉掌珍は、春華を李尚宮と間違え「私を恨んでるのだろう。でも、仕方なかったのだよ。あんたを殴ったり怒ったりしなければ、この気持ちをどこへぶつけたらいいのか分からなかった」と言う。そして喀血してしまう劉掌珍。涙を流しながら許しを請う劉掌珍だったが、桂枝は李尚宮がこんなところに来てくれるわけがないと言う。最後の望みなら叶えてあげたいと思った春華は、李尚宮の元へ向かう。
劉掌珍の最後の願いを叶えてあげたいと扉の前で言う春華の言葉を聞いた李尚宮。「急ぎましょう」と言い、春華と一緒に燕衛殿へ。
来てくれた李尚宮に、あの時はあんたを殴ったり虐めたりしなければ、誰に怒りをぶつけたらいいか分からなかったと謝る劉掌珍。許婚のいた劉掌珍は、嫁ぎ先に不幸があったために婚礼が伸びてしまい、宮女になるはめになったと言う。それが悔しくて仕方ないと。
李尚宮が恨んでいない、とうに許していると話すと、劉掌珍は安心して李尚宮の胸の中で亡くなる。
春華が劉掌珍を弔うための船を流していると、李尚宮が来る。来世があるのなら、劉掌珍には平凡な女性として生きてほしいと言う李尚宮。そして劉掌珍の最後を看取ることができたと春華に礼を言う。春華が恨んでいるか聞くと、私につらくあたったこともあるが、厳しく鍛えられたから今の私がある、と李尚宮は話す。そして劉掌珍が今まで苦しんでいたと知った李尚宮は、春華から船をもらうと"どうかこの船で宮廷の外に出て、自由になれますように"と願う。
李尚宮は、1月絶ったら元の仕事に戻るように春華に言う。春華は燕衛殿にいる宮女たちは環境が悪く、人手不足なため十分なお世話を受けることができない、人手を増やすよう取り計らってほしいと頼む。
楽工局が人を募る。楽工局の楽師に選ばれれば、含香も浣衣局から抜け出せると思った春華は、含香のために琵琶を買うと言う。春華も含香に励まされ、揚琴で試験を受けることに。
宮中で幽霊が出たという噂が流れる。
呉皇后の幽霊話をしていた宮女を汪直に叩かせる万貴妃。
夜。憲宗の横で寝ていた万貴妃は、うなされ「来ないで。皇后だからっていばらないで。死んでもらうわ」と口走ってしまう。はっとして目を覚ました万貴妃だったが、それを憲宗は聞いていた。慌てて悪人に襲われる怖い夢を見たと言う万貴妃。「さようか」と言った憲宗だったが、ごまかされない。
翌日。二喜公公に憲宗は幽霊がいると思うが聞く。分かりません、と答える二喜公公。憲宗は、いるわけがない、単なる噂話だ、と言う。そんな話しをしている最中、偶然呉皇后の宮殿の前にさしかかり、憲宗は中へ入る。
憲宗は、婚儀の夜、呉皇后と2人で酒を交わした時のことを思い出す。呉皇后を懐かしみ、涙を流す憲宗。
万貴妃からの散策の誘いを憲宗は断る。
二喜公公から呉皇后の宮殿に行ってから、憲宗が沈んでいると聞いた汪直は、万貴妃に報告。宮女たちのくだらない噂のせいで、と万貴妃は怒る。
李尚宮と凌司正を呼んだ万貴妃は、噂を流した宮女を厳しく処罰するよう命じる。李尚宮は噂の出所を突き止めるのは非常に困難だと言うが、凌司正はしらみつぶしに調べ、突き止めると言う。万貴妃は、そなたに期待していますよ、と凌司正に。
万貴妃の宮殿を出た凌司正は、しらみつぶしに調べると言ったのは貴妃の怒りを鎮めるためだったと李尚宮に言う。李尚宮が、貴嫦も万貴妃の怒りを鎮めるために死んだ、と話すと、そうせねば犠牲者はもっと多かったと言う凌司正。李尚宮は「では、このたびはどうです?幽霊話を噂した宮女は大勢いるのですよ。何人殺せば事態が収まるか」と言い返し「あの晩、幽霊に会ったと言うのは、あなたに仕えてる宮女ですよ。罰するなら、その2人だけに収めなさい」と告げる。他の者に手を出すことは許さないと。
揚琴の練習をしていた春華は、幽霊の噂を流した宮女2人が罰せられるのを目にする。七巧の友達だった2人でも罰せられると分かった春華は、含香と必ず楽工局に入り、定めに立ち向かおうと思う。
憲宗が訪れなくなり、酒を飲む万貴妃。
汪直は策を考え、万貴妃に清華庵にこもるように言う。
七巧は春華が揚琴を奏でているのを聞く。さらに含香と一緒に楽工局を受験することを知る。
春華は給金が出たら新しい琵琶を含香に買おうと思っていた。含香はいつも自分のために給金を使わせて悪いと言う。そんな含香に「楽工局に入ったらゆっくり返してもらうわ」と言う春華。
清華庵に来てから3日経つが、憲宗の使いすら訪れない。イラだつ万貴妃に、辛抱するように汪直は言う。
ーつづくー
春華は桂枝を変えましたね。
こうやって春華は皆を変えていくのかな?
春華は本当に優しいし友達思い。
浣衣局ってお給金が出ないのね"(ノ_・、)"
すごくつらいお仕事なのに、それは可哀想。
2人で楽工局に受かるといいんだけどな。
でも春華が楽工局を受けると聞いた七巧が何かしそう(;´д`)ノ
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春華の真心がいろいろな人に伝わって
いい方向に変わってよかったです。
劉掌珍の見送りで、来世は平凡に
と李尚宮が言っていましたが、
その後の展開といい、みんなで平和に
という言葉はない世界ですね、後宮は。。。
姐姐が仰るように
また、七巧が企んでいるようですし、
次回もどうなる事やらですね。
そして、浣衣局は給金少ないんですね。
Ruoxiの時も小額の銀票を渡していましたのを
思い出しました。重労働なのに。。。
含香も一緒に楽工局の試験で異動に
なるといいですよね~