宮廷女官 若曦(ジャクギ) 第20話

「君と八兄上の過去は知らないが、四兄上を大切にしてくれ」と言う第四皇子。第八皇子との関係を知られていると思った若曦は「なぜそれを?」と聞くが、それは第十三皇子がかまをかけただけだった。第四皇子には知られていないと知り「彼には内緒に」と若曦は頼む。約束はしたが、第十三皇子は第四皇子が知ったとしても。これしきのことで腹を立てるわけがないと思っていた。そんな第十三皇子に、結婚前に恋をするのは普通のことで、相手が第十皇子や第十四皇子なら知られてもいい、しかし「第八皇子はダメ」と若曦は言う。「なぜだ」と聞かれ「言えないの。気にしなくても危険すぎる。その結果どんなことになるか」と。若曦にも事情があると理解した第十三皇子。若曦は「あなたという友がいてよかった」と言う。第十三皇子は感情を表にださない四兄上のような人間は自分で何でも抱え込む、今まで支えてきたが、それでも兄上は孤独だ、と話し「君には誠意を持って兄上に接してほしい。君だけが兄上の志と苦しみを理解できる」と若曦に。そして、今の君があるのは陛下の寵愛のおかげ、君には利己的な打算がなく陛下も信頼している、だが我ら兄弟の争いに介入すれば全て失う、君は犠牲になってはいけない、ということを覚えておくように言う。
翌日。ぐっすり眠った若曦が慌てて仕事に行くと「陛下はただならぬご様子。どうか慎重に」と言われる。真剣な面持ちで向かう若曦。
茶器を第四皇子に投げつけ「皇子が皇太子を陥れるのは絶対に許さぬと何度言い聞かせたか。それなのに人脈を駆使し、ありもせぬ悪行を触れて回るとは言語道断」と怒る陛下。朝廷や大臣だけでなく、都や地方の官吏が打倒皇太子を提唱し、皇太子の座は危うく、いずれ廃されると扇動したと。第四皇子は「決して私ではございません」と釈明。阿霊阿たちが「第四皇子とは全く関係のないこと」と言うが「誰のために皇太子を陥れたかは一目瞭然だ」と陛下の怒りは収まらない。陰からそっと見ていた若曦は「四兄上では君が苦しむだけだ。今回助けた苦労も無駄になる」と言っていた第八皇子の言葉を思い出し"皇太子に加え第四皇子を排除する第八皇子の策ね。悪評を流した阿霊阿たちも御前で第四皇子をかばい立てしているけど、実は第八皇子の指示どおり動いてる"と思う。緊迫した空気の中、第十三皇子が「こうなった以上、追及される前に認めましょう。私が兄上の名をかたって悪評を流させたのです。この期に及んで逃げはしません」と申し出る。ニヤリと笑う第八皇子。第十皇子が「合点がいかないな」と言うが、第十四皇子が「四兄上は無関係のはず。普段より陛下の教えを胸に刻んでいる兄上が、なぜ大それたマネをしましょうか」とかばう。阿霊阿たちも第十三皇子の指示だと言い出し「誠に第十三皇子の仕業か?」と陛下に問われた第四皇子は「私ではありませんし、十三弟の仕業かも私のあずかり知らぬこと」と言うしかなかった。陛下は第三皇子に第十三皇子を軟禁するように命じる。第十三皇子は帽子を脱ぎ「謹んで罰をお受けいたします」と言い、第四皇子は強く拳を握る。そして若曦は"今日がお別れの日だなんて"と涙を流す。
散会したが、第四皇子だけは涙を流しながらいつまでもその場に残っていた。静かに第四皇子に近づいた若曦は「戻って」と第四皇子の肩に手を置く。「第十三皇子のためにお願いです」と。ゆっくり立ち上がった第四皇子は何も言わずその場を去って行く。
第十三皇子が軟禁されて7日が経ち、第四皇子は屋敷にこもったまま政には関わっていなかった。
「第十三皇子もきっと親王(第四皇子)の苦しみを承知のうえで罪をかぶったかと」と正室の慰めに「私の一番の理解者をあのような目に遭わせた」と返す第四皇子。正室は必ず親王が第十三皇子を救い、恨みを晴らしてくれると信じていると言う。
雍王府に来た緑蕪は第四皇子に会おうとするが、自分では救えないと思っている第四皇子とは会えなかった。緑蕪は第十四皇子に頼み、手紙を若曦に。
緑蕪は第十三皇子の世話をしたいと願っていた。直接、緑蕪からそのことを聞いた第十四皇子は、諦めさせろと言う。勅命は下され、十三兄上と関わろうものなら悪評を流したのは他にもいると思われると。若曦は"非力な私に何ができるか分かりませんが、尽力するので連絡を待って"と返事を書き、第十四皇子に託す。「四兄上とは距離を置いたほうがいい」と言い第十四皇子は帰って行く。
若曦は陛下に緑珠と林四娘の妓女の話を持ち出し、2人は義に篤く命をかけ受けた恩を返したと言い、ひざまずいて「第十三皇子の友人が受けた恩を返したいと切に願っております」と言う。緑蕪は都でも指折りの妓女だったが、清らかで気高く、第十三皇子とは純粋に交流を深めてきたと。そして大十三皇子が軟禁されたと聞き、ぜひお世話をしたいと書状で切に訴えてきたと話す。陛下は若曦が寵愛を逆手に取り、分をわきまえなくなったと行きそうに。若曦はそれでも諦めず「緑蕪の頑な思いをお聞き入れに。罰は私が受けます」と言いひれ伏す。「頑なのはそなただ。罰を受けるだと?そなたに耐えられるか?」と怒り陛下は行ってしまう。
若曦はずっと庭内にひざまずいていた。若曦が第十三皇子のために陛下に嘆願し、今も庭園にひざまずいていることが第四皇子にも伝えられる。独り涙を流す第四皇子。
第四皇子が屋敷を出ようとした時、雷鳴がとどろき雨が降り出す。駆け出した第四皇子は、若曦の元へ。雨に耐えている若曦を見ていた第四皇子は、こらえきれずさしていた傘を投げ出し若曦の横へ行く。そして自分のマントで若曦の雨よけを。"この嵐の中でも苦しみを分かち合える人がこうして隣にいる"そう思った若曦は「戻って。あなたと心は同じ」と第四皇子に。第四皇子は若曦を抱きしめる。そこに第八皇子と第十四皇子が。
第四皇子が帰り「君はよくても若蘭はどうなる」と言う第八皇子。今は伏せてあるが、いつまで隠せるか分からないと。
第十四皇子が第八皇子に先に帰るように言うと「力にはなれんぞ。下手に動けば陛下のお怒りまで買う。今は優勢でも1つ謝れば我らが敗北する」と言う第八皇子。第八皇子が帰り、第十四皇子は若曦に差し入れを差し出す。急いでほおばる若曦。すぐに「でも陛下のお許しが」と心配になる若曦だったが、第十四皇子は「もう食べたら同じだろ。それに大雨の中、誰がわざわざ監視に来る」と笑う。若曦の考えが知りたいと「一体、何の意味かあるんだ」と第十四皇子が聞く。若曦はまっすぐ第十四皇子をみつめ「私がやるべきことだと思ったからよ。損得は関係ない」と答える。第十三皇子でも私のために同じことをするはずだと。「私のためにも同じことをするか?」と言う第十四皇子に「誤解しないで。第十皇子でもあなたでも同じことをする。友情の重さは同じよ」と若曦は言う。
第四皇子は屋敷の前で雨にうたれていた。"若曦。この嵐の中、君と共に同じ苦しみを味わおう"と思う第四皇子。
ずっと雨にうたれていた若曦は、とうとう意識がもうろうとし倒れてしまう。


ーつづくー


はー。今回は書きたいことがいっぱい

まず、お酒を飲んだ時の第十三皇子が言ったこと。まさか自分が軟禁されるとは思っていなかったとは思うけど、とても重い言葉でしたね…(/_；)

もう第八皇子が嫌(TωT)
そんな単純な話しではないのは分かっているし、第十三皇子が話していたことも理解するけど、もうあの笑いがぁぁぁぁぁΣ(Ｔ▽Ｔ;)
そして、第十皇子。いつものほほんとしているのに、なんなのヽ(｀Д´#)ノ
でも、それとは逆に第十四皇子は素敵だった。第四皇子をかばったのも、若曦にいろいろしてくれたのも

第十三皇子も切なかったけど、第四皇子が本当に可哀想で…。
かばってくれた第十三皇子を助けてあげることもできない(；_；)
悔しくて情けなくて、ほんとうにつらいと思う。

あと、個人的にプチショックを受けたのが第四皇子の正室の登場。正室がいることも分かっていたことだけど、明慧のように初めから出ていたわけじゃないから複雑

今回の私の1番は、第四皇子が自分のマントで雨よけをしたシーンとその前後のシーン。ひざまずいている若曦と見つめ合う第四皇子～抱きしめる第四皇子も(*´艸`*)

あ、そういえば「帽子」とか「マント」とか書きましたが、正しい言い方は別にあるかも…。
「弁髪帽」なのかな?でも、そこが大事なのではなく、行為が大事だと思ったので…すみません。

はー。若曦が倒れたところで続くになっちゃった
また長い3日間が始まります～(￣▼￣|||)
みなさん、この3日間、何して遊びましょうか?(ん?)
何かマイランキングにできることあるかな?


あ、ちょっとお知らせです。
皇子たちの書き方について、前に書いたようにコメントをお返しする時は書いてくださったかたの書き方を尊重してお返事を書いているつもりなのですが(もし間違えていたらワザとではないのでごめんなさい)若曦と緑蕪などの女性たちもそれぞれの書き方を皆さんされていると思うのです。
でも、こちらは若曦とか緑蕪など、私が書いている書きかたでお返事を書かせて下さい。全部を1人1人に合わせてお返事していると、確かめるだけで時間がかかってしまうの。ごめんなさい(；△；)




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