海蘭珠を捜していたホンタイジと兵たちは洞窟を見つける。中に入ると放心状態の海蘭珠が座っていた。そして近くには海蘭花が。何があったのかホンタイジが聞いても答えない海蘭珠。ホンタイジは海蘭珠を宮殿に連れて帰る。
宮殿に戻り侍医に診せた後、ホンタイジは海蘭珠に何があったのかを聞く。海蘭珠は卓林を見たと答える。驚くホンタイジ。
洞窟の中で阿古拉と再会し、卓林が生きていたことを知った海蘭珠は、駆け寄り卓林を抱き締める。「やっと見つけた。会いたかったのよ」と海蘭珠は涙を流すが、卓林は海蘭珠のことが分からない。阿古拉は卓林から海蘭珠を離すと、たぶん卓林さんは崖から落ちた時に頭を打ち過去の記憶を失ったのではないかと言う。言葉も忘れていると。
海蘭珠の話しかけには何の反応も示さなかった卓林だったが、海蘭珠が自分と同じ香水を首からかけていることに気づき、卓林は自分のかけていた香水を手に持つ。それが嬉しくて卓林の手を握った海蘭珠。その時、卓林の手の異変に気づく。
「この手はどういうこと?」と聞く海蘭珠。卓林は頭をおさえ興奮し暴れそうに。阿古拉は卓林をなだめると、たぶん熊に襲われ手首を失ってしまった、だから熊を殺してその手をくくりつけ、熊の皮までかぶっていると説明する。
阿古拉は砂嵐の時、卓林さんに救われたと言う。そして宮殿に現れた熊人間も卓林さんだと言う阿古拉。阿古拉は卓林を使い宮殿を混乱させ、玉児を誘拐し賽琦雅へ復讐するという計画を考えていた。
卓林は人を殺したことも覚えていない、この1年、獣のように過ごしてきた、阿古拉は世話をしただけ「お願いです。後金のために戦った卓林をお許しください」と海蘭珠はホンタイジにひざまずく。海蘭珠を立たせ、追及しない、と言うホンタイジ。感謝した海蘭珠は、卓林のもとへ行くと言う。ホンタイジは記憶をなくしている卓林が危険だと言うが、海蘭珠は殺されても本望だと返す。私は妻だと。そして海蘭珠は「愛を貫く女子に敬意を表すのでよね。やっと卓林に再会できたのです。望みをかなえてください」と言う海蘭珠。ホンタイジはそれ以上、止めることができない。「いつでも行くがいい」と言うとホンタイジは部屋から出て行く。
夜。酔ったホンタイジは哲哲のもとへ。ホンタイジは哲哲に贈り物を渡すが、それが転がり落ちてしまう。慌てる哲哲。「なぜ手放したのだ」と言われ、哲哲は一瞬、贈り物のことだと思ったが「時間がない。明日、ここを去る。手放すなんてできない。手放せるものか。一度手放せば戻らないかもしれないのだ。獣などに負けられるか。なぜ…海蘭珠。行かせるものか。絶対に離さない」と嘆くホンタイジの言葉で贈り物のことではないと分かる。
海蘭珠はここを去ると玉児に話す。「姉さんとお別れなんて嫌よ」と玉児は言うが、ハンもそばにいて私は必要ない、あなたの子には何もしてやれない、せめてこの腕輪を渡してほしいと腕輪を置いて海蘭珠は行ってしまう。
身寄りのない海蘭珠がどこへ行く気なのかと心配する玉児。しかし蘇瑪は、お嬢さまにとってはいいことです、人のことばかり気遣っていますから、と言う。
洞窟へ行った海蘭珠は、卓林の死んでいる姿を目の当たりにする。やっと再会できたのに、と悲しむ海蘭珠の前に負傷した阿古拉が。駆け寄り何があったのかを海蘭珠が聞くと「呉克善だ」と阿古拉は答える。俺を殺そうと手下に遣わした、卓林さんが自分を先に逃がしてくれたと。狙いは俺と姉さんだと言い、阿古拉は俺の計画に従えば、卓林さんと母の敵が討てると話す。それは、あらゆる手を使い、ホンタイジに近付くということだった。「ホンタイジは姉さんに思いを寄せてる。ホンタイジだけが呉克善を倒せるんだ。ホンタイジの福晋になって寵愛を得てくれ。そうすれば姉さんのために俺を守ってくれる」と言う阿古拉。海蘭珠は"運命を変えられるのはホンタイジだけ"という母の言葉も思い出す。考えさせて、と言った海蘭珠は倒れてしまう。
どうしても諦めきれない海蘭珠をホンタイジは捜しに行く。意識のない海蘭珠を馬に乗せて歩いていた阿古拉は、海蘭珠を捜すホンタイジに気付く。馬に乗せたまま海蘭珠をその場に置き、隠れる阿古拉。じきにホンタイジが海蘭珠を見つけ、宮殿へ連れ帰る。
高熱にうなされる海蘭珠。矢で射られた卓林が、涙を流しながら「海蘭珠。俺の花嫁…」と言いながら亡くなってしまう夢を見ていた。飛び起きた海蘭珠はホンタイジの顔を触り「卓林ね。死んでなかったの?やっぱり夢だった」と言う。抱きつく海蘭珠の手をホンタイジは強くにぎる。衰弱した海蘭珠は目が見えない状態だった。
海蘭珠に会いに来た玉児に、ホンタイジは卓林が亡くなった事や心労で一時的に失明していることを話す。
ホンタイジは献身的に海蘭珠の世話をする。それで居眠りをし、朝廷にも支障をきたすほどだった。その事が哲哲にも伝えられる。
朝廷が散会となりドドは「ホンタイジは海蘭珠の元に通い詰めてる。大福晋と玉福晋がいるのに、まだ飽き足らないとは」とドルゴンに話す。それを偶然、聞いたホンタイジの第一子・ホーゲが「父上の悪口か?」と言ってくる。「これでも私はお前の叔父だぞ。言葉遣いに気を付けろ」と言い返すドド。ドルゴンは「ドドは案じておるのだ。最近、ハンは上の空だからな。時間がある時にでも説得してくれ」と言う。ふんっ、と言いながら行ってしまうホーゲ。
目の包帯を取った海蘭珠。頭の中で"ホンタイジだけが倒せる"と言う阿古拉の声が頭をよぎる。海蘭珠はホンタイジの顔を見て「ハン」と言う。そして「卓林。卓林は?」と聞く。ホンタイジは卓林が亡くなったと告げる。
涙を流しながら、彼の遺体を埋葬したと海蘭珠は話す。でも、この数日、彼がずっと側にいる気がした、水や食事を与えてくれ、耳元で勇気づけてくれた、あれは気のせいだったの?それとも夢を見ていたのかしら、と言う海蘭珠。烏雅は「違います。この数日、ハンが寝食を忘れてお世話を」と言う。「ハンが?」と言い、海蘭珠はホンタイジを見る。「泣いては目を傷つける」と海蘭珠を気遣うホンタイジ。
ホンタイジが行ったあと、烏雅は玉児が燕の巣を差し入れてくれたと話すが、海蘭珠は「いらないわ。持っていって」と強く言う。
リンダン・ハーンが辺境部族の首長と密談したことが分かる。辺境部族は明と同盟関係にある、金を渡して引き込んではどうかと言うダイシャン。ドルゴンは、リンダン・ハーンと辺境は後顧の憂い、その両者に不審な動きがあるとなれば、まず、どちらから片付けますか?とホンタイジに聞く。「事が事だけに少し考えたい。後日、論じよう」と言い、ホンタイジは散会しようとする。しかし「我らはハンに献策しているのですぞ。なぜ、お一人で考えられるのか」「この数日、政務が滞っています」と不満の声が上がってしまう。
ずっと迷っていた海蘭珠は心を決める。烏雅に「今夜、ハンをお呼びして」と言う海蘭珠。
その頃、玉児は海蘭珠が元気になり災いと無縁になるよう祈っていた。
夜。ホンタイジが海蘭珠の寝宮に来る。黒い衣に身をまとい、妖しげな舞で誘う海蘭珠。そのまま二人は寝台へ。
翌日。宮殿に戻った玉児は、海蘭珠の寝宮へ行く。外にいた烏雅から、海蘭珠が回復し目も見えるようになったと聞く玉児。玉児は喜び、急いで寝宮の中へ入る。しかし寝台にはホンタイジと海蘭珠の姿が。衝撃を受けた玉児は、部屋を飛び出して行く。
自分の部屋に戻り「どうしてなのよ」と寝台で涙を流す玉児。姉さんは私の気持ちを知ってたし、卓林さんを愛してたと。
哲哲はホンタイジが昨夜、海蘭珠の所で一晩過ごしたと報告を受ける。海蘭珠から呼んだと知り、卓林が死んだばかりなのに、と思う哲哲。さらに玉児が鉢合わせし、泣き続けると。「裏切られたと深く傷ついたはずよ」と哲哲が言うと「玉福晋に同情するなんて、大福晋こそおつらいのに。ご自分のことだけお考えください」と言う阿納日。
哲哲は小箱を手に持つと「これを贈らないと」とつぶやく。
ーつづくー
ホンタイジにあんなに大きな子供が!?(0д0∥)
男の子がいないから、皆が望んでいるのかと勝手に思い込んでました。
でも、本当に大きくて、まるでドルゴンたちと兄弟みたい。
えーっと、えーっと、海蘭珠の誘惑が凄くて(@_@;)
海蘭珠の清楚な感じがホンタイジは好きだと思っていたの。
違うの違うの?
急に悪女ムードたっぷりで「こんなの海蘭珠じゃなーい!!」にはならなかったのかな(;´д`)ノ
もともと海蘭珠が好きだったのだから、誘惑されて嬉しかったのかな。
ホーゲとドルゴンたちはあまり仲がよくない感じ。
ここでホーゲが言い返してきたことには何か意味があるのよね…たぶん。
玉児と海蘭珠も今までと同じ関係ではいられないよね?
玉児ももちろん心配だけど、復讐しても幸せにはなれないから…海蘭珠、大丈夫かな?
時々、若曦を思い出すような衣装がありますね~(*´ー`*人)
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海蘭珠!?えぇぇ(≧∇≦)私もカラスの姿(≧∇≦)
清楚な海蘭珠が私も(ホンタイジも…きっと)好きだったのに(;_;)
母の仇を取るためにホンタイジを利用するんだね~なら気弱くを全面に出した方がいいのでは?って思ったけれど、ホンタイジもまんざらではない感じ、嬉しそう~自分のそばに置けるんだしね~
こうなっちゃうと、ユアルが可哀想~
ちょっと気になったのですが、卓林が洞窟にいるの皆んなが知ってるの?
ユアルのお母さんってアクラが言ってたけど?どうして洞窟を知っていたんだろう?
今回で、ユアルと海蘭珠の仲が悪くなりましたね…
それからやっぱり、ホンタイジ、ドルゴン兄弟にも派閥がありますね~
ホンタイジ、朝議にお眠りはダメですよね~これでは誰も付いて行けません!!
ドルゴンの目力が怖いーーーー
さてさてどう展開して行くんだろう~私の好きな海蘭珠が元に戻りますように(>人<;)
ユアルの赤ちゃんが無事に産まれますように(>人<;)
うささん、ありがとうございます。
結局無くなるなんて、あまりにも辛すぎますよね。
穏やかだったはずなのに、
精神的には安定が無くなってなっているのでしょうか。
ただ、皇太極も精神的安定がある方では
なさそうなので、大丈夫かな???
と心配です。
今回はショックな人がもう一人。
玉兒も。。。
それぞれの絆がバラバラになりそうですよね。。。
こんなことも思いながら、
皇太極の福晋の多さについて
ふと、政略結婚も多い=必ずしも心を預けられない
ということが起こってしまうのではないかと
思ってしまいました。。。