【登場人物】
素素(そそ)/白浅(はくせん)/司音(しいん)…楊冪
夜華…趙又廷
離鏡(りけい)…张彬彬
離怨(りえん)…杜俊泽
臙脂(えんじ)…代斯
司命星君(しめいせいくん)…王骁
天君(てんくん)…蒋恺
「光を奪われて」
夜華が軍営に戻ってくると「夜華」と銅鏡から素素の声が聞こえる。「もう寝た?」と言う素素。夜華は「いいや」と返す。素素が「北荒の戦況が緊迫してると奈奈から聞いたけど、あなたは元気?」と尋ねる。夜華は「とても元気だ」と答える。素素は「もう半年も会ってないわね」と言い「この子ったら、ここ数日よく動くの。蹴ったりするのを感じることもある。急いで生まれてきてほしくないわ。この子の誕生を、あなたが見られないもの」と話す。
素素が「あの日、東荒の地で2人で立てた誓いをまだ守る気はある?」と聞く。この子が生まれたら聞かせたいの、両親の馴れ初めとか父さんの思いをね、と。泣きながら「必ず守る」と言う夜華。素素も泣きながら「分かった。体に気をつけて、帰りを待ってる」と言う。
「父さんはじき帰るわ。焦らないでね、父さんが帰ってきてから生まれるのよ」と素素はおなかの子に話しかける。
夜華に大勝だと知らせが届く。翼王は大量の氷を上流に運び仙術で解かしました、さらに雷神と雨神に3日続けて雨を降らせ、洪水を起こし反乱軍を壊滅させました、と。反乱軍だけではなく、北荒の翼族の民も犠牲になったと分かる夜華たち。
夜華は「軍を5つに分け、1隊は民を救出し、4隊は翼王と約束したとおり敵の残党を討て」と命じる。
逃げていた離怨たちを兵を率いた離鏡が待ち構えていた。数万年ぶりに会った離怨に「まさか、こんな形で再会するとは」と言う離鏡。離怨が「離鏡、お前は残酷すぎるぞ。天族と手を組み、北荒に住む翼族の民数十万を殺し尽くした」と怒りを込めて言う。離鏡は「それは違う。民を殺したのはお前だ。お前の反乱のせいで民は死んだのだ」と言い返す。
離怨と一緒にいる臙脂に「なぜ、そいつを助けた」と言う離鏡。臙脂は「私はどちらの兄上とも敵対したくないわ。2人とも無事でいてほしい。私が離怨兄上のそばにいたのは2人の争いを止めたかったからよ」と答える。
離鏡が「捕えよ」と兵たちに命じる。
互いの兵同士が戦う中「離鏡、私の命を奪いたければ、その手で殺せ」と言う離怨。離鏡は「お前の命を奪う気はない」と返す。「では、お前を道連れに死ぬまでだ」と離怨は剣を持って離鏡に向かって行く。それを見て「離鏡兄上とは戦わないでと頼んだでしょ」と離怨を止める臙脂。しかし離怨は「どけ」と言って臙脂を振り払い止まろうとしない。
臙脂は離鏡の前に立ち離怨の剣から守ろうとする。そんな臙脂をかばい、離怨の剣に刺される金猊獣。「臙脂様」と言って金猊獣が消滅し、離怨は捕えられる。
凱旋した夜華に「さすが夜華だ、見事だぞ」と言う天君。
夜華が凱旋したことを聞いた素錦は、辛奴に招待状を一攬芳華へ届けるよう命じる。
招待状を持って一攬芳華へ行った辛奴は、侍衛に止められ「素錦天妃の招待状です。天宮の女子を皆、宴に招くので、天君も素素様の禁足を解きました」と言って招待状を見せる。侍衛はそれを見て、辛奴を一攬芳華へ入れる。
素素と歩きながら「もう産み月なのでご招待を断れたのに、なぜ承知されたのですか?」と言う奈奈。素素は「天宮の女子が皆行く以上、断れない。私は夜華の妻なのよ」と答える。奈奈はうなずき「素素様こそ皇太子殿下と東荒の地で誓いを立てた、殿下の唯一の夫人です」と話す。
宴が開かれているはずの場所へ行った素素は、そこにいた素錦から「夜華が先ほど凱旋したそうなの。宴はお開きになって、皆、夜華を出迎えに行ったわ」と言われてしまう。一緒に迎えに行きましょうと。
素錦に案内され、素素が連れて行かれた場所は誅仙台だった。後から付いてきていた奈奈が危険な場所だと気づくが、辛奴や侍衛に止められているうちに素素たちは階段を登りどんどん先へ行ってしまう。奈奈から名前を呼ばれた素素も気にするが、素錦に促され戻ることができない。
凱旋の報告の後「なぜ天君は素錦をそなたに嫁がせると?」と言う連宋。夜華が「必ず裏があります」と話していると、あとから歩いて来た支族の首領たちに「美女とのご婚姻、お祝い申し上げます」と言われる。どうか素錦を大切に、と。そこに奈奈が駆けてくる。
ひざまずいた奈奈が「殿下、実は…」と言いかけると、一緒に来た辛奴が「殿下、天妃様が誅仙台で素素様と口論を」とさえぎる。それでも「いいえ、そうではありません」と言う奈奈。夜華は急いで誅仙台へ向かう。
誅仙台の一番上に来た素錦と素素。素錦は「知ってる?天君は私を夜華に嫁がせるとお命じになったわ。私と夜華は思い合ってるの。この九天はあなたがいる所ではない。子を産んだら、ここから飛び降りて戻るべき所へお戻り」と言う。素素は「私は夜華の妻です。夜華からは離れません」と言い返す。笑った素錦は夜華が駆けつけたことに気づき、素素の手を引く。そして素素に落とされたふりをし、穴へ落ちる素錦。ギリギリのところで夜華が素錦を引っ張り上げる。
素錦は夜華に抱きつき「素素を責めないで。わざと突き落としたはずないわ。きっと私があなたに嫁ぐと聞いて少し興奮しただけよ」と泣きながら話す。「夜華、私は何もしてないわ。本当よ、私を信じて」と言う素素。その時、遅れてやってきた連宋や首領たちが来る。つらい気持ちを抑え「嘘じゃない」と言う素素に「黙れ、言い逃れはよせ」と言う夜華。
夜華は素錦を抱きかかえ、連れて行きながら「あの人間を一攬芳華に戻し禁足にせよ」と言う。
寝台へ運ぶと、素錦は夜華の手を握り「私はね、あなたに嫁ぐことになり心から喜んでたの」と話す。「じき薬王が来る。今は話すな」と言う夜華。
首領たちが素錦に駆け寄り、気づかれないよう少し離れた場所で連宋が「一体何が?」と夜華に聞く。夜華は「素錦は素素に誅仙台から突き落とされたふりをして、自ら飛び降り素素を陥れました」と答える。
泣いている素錦と首領たちを見て「首領を止めるべきだった」と言う連宋。
連宋が「天妃を誅仙台から突き落とせば死罪は免れないぞ。どうする気だ」と言うと、夜華は「私にどうしろと?私が素素をかばえば余計に天君を怒らせます」と話す。そこに天君が。
薬王が素錦を診ている間「なぜ天妃は両目に傷を負った」と尋ねる天君。辛奴は「天妃様は今日、天宮の女子を宴に招きましたが、皇太子殿下の凱旋で宴はお開きに。その後、天妃様は素素様に誅仙台へ連れていかれ、どういうわけか突然突き落とされたのです。幸い皇太子殿下のおかげで天妃様は命拾いしました」と訴える。首領たちは素錦は忠臣の遺児、ゆえにわれら支族の首領だけでなく天君からも長年大切にされてきた、その素錦を誅仙台から突き落とすとは、と怒りだす。あの人間は決して許してはならないと。
失明した素錦は「あの人間を責めないでください。何はともあれ皇太子殿下の子を宿していますし、故意ではなかったはず」と言う。天君が夜華に「忠臣の遺児・素錦は慈しむべき存在だが素素に傷つけられた。この件の処理を誤れば首領たちは失望する。どのように素素を罰すれば皆の怒りを静め、素錦に償えるであろうか」と聞く。
「夜華は素錦にだまされないわ。さっきはあれほど大勢いたんだから、あの時のことを見た人がいるはず」と捜しに行こうとする素素。しかし素素はおなかが痛くなってしまう。
平静を装い「私もしかと見たわけではありませんが、素素は故意ではなかったとか。とはいえ天妃の両目を失明させました。人間が天妃を誅仙台から落とすなど素素の罪は断じて許されません。素素に両目を償わせ、3年の雷刑も与えれば皆が納得できるでしょうか」と言う夜華。首領たちも「誠に公平な処置かと」と言い、天君は「では、そうしよう」と言う。
夜華は「素素は私の恩人です。君子たる者、恩は返さねばなりません。そもそも私のせいで素素は天宮に来たゆえ私にも責任がありますし、素素の腹には私の子がいます。よって私が代わりに3年の雷刑を受けることをお許しに」と天君に頼む。天君は「よかろう、聞き入れる」と言う。
夜華が「もう1つお願いがございます。素素の両目は私に取らせてください」と言う。天君は驚くが認める。
薬王が素素を診る。子も素素も問題ないと分かり安心する奈奈。そこに夜華が来る。
駆け寄り「夜華、私を信じて」と言う素素。夜華は奈奈と薬王を下がらせる。素素が「私を信じてくれるんでしょ、私が突き落としたりするはずない。私を信じるから来てくれたのよね」と言い「そなたを信じる。そなたは無実だ。素錦が自ら飛び降りた」と言う夜華。しかし夜華は「だが素錦は両目とも光を失った。そなたの命を守るには…そなたの目で素錦に償うしかない。天君の怒りを静めるためだ」と泣きながら続ける。
夜華から後ずさり、寝台にぶつかって座り込んだ素素は「どうして?なぜ、そんなことを言うの。私を信じるんじゃないの?どうしてよ」と涙を流す素素。素素のそばまで行った夜華は「すべて私のせいだ。私が悪い、そなたを守れなかった。必ずやそなたを娶り、私がそなたの両目になる」と言う。「夜華やめて。目を取らないで」と頼む素素。夜華は辛そうにそんな素素の目に右手を持っていく。
ハッとして目を覚ました素素は、見えなくなった目に動揺する。気づいた奈奈が泣き崩れている素素に「薬王が“あまり悲しまないように”と。しっかり療養すれば、きっとよくなります」と言って励ます。しかし「よくなる?本当によくなるの?どうすればよくなるのか教えて。目がなくなったら、よくなるはずがない。私の目はもうないのよ」と言う素素。
3年間、毎日49回の雷を受けることになった夜華。雷は命を奪わないが、受けるたびに耐え難い痛みに襲われ、かつて多くの神仙たちが気絶していた。
普化天尊から他の者を下がらせるか聞かれるが、夜華は「無用です」と答える。
雷の傷を薬王に手当てしてもらう夜華。
夜華は皆を下がらせると、残った連宋に「私は太子印を受けるにふさわしいでしょうか」と尋ねる。「そなたは鮫人族を討ち、北荒を平定し威名をとどろかせた。太子印を受けてしかるべきではあるが、36回荒火を浴び、9回雷を受けねばならない。身がもたないだろう」と答える連宋。夜華が「私はそれほどひ弱だとでも?皇太子たる者、36回の荒火と9回の雷くらい耐えられます」と言う。
連宋は「そなたは長海でも深手を負った。正直、厳しい」と話す。それでも「大丈夫です」と夜華が言い、連宋は「なぜ、それほど焦る必要がある」と聞く。「私はてっきりこう思っていました。素素に対し無関心を装えば命は守ってやれると。ゆえに素素を娶らず、子を産ませたら人間界に戻すつもりでした。しかし私は間違っていました。大間違いです。私がどうしようと天君は素素の命を奪います」と言う夜華。
連宋は「そのとおり。そなたが桑籍兄上の二の舞にならぬようにな」と返す。そなたは皇太子で、桑籍兄上より重要だと。夜華は「ゆえに太子印を受け、真の皇太子になりたいのです。そうすれば私は堂々と素素を娶れます」と話す。「素素を娶る?」と言う連宋。夜華は「はい。素素を側室にすると世に知らしめます」と言う。
奈奈は泣きながら「命を撤回してください。私は一攬芳華を去りたくありません」と楽胥に懇願する。「天君はこの件を目にした宮女を天宮から追い出し、すべてを闇に葬り、天族の面目を保ちたいの」と話す楽胥。それでも奈奈は「素素様はじきお産で目も失いました。この九天で私しかお世話できません。私を一攬芳華に残してください。素素様が無事にお子を産めるよう、お世話したいのです」と頭を下げる。楽胥は「一攬芳華にこれほど忠実な侍女がいたなんて」とため息をつく。
辛奴が宮女たちを大勢追い出す。それを見た白鳳九は、司命星君に話を聞きに行く。
「確かに大ごとがありました。皇太子殿下の宮殿の素素が、天妃様を誅仙台から突き落としたあと、殿下は素素の両目を取り天妃様に与えました」と話す司命星君。この件を隠蔽するため、目撃した者は皆、人間界へ送られることに、と。
鳳九が駆けて行ってしまい、司命星君は「まずい、また何かやらかすかも」とつぶやく。
素素が外に出ると狐の姿となった鳳九が来る。鳴き声で、いつもの狐が来たことが分かる素素。“あなたは用心深く暮らしてた。なのに、どうして素錦を誅仙台から突き落としたの?”と思う鳳九。素素は「私が目を失ったと知って、会いにきてくれたの?実はね、この九天で夜華は私のすべてだった。ずっと考えてたわ。子が生まれたら夜華と一緒に子の手を引いて、一面に広がる雲海と彩雲を見に行こうとね。でも目がなくなったら、もう何も見られない」と話す。その時、誰かが来たことに気づき、鳳九はすぐに隠れる。
来たのは辛奴を連れた素錦だった。素素に「あなたの目は夜華にとって、何の価値もないわ」と言う素錦。素素が「素錦?」と言う。
ーつづくー
金猊獣は臙脂が好きだったのかな…。
それとも優しくしてくれたから?
素錦は凱旋して首領たちがいることも分かってての企みだよね。
首領たちはみんな自分の味方だし( ̄^ ̄)
夜華がつらすぎる。
天君もグルなので、何も言えない(;д;)
1人で抱え込んでしまう夜華だから、雷刑のことは素素に知られることはないよね…。
信じていた人から裏切られたと素素は思っていると思う。
これからが心配。
こういうことに東華帝君は口を出さないのね(இωஇ )
最後、素錦が来て素素に言ったこと、鳳九は聞いているかな?
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手段が非常過ぎますね。
こんなことをしても、夜華も含めて、
何も得られないのに。。。
素素と夜華が気の毒すぎます。
せっかく、鳳九が慰めに来たのに。。。
素素は明らかにストレスを感じているはず。
赤ちゃんに影響がないといいのですけれど。。。
でも夜華は、素素がわかってるからすぐに嘘と見抜いたのは偉い!でも、ここまでです。あとは夜華がダメダメ〜
素素の言い分を聞くぐらい聞いてあげて!弱気すぎるし、命を助けたいからって、自分から雷刑だけになんでしなかっだ、、と思わず叫んでしまいました。両目を取るって自分から言わなくても。
せめて片目にしたら、、
かばってあげないから、素素が辛すぎます。半年間も会ってなくて、鏡での会話も多分1回だけですか、、、見ていて悲しいです