FIFAクラブワールドカップ・世界同時発売の前日のことだ。会長から「なんとしても幻のプレステージチケットを買いなさい」と連絡があった。150枚限定。関係者への販売枠がどれくらいで、何枚ぴあで売られるのだろうか。購入条件は、ひとり2枚まで。ということは最悪75人にんで売り切れってことだ。そんな2~3秒で売り切れる幻のチケットを買うためにはどうしたらいいんだろうか。チケトレPAを作ってくれたプログラマも会長からプレッシャーをかけられているらしく、完成したチケトレPAの混雑自動回避機能の再確認をしに事務所にやってきた。そして、ふたりで念入りな打ち合わせをした。
彼の見解でも、発売後1秒で申し込みできた場合に買えるか買えないかの勝負とのことで、こんな方針/対策をきめた。
- 間違いがないようにチケトレPAを立ち上げた時に、最初からプレステージチケットの購入ページが表示されるようにチケトレPAをプチ改造しておく。こうしておけば、何かが起きて慌てた場合や発売前の混雑でトップページに繋がらない場合でも対応できるからだ。
- チケトレPAに、ページ表示時の自動でスクロールアップ機能を追加。ページが表示されてから、マウスでスクロールアップしている間に売り切れるからだ。
- パソコンの画面に「時計の設定忘れるな!」とメモを貼る。時計が狂っていると、すべての準備が水の泡になる。
- パソコンは3台使用。2台は増殖法で12画面x2でアタック。会長にも1台の操作を頼むことにする。もう1台はハッカー流の特殊な方法に使うらしい。
さあ、買えるだろうか!
(続く)