東京書籍に引き続き、教科書シリーズ。今回は、日本史A用山川出版社のやつ。
やはり、読んでいて面白い、楽しい、という感じはない無味乾燥的な文面。だけれども、山川の教科書、という安定感・安心感があるのは事実だったり。w とりあえず山川のA科目を読んだことで、日本史教科書の構成は、政治史(外交史)、社会経済史、制度・文化・地域・テーマ史のような順番で構成されるのが十八番なんだということが分かった。
日本史Aは、江戸時代後半の動乱期~現代までといった、比較的、近現代史を扱う科目。
だから、冒頭にさりげなく古代・中世史も載ってはいるんですが……。
4pぐらいでまとまってます。本当はこんなんでまとめられないだろうという感は否めませんが、(教える方も、これじゃあ大変だろうに……)A科目だからしょうがない。
中国の近現代史(とくに中華民国建国から、中華人民共和国成立まで)の描写は、日本史の教科書の方がやっぱり詳しいような気がする。世界史の教科書では、北伐と中国国民党・共産党の話がメインで、日本軍の話は全く出ないわけではないけれど、日本史の教科書ほど詳細ではない。
逆に言い換えると、第二次世界大戦前夜の、日本軍部の話は、やはり日本史の教科書が詳しいということ(そりゃそうだ;)。世界史の用語集には、この辺の時代の内閣って近衛文麿内閣と、東条英機内閣ぐらいしかでていなかったような気がするし。(意外と内閣、交代してますよね、このへん)
A科目って、教えること考えると、2単位でやらなきゃいけないし、それでいて課題が近現代史ということもあり、世界史・日本史ともに大変だろうなー、とつくづく思ってしまう。教科書を読む分には、B科目よりも、概観がサラっとまとめてあるA科目の方を読んだ方が、「こんなこともあったんだねー」と考えられるからいいかもしれないけれど。
私が読んだこれは、最新刊ではなく、本文は小泉内閣でとまってました。裏表紙の政党略歴では福田内閣まで、名前が登場していました。ということは、2009年の政権交代を見る前に、2011年の東日本大震災を知る前に、刊行されたモノだったんですね。
にしても、近年の内閣の変遷は、日本史の教科書にも載ることでしょうが(当然、政党のゴタゴタ再編も)、教科書を読んでいると、困ったときの日本は昔から、政権が変遷しまくっていたんですねー。
まさに、「歴史は繰り返す」。
日本史の教科書を読みながら結局、個人的には世界史の勉強の方が好きかも、と思ってしまう。