■佐川美加『パリが沈んだ日 セーヌ川の洪水史』(白水社、2009.)
以前、講演会で講義を聞いた先生の本をみつけ、展覧会の存在を思いだし、思わず借りて読む。
講演会とは・・・ 当ブログで紹介:開館30周年記念「アルフレッド・シスレー展-印象派、空と水辺の風景画家-」
パリのセーヌ川の「洪水」の歴史をまとめた意欲作。
セーヌ川が如何に変遷してきたか、図説を交えてまとめてくれています。(だからとてもわかりやすい)
学術書ですが、読みやすく、まるで小説を読んでいるかのような語り口でした。
著者の佐川さんは、中高で教鞭をとられた先生だったようで、中高生の読者も意識していらっしゃったんですかね。
中高生に「学術書(研究論文)とはこういう風に作るべし!」というモデルにしたいぐらいの本です。