Entre ciel et terre

意訳して「宙ぶらりん」。最近、暇があるときに過去log整理をはじめています。令和ver. に手直し中。

第304冊『パリが沈んだ日 セーヌ川の洪水史』

2020年12月12日 | 本(小説など)
■佐川美加『パリが沈んだ日 セーヌ川の洪水史』(白水社、2009.)


 以前、講演会で講義を聞いた先生の本をみつけ、展覧会の存在を思いだし、思わず借りて読む。
 講演会とは・・・ 当ブログで紹介:開館30周年記念「アルフレッド・シスレー展-印象派、空と水辺の風景画家-」

 パリのセーヌ川の「洪水」の歴史をまとめた意欲作。
 セーヌ川が如何に変遷してきたか、図説を交えてまとめてくれています。(だからとてもわかりやすい)

 学術書ですが、読みやすく、まるで小説を読んでいるかのような語り口でした。
 著者の佐川さんは、中高で教鞭をとられた先生だったようで、中高生の読者も意識していらっしゃったんですかね。
 中高生に「学術書(研究論文)とはこういう風に作るべし!」というモデルにしたいぐらいの本です。



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