■ミヒャエル・エンデ『モモ』(大島かおり訳)、岩波少年文庫
今回の自粛期間中に、ブックカバーチャレンジなどで、SNSなどに本の紹介がよくされていました。
そのなかでも、特に目を引いたのが本作・『モモ』
名前は知っていましたが、読んだことはなかったので、この機会に読了。
ストーリーは、何とも奇想天外で、この発想力や、語り口というのは素晴らしいなぁと思いました。
そして読み終わる、個人的な質問。
「モモ」って、一体・・・?
でも、ひょんなところから考えさせられる台詞などを見つけることになったりします。
たとえば、最初のモモと他の人々が出会うシーンなど、出自を尋ねられるときにこんな風に答えています。
「じゃ、生まれたのはいつ?」
モモはしばらく考えてから、やっと返事をしました。
「わかんない。いくらまえのことを思いだしても、いつでもあたしはもういたの。」 (p.17)
なんだろう、確かにそうだ、、、とこの冒頭のセリフにはすごく惹かれてしまった管理人がおりました。
あっという間に読めるないようです。特に後半50pは、息つく間も惜しい展開。
どうなる、どうなる、どうなる・・・ みたいな感じです。
児童文学、といわずに、ぜひぜひ、一度読んでみると良い作品です。