ハイブリッド・ムスク系統は“ムスク香”が特徴
(ハイブリッド・スピーシーズ)
ハイブリッド・ムスク系統(HMsk)は、ロサ・モスカータを交配親とノアゼットローズの交配ともいわれており、ロサ・ムルティフロラ(ノイバラ)やハイブリッド・ティーのバラなどの影響を受けたものもあり一様ではないようです。香りの強弱はあるものの多くの品種がムスク香を受け継いでいます。
(ハイブリッド・スピーシーズとは、原種バラが自然交雑されて誕生した品種で「原種系交雑種」として幾つかの系統がある。HMsk,HRg,Hkor 他多数あります)
◉交配親の「ロサ・モスカータ」(Rosa moschata)は、西アジア、南東ヨーロッパ、北アフリカを原産地とする原種バラ。一重咲きの白バラで、強いムスク香が特徴です
◉ハイブリッド・ムスク系統は、20世紀前半、イギリスのアマチュア育種家ペンバートンやベントール夫妻に作出された品種が中心です。代表作は「コーネリア」「ペネロープ」などです。
◉HMskのバラ(浜寺公園バラ園)
◉マダム・ダルブレイ 作出:1835 作出者: Wells ,William.
・親子関係 Rosa multiflora × Rosa brunonii Lindl. (ロサ・モスカータの一種)
◉フランシス・E・レスター 系統:Hybrid Musk. 作出:1946年 アメリカ
・Kathleen の実生 ・一季性 ・つる性
◉ブーケ・パルフェ 系統: Hibrid Msuk. 作出:1989年 ベルギー
・半つる性 ・四季咲き ・ロゼット咲き ※房咲き性が強い
◉フランチェスカ 系統: Hybrid Msuk (HMsk). 作出: 1922年イギリス
交配: Danae (HMsk)× Sunbhrst (HT) ・返り咲き ・つる性
⭕️長居植物園バラ園
フランシス・E・レスター
- 系統: HMsk. ハイブリッド・ムスク (Hybrid Musk)
- 作出: 1946 アメリカ
- 交配: Kathleen × 実生
- 樹形: つる性
- 開花: 一季咲き