(↑いらすとや「世渡り上手のイラスト」)
新入生の皆さん、合格おめでとうございます。新二年生の菅原優人です。部内では小学校の頃からのあだ名である「すがゆー」(すがゆうや菅優くらいのアレンジは全然問題ありません。)と呼ばれております。よろしくお願いします。Call me Sugayû!!
(実は文章を書くのが好きだったりします。随筆好きです。エッセイ。そのためまあまあ長いので、お時間のある方だけどうぞ。格闘技好きな方は蛇足だけ読んでいただけたら。)
春休み中は英語をやるなんてボラを粉々になる勢いで吹き散らかしてしまいました。すみません。しかし、よくわかりませんが、最近は高校数学を解いていました。長期休暇で頭が悪くなるのは少し嫌という気持ちはあります。じゃあ授業がある間もしっかりと勉強しろというのは置いといてですね…。
「大学への数学」を大学在学中に解いて、解けると自分の頭を撫で撫でするという春休みです。受験期には参考書のページをめくることすら億劫だったのに、今はこんなに楽しく数学ができます。今思えば、勉強自体はそこまで嫌いではないのに、“受験”勉強がつくづく嫌いであったということを認識します。
また、宮城県でも独自の緊急事態宣言が出され、まあ暇な時間が増えてしまい、高校数学では飽き足らず、教則や格闘技のオンライン配信チケットを買いまくり、預金を切り崩す生活です。ABEMAで放送される修斗とK-1は僕の財布には優しいです。KIT02とRIZIN.27はお金払う価値はありました。
「試合の感想とかどう思ったかとかこの選手はあーとかこーとか今すぐ人に話したいのに!人に会わせてくれない新型コロナウィルスめ!」と思っていましたが、そもそも僕には格闘技を語り合える友達がいませんでした…。合掌。
格闘技において座学の時間が重要なことは間違いないのですが、諸事情によりバイトも入れず、ただただお金は出ていくばかり…。幸い僕は実家暮らしなので食住には困りません。両親よ、ありがとう。
さて、与太話もこれくらいにして、僕の「虎露無禍新入生的処世術(ころなかしんにゅうせいてきしょせいじゅつ)」をご紹介しましょう。
(小学校の時、黒板に「夜露死苦(よろしく)」と書き、怒られたことがあります。確かに昭和の不良に憧れていた節はありました。男気があって、喧嘩強いみたいな。マイルドヤンキーという言葉が生まれ、それはダサいと思っていました。まあ実際はグレては全くないですけどね。ビビリですし。)
まず、僕たちはコロナ禍の中で入学した不幸(?)な世代なわけで、その経験も記しておきます。
1.入学式がなかった
僕は浪人して入ったので、高校の同期が一足先に東北大学の入学式に参加している写真を見て非常に羨ましく、合格してもいないのに、入学式が行われる「仙台市体育館」をストリートビューで見に行ったほどです。
それくらい入学式を楽しみにしていたのですが、2020年になると一気に日本にもコロナの話が入ってきて非常に落胆した記憶があります。今年はどうなるでしょうか。僕もしれっと参加したいです。
2.友達作りが難航を極めた
昭和の香りがすると言われる僕はこう見えても、普段は華やかで現役バリバリのギャルたちが多数所属している医学部保健学科看護学専攻というところに所属しています。世の中に波を起こしているのは間違いなく女子高生と女子大生であることを痛感します。同期を大尊敬していますし、いつも学ばせていただいております。
そんな今となっては上手くやっている同期ではありますが、入学当初、薄暗〜い自習室に毎日籠り、浪人していた僕は若ギャルとのコミュニケーションの仕方などすっかり忘れていました。
最初はとにかく僕が全員の名前と顔を覚えることよりも、自分の顔と名前を覚えてもらうことを重視していました。たくさん女性がいるので、正直覚えきれないないと観念したということもあるんですがね…。おじさんは若者の顔が同じに見えてくるなんて言いますが、僕も例に漏れず、おじさんになってきてしまっているのでしょうか…。トホホ…。
この性別的な劣勢を抱えながら、さらに実際に対面で会うことなく、友達を作るというのは非常に難しいものがありましたね。
僕はSNSがあんまり得意ではなく、実際に会ったこともない人をフォローしたり、されたりということに非常に抵抗があります。ですから、個人アカウントで片っ端から「春から東北大」でフォローしたり、LINEだけで会話し続けるというのも苦手です。(これで上手くいっている人はすごいですね。ちなみにインターネットは大好きです。)
さらに、僕は「女の世界を舐めると痛い目に遭うぞ」と友人から口酸っぱく言われていたため、怖くてあんまり入学前には繋がれませんでしたね。しかし、意外と入学前にSNSで繋がっている人も多いことを後から知ります。
入学前に友達作りするかしないかはどっちもどっちといったところですが、結論から言えば、入学してからでも十分間に合います。中途半端な交友関係は後から切るのが大変というのは肝で、それが面倒な人は下手に薄〜い交友関係を築かないことも一つだと思います。しかし、大学生活で割と重宝するのが大学内外に関わらず、知り合いが多いというステータスです。まあ要はバランスな気がします。
3.”尖り”のご利用は計画的に。
僕は不用意に群れたり、馴れ合いが非常に苦手な人間で、初対面の相手に尖ってしまったり、「俺に容易に近づくんじゃねぇよ。俺のことは放っといてくれ。ナメんなよ。」くらいに思う時期もありました。今はどんどん話しかけてほしいです!遠い昔の話です!
大学は尖ると友達が全然できないということは流石の僕でもわかりました。ですから、最初の数ヶ月はなるべく、自分から話しかけたり、他の同期と交流の場をなるべく設けようと頑張りました。
なるべく自分の思想と考え方を少し抑え目にして、どんな人でもこういう人間もいるよなあくらい流すようにしていました。少し舐められても「ははは…」くらいで済ませ、尖りすぎないようにして、4〜6月くらいは過ごしたおかげで、結構信頼のできる友達ができました!
しかし、尖りというものはそうそう簡単に捨てられるものでもなく、結局、尖るところはしっかり尖ってしまいます。不味いものは不味いと言いたいし、大して美味しくないものを美味しいと言うのは無理です。自分に正直に生きていたい!
でもでも、しっかりプロレスができるゆとりが僕にはあります!大人ですからね!僕はプロレスラーですからね!(?)相手の技を綺麗に喰らって、受け身をとって、自分の技も魅せれます!
話が逸れました。
とにかく、新入生と呼ばれる間はとにかく尖らない、柔和な人を演出していたように感じます!まあ長くは続きませんでしたが!えへへ!
4.zoom芸人に君はなれるか
対面がないとなると、これでもかとzoom会議が入ります。僕が小学生の時はSkypeとかニコニコ生放送が流行っていて、パソコンの前で話すといえば、ネット芸人?インターネットタレント?生主?がやるものというイメージが強かったのですが、コロナ禍のおかげでみんな顔出しのビデオチャットに抵抗がなくなっていたので、僕もスムーズに参戦することができました。
対面がなく、文面でのやりとりが苦手という場合、このzoomで輝く以外自分をアピールすることは難しいのです。看護のzoomでは頑張って自分から話を広げていましたね!なんやかんや僕は看護の学年代表的なものになっていたので、zoomでの交流会を企画する側でもありました。この時に下手に恥ずかしがらず、自分から人との接点を求めにいったことで今年の学生生活は割と上手くいったといっても過言ではないと思います。
看護の同期はみんな同じ状況なので自分から話すしかないのですが、柔道部の新歓zoomは先輩が仕切ってくださるので、お任せして楽しむことができました。
僕は千葉さんの「肌が不思議とどんどん黒くなる」トークを楽しみにしていました。新入生の皆さんも夏になったら千葉さんの肌が黒くなっていくところが見えるかもしれませんよ!
まあこのzoomに慣れすぎると弊害もあって、いざ対面になるとマスクで顔が半分以上隠れて、女性の場合、外出用ガッチリメイクになる方もいて、折角名前と顔を覚えたのに覚え直しなんてこともあります。
一方で僕は自分で言うのもアレですが、看護の中では目立つ存在でありまして、一方的に名前を覚えられ、僕が相手をどなたか存じ上げず、上手に会話を返せないみたいなことも多々ありましたねぇ。(いまだにあることは内緒。先輩と思っていたら同期みたいなこともあります。)
◎コロナ禍の新入生的処世術◎
僕が経験したことも踏まえて、新入生の皆さんに勝手ながらアドバイスをするとすればこんなところでしょう。
一、自己紹介を考えておく
大学に入ると、一年生から自分が所属する集団がクラス・学年だけでは留まらないため、「まだ俺のこと知らねぇのかよ」ってくらい自己紹介させられます。当然です。大学は人が多いですからね。
僕的には短めの自己紹介(名前、出身、特技・趣味くらい)と長めの自己紹介(短い自己紹介にプラスしてエピソードを一つくらい)を用意しておくと良いと思っています。
エピソードと言うと難しく感じるかもしれませんが、「高校3年間は格闘技に全てを捧げました。今度皆さんにバックチョークを教えます。」とか「仙台生まれ仙台育ちなので仙台に来てわからんことあれば僕に聞いてください」とか自分の自己紹介に軽く絡めたエピソードで良いと思います。ひと笑い取れるとなお良いですね。
ちなみに僕は高校2年生の時に名前と出身中学校の後に大爆笑間違いないと確信して「得意技はギロチンチョークとヒールフックです。」と言ったら教室に急に冬が到来したこともありましたね。寒いを超えて痛かったです。4月だったんですけどね。なんなら暖冬と言われてたような気もするんですけどね。おかしなこともあるもんです。摩訶不思議。
二、尖らずに自分からいくべし!
「けっ、何がzoomで交流会じゃあ!」「俺と話そうなんて100年早ぇわ」くらいに思っていると全然話せません。また、話しかけられません。なので、自分から話しかけに行くくらいで丁度いいと思います。最初は多くの人が話しかけられるのを待っています。そこであなたが先に話しかければ集団の軸となること間違いなしですし、知り合いも必然的に増えることでしょう!先手必勝です!
三、情報通、友人と繋がっておく
大学生活において一番重要であると言っても過言ではない情報。大学生活を謳歌し、より充実させるためには情報戦に勝たなくてはなりません。
大学では授業や課題・テスト、サークル・部活についてからあの子、あの人の彼氏や彼女の有無まで様々な情報が行き来しています。情報通と繋がっておくと快適に生活を送れます。
逆に下調べが甘いと単位も恋も撃沈なんてこともあります。(そして大抵、大学生活に馴染んだくらいに、可愛いあの子やイケてるメンには当たり前のように恋人がいるということを知り、絶望するまでがワンセットでしょうか。)
しかし、不思議なもので、どこの集団にもなぜかいろんな情報に精通している情報通がいるのです。そんな情報通から情報を教えてもらえるくらいの人間関係は構築しておくことをお勧めします。情報通に巡り合えなくても同じことを勉強している、あるいは同じサークル・部活に所属している友達は少なくても良いのでいた方がいいでしょう!
もちろん大学が公式で出している情報は必ず目を通しておきましょう!僕は入学前、大学が出している情報をほとんど見ずにぼーっと合格の余韻に浸っていたため、かなり遅れを取りました!!
四、人と出会う場所、〜大学〜
上記の3つは人との出会いに関係しています。大学は人に出会うにはもってこいの場所なのであります。尖り散らかしていたお前が何言ってんだと思う方もいるかもしれませんが、本当です。
大学にはいろんな人がいて、このような空間は大学ならではでしょう。お医者さん、看護師の卵や建築士の卵、一方で口腔について勉強している人もいれば、航空を勉強している人もいて、宇宙から化石、教育や心理学を学んでいる人が一箇所に集まっているのです!これってとってもユニークな空間だと思いませんか?
お金は最悪無くなっても、自分の時間を売ればお金を捻出できますよね。(生活できるかどうかは置いといて。)しかし、人を失うとかなり辛いですよね。だからこそ、大学では人との出会いを大切にしてほしいです。(かと言って、嫌な奴と無理に付き合い続ける必要は全くないですよ!)
いろんな人から影響を受けて、いろんな世界があることを知ると良いと思います。大学生だったらまだギリギリ人生の舵をきれますからね!!
まあこんなところでしょうか。僕は新入生の時はとにかく東北大学に行けること、通えることが嬉しくて、満たされていました。これで僕は「インテリ格闘家」の肩書きを名乗る一歩手前まで来た!と喜んでいました。
しかし、受験が終わってすぐに練習しようと思ったのに、新型コロナウィルスの騒ぎでそれどころではなくなってしまいました。僕は「スロースタート・なんちゃってインテリ・格闘技オタク」になってしまいました。それを非常に後悔しています。
一人でも練習できることはたくさんあったのに、受験に合格した慢心からかは知りませんが、3、4月は筋トレをすこ〜し嗜む程度しかしてませんでした。いやー勿体無い。
毎日の努力は紙一枚の積み重ねです。努力はコツコツ続けることでやっと意味があるものと信じています。
新入生の皆さんも例年通りの行事や活動ができないことは確かにショックなことであると思いますが、日々自分のやるべきことを見つけて熱心に取り組んでみましょう。とりあえず、柔道部に籍を置けば、不思議と筋肉が発達します。これまた不思議ですね。
人間的に強くなりたい人、もしくは動物的に強くなりたい人、戦う人間を支えたい人、なんなら誰でもお待ちしています。門戸開放ってこう言うことですよね?えへへ。
ちなみに僕は格闘技オタクと技オタクです。組技系格闘技好き(僕は打撃系ならムエタイが好きです)や関節技が好きすぎて自分の関節を曲げ伸ばしして、痛みを感じて喜んでいるそこの君!柔道部で待っていますよ!一緒に語り合いましょう!
―蛇足―
ここまで読んでいただいた方はとっても優しい人です。僕も今日(2021/03/28)はUFC260を見ていました。個人的にミオシッチ先輩が好きだったのですが、難民からチャンピオンになったフランシスガヌーさんはバケモンですね。193cm118kgって。あの体の大きさで素早いパンチって。もう大怪獣バトルです。
ガヌーはミオシッチ先輩よりも13kg近く重いわけですからね。ヘビー級というよりは無差別級なんでしょうね。ダニエルコーミエとかミオシッチパイセン、フランシスガヌーの出現によってUFCのヘビー級は新たな時代に入った感はありますね。ガヌーさんは長期政権行けそうですけどね。誰が倒せるんですか。あの人。インタビューも聞きましたが、そもそもジョンジョーンズと体重合わせられるんですかね。
それよりかなりショックだったのが、タイロンウッドリーの4連敗ですかね。忘れもしない、僕が高校生だったときにウェルター級の番長・ロビーローラーをぶっ飛ばしたウッドリー。その堅焼き煎餅並に堅〜い試合をするウッドリーが攻略されて、チャンピオンだった人が王者陥落から4連敗って。どんなスピードで成長してるのよUFCさん。僕も成長したいです。頑張ります。
テイクダウンから立ち上がる技術がどんどん発展して、立技至上になっている現代MMAは寝技が好きな僕からすれば少し寂しいし、なんだか置いて行かれている気もします。若者の言ってることはわからん!みたいになるのは嫌ですから、頑張って着いていきますが、グラウンドの展開を懐かしむような気持ちは心を少ししんみりとさせますね。
道着もノーギグラップリングも大好きですが、やっぱり僕はMMA畑なんだとつくづく思います。MMAのグラウンドってコントロールに重きを置くような気がしていてそこが非常に面白いんですよね。パウンドもあるので、コントロールしやすいですし。相手をコントロールして制圧する、その後にフィニッシュがある感じがたまらなく好きです。
寝技は見ている側もコントロールされている、しているのがわかりやすいですよね。打撃は圧をかけられている本人が飛び抜けて一番コントロールされているのを感じ、打撃やフェイントによるコントロールは観客には伝わりづらいと感じています。少なくとも生観戦や生中継ではかなりわかりにくいと思います。
圧をかけられた経験のある人はそのコントロールが少しわかると思いますが、それよりも先に大衆には一発の派手さが伝わってしまうのだと思います。僕が好きなのは相手をコントロールする術なんだと思います。
格闘技の究極は「自分は傷を負わずして、相手に降伏させること」だと今まで格闘技を見てきて教えられました。僕ももちろんそれが最強だと信じています。それに必要なのは相手をコントロールすることであると思っています。喧嘩は喧嘩で面白いんですけどね。別の面白さです。
まあ現代MMAもMMAなので観ます!格闘技が好きですからっ!
あとはK-1とクレイグジョーンズvsギャビガルシアの男女マッチみて寝ます。
長々読んでいただきありがとうございました。次は我が同期の切込み隊長・しんのすけです。よろしく!