青いひごい「お父さん、はずかしいよー。」
赤いひごい「・・・たしかに。・・・まるで、魚の干物だね。」
まごい「・・・この家では、やっとで男の赤ちゃんが生まれたんだ。そりゃ、じいさんもうれしいさ。・・・だから、これくらいはがまんしろ!」
青いひごい「・・・・。」
赤いひごい「おい、お前、泣いてんのか。」
青いひごい「兄ちゃん、鯉のぼりって、5月5日の子どもの日までだよね?・・もう6月なのに、どうして片付けてもらえないの?」
赤いひごい「この地域は、ひと月遅れの6月5日までさ。・・・あと少しの辛抱さ。」
まごい「かわいいお孫さんの健やかな成長を願ってのことだ。・・その力になれるなんて、素晴らしいことさ。・・・お前たちにも、きっと分かる時がくる。」
赤いひごい「お孫さん、元気に育ってほしいね。」
青いひごい「そうだね。元気に育ってほしいね。・・・そういえば、ぼくたちは、雨の日だって泳いだいられるね。」
赤いひごい「そうだ、そうだ。よけいに願いが伝わるってことか。」
まごい「・・・本当だな。」
まごい「おい、お前たち。背筋を伸ばせ、胸を張れ!」
青いひごいと赤いひごい「はい!」
青いひごい「お父さん、長い棒が、串焼きのようにまっすぐお腹の中を通っているから、背筋はバッチリだよ。」
まごい「・・・おっ、そうだな。」
吹き流し「おい、おれはどうなるんだ。風を受けてこその吹き流しだそ。・・・・まあ、いっか。」
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