小さな幸せ出会い旅

山乱造の「歩き旅妄想おしゃべり紀行」

岡山県岡山駅前「信じられません。」2016.10.30

2021-03-13 17:36:25 | 紀行
大森「課長、・・・何か不思議です。」
課長「どうした、大森。」
大森「課長、我々は、昨晩、この通りを歩きましたよね?」
課長「そうやなー・・・。」
大森「ここ、昨日の夜も歩きましたよ。」
課長「だから?」
大森「課長、昨晩のこと覚えてます?」
課長「・・?。」
大森「ハロウィーンの行列、すごかったですよ。」
課長「・・・そうや、すごい人やった。」
大森「みんな仮装して、大騒ぎでしたよ。」
課長「そうや、子どもから大人まで、お祭り騒ぎやった。」
大森「課長、今、朝の7時半ですよ。なんで、何も落ちてないんですか?・・・空き缶や紙くずどころか、タバコの吸殻一つ落ちていないんですよ。きれいなもんです。・・信じられません。」
課長「本当やな。信じられん。」
大森「す、ご、い、です。」
課長「確かに、すごい。岡山市民、なかなかやるな。」
大森「はい!」

北海道中川郡「いい町だねー。」2012.2.17

2021-03-06 15:51:31 | 紀行
課長「山田君、なんでこんな所に宿を取ったの・・・?」
山田「すいません。このあたりは、あまり旅館がないんです。」
課長「昼間なのに、人が誰も歩いてないよ。・・・寒いし、気温は間違いなく氷点下。」
山田「旭川より北です。しかも2月ですから、寒いのは仕方ないというか・・・。」 課長「それはそうだが、・・・雲ひとつない晴天なのに、誰もいない。どうなってるの。」
山田「・・・すいません。」
課長「君が謝る問題ではないが・・・。昼間なのに、誰も歩いてない。不思議というか、さみしいというか・・・。」
山田「・・・・・。」
課長「景色は真っ白だけど、暗い町だねー。・・・もう来ることはないと思うけど・・・。」
山田「・・・・・・・。」
山田「あっ、課長。駅の方から、人が歩いてきます。」
課長「おっ、・・珍しい。初めて人に会えるね。」
山田「女子高生じゃないですか。・・学校帰りみたいですね。」
課長「本当や。初めて、まちの人とすれ違いそうや。」
山田「はっ、はい。」

女子高生「こんにちは!」
山田「こっ、こんにちは!」
課長「こっ、こんにちは・・・。」
課長「山田君、いい町だねー。」
山田「そっ、そうですね。本当にいい町ですねー。」
課長「真っ白で、明るくて、あたたかい。・・いい町だねー。」
山田「はい。いい町ですねー。」
課長「山田君、ありがとう。」
山田「はっ、はい。・・・ありがとうございます。」

○○県○○町「・・・丼?」

2021-03-05 11:03:12 | 紀行
信太郎「健二、今日の部活、疲れたー。・・・・もう、ぶっ倒れそうやった。」
健二「俺もー。・・・・今どき、ダッシュ、ダッシュ、ダッシュ百本はないやろ。」
信太郎「・・・コーチはいいさ。言うだけやでな。」
健二「おとといの試合で大負けした腹いせか?」
信太郎「・・・、まあ、サッカーで8ー0は、確かに、やばいけどな。」
健二「それはそうやけど、走ればいいってもんじゃないぜ。・・・・。」

健二「しんちゃん、何しとるの。・・それ、カッター?・・・。それ、やばいよ。」
信太郎「いいさ。井の真ん中に、点ひとつ付けるだけ。・・・・。」
健二「・・・それ、どん?・・・。」
信太郎「はっ、はっ、はっ。・・・これで○○丼や。」
健二「何か、うまそう。」
信太郎「うまそうではないけど、腹はへってきたな。・・・・帰るぞ。」
健二「明日のために、スタミナ取らんとな。」
信太郎「もりもり食べて、コーチ、ビビらせたる。」
健二「こいつらスゴイって、コーチに言わせてえな。」
信太郎「・・・・そやな。・・・。」
健二「帰るか。また明日な。」
信太郎「おっ、じゃな。・・・。」

長野県松本市「ママチャリ?」2015.8.1

2021-03-03 19:42:44 | 紀行
谷口「中村、こんなところにママチャリあるぜ。・・・立派な松本城をバックに。」
中村「ママチャリなら、どこにでもあるさ。」
谷口「それはそうやけど、こんなところにあると、改めて見てまう。」
中村「確かに、見てしまうな。」
谷口「前かごにリュック、後ろの荷台にはサンダル。・・・なぜか、ママチャリは許せる。」
中村「気取らないところがいいね。」
谷口「サンダルばきでも、周りを気にしずに乗れる。ほかの自転車じゃ、そうはいかない。」
中村「無理せず、楽に乗れる。」
谷口「中村、実はな、俺、最近、やばい。・・・・職場の人間関係。・・・みんなの顔色見て動いとる。疲れるー。」
中村「そうか。俺も同じや。相当、無理しとる。・・・このままでは、つぶれる。」
谷口「やっば、自然体。格好つけずに、自分らしく!・・やな。忘れとった。」
中村「ママチャリか。・・・。」
谷口「はっ、はっ、は。・・・そやな。」

東京都葛飾区「寅さんもいいけど・・。」2018.1.21

2021-03-01 08:58:17 | 紀行
客1「柴又なら、やっぱりこの店だよねー。」
客2「そう、そう。寅さんもいいけど、わしらはここ。
客3「観光客は、この店、知らないよ。・・もし知ってたら、スゴイよねー。」
客1「そうだよねー。」
客2「安いし、わしらオバちゃんのオアシス。」
店主のおばあちゃん「ありがとう。」
客2「・・・わしら、ひょっとして、おばあちゃんの顔、見に来てない?」
客3「・・・そうや。・・・・そうや。」
客2「・・やっぱり、そうや。は、は、は。」
客1「そう、そうだよねー。」
客3「おばあちゃん、いっつもありがとう。これからも、元気でいてよ。」