快読日記

日々の読書記録

「糖尿だよ、おっ母さん!」グレート義太夫

2013年11月28日 | 暮らし・健康・理科っぽい話
《11/27読了 幻冬舎 2009年刊 【闘病記 糖尿病 腎不全】 ぐれーと・ぎだゆう(1958~)》

普通、闘病ものってある程度回復して終わりませんか。
それはまあ、病気にもよるだろうけど、そこに何らかの希望(客観的にそれが希望であるかはさておき)が語られて本を閉じるっていう。
ところがこの本、体調が悪いのを夏バテかと思ったグレート義太夫が糖尿病の宣告を受けたところから始まり、治療→ちょっとよくなる(気がする)→服薬や通院や食事療法をサボる→悪化→怒られる→治療、というスパイラルで、やがて糖尿病性腎症になり、さらに腎不全、週3回の透析を受けるまでになるという、心細いことこの上ない話。

夫(つまり義太夫の父)を同じ病で失った母親を筆頭に、心配してくれるビートたけしや軍団の仲間、ウガンダを頂点とするデブタレント集団、ネットで知り合った糖尿病患者たち、そして医師や看護士。
彼らとのやりとりが優しさにあふれているから余計にこの人の弱さが目立ち、せめて離婚をしなければもうすこし進行が抑えられたんじゃないかと、親戚でもないのに悔やまれてなりません。

図書館でこの本を見つけ、NHKで水道橋博士が言ってたやつだ!と思い出し、ついつい読んでしまいました。
新刊かと思ったらもう4年近く前の本なんですね。
今はどんなかんじなんだろう。

糖尿病の本というと猪木が自力で克服した本を読んだくらいなんですが、今回この義太夫本を読了して改めて感じるのは猪木の凄さ、超人っぷり。
迷わず行けよ、行けばわかる、北朝鮮。

/「糖尿だよ、おっ母さん!」グレート義太夫
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