
《10/11読了 新潮社 2010年刊 【日本の小説】 さとみ・らん(1969~)》
「読むのが怖い!Z」(北上次郎 大森望)で絶賛されていたのを見て、読んでみた。
いきなり見ず知らずの乳児の世話をしなきゃならなくなった20歳かそこらのひきこもりくん(自殺未遂経験あり)が主人公。
とにかくこの赤子の描写がうまくて、眉間にしわを寄せた装画がまたイメージにぴったりで、読みながら何度も赤ちゃんのにおいが漂ってきた気がした。
ひきこもりくんとの交流にも不自然なところがなく、スムーズに読めました。
話はひきこもりくんの成長物語であり、同時にこの子どこの子?という謎解きものでもあります。
謎解きの手口はあまり好みじゃないけど、まあ、たしかに納得はした(しぶしぶ)。
あまりに鮮やかだったのでいじけているだけかもしれない。
結果を言えば、いわゆるエンタメ慣れしていないわたしでも相当楽しめたと思います。
「グイグイおもしろく読める本ない?」と聞かれたらお勧めしたいかんじです。
すごくうまく作られた話だと思いました、本だからこそのおもしろさですね。
/「さよなら、ベイビー」里見蘭
「読むのが怖い!Z」(北上次郎 大森望)で絶賛されていたのを見て、読んでみた。
いきなり見ず知らずの乳児の世話をしなきゃならなくなった20歳かそこらのひきこもりくん(自殺未遂経験あり)が主人公。
とにかくこの赤子の描写がうまくて、眉間にしわを寄せた装画がまたイメージにぴったりで、読みながら何度も赤ちゃんのにおいが漂ってきた気がした。
ひきこもりくんとの交流にも不自然なところがなく、スムーズに読めました。
話はひきこもりくんの成長物語であり、同時にこの子どこの子?という謎解きものでもあります。
謎解きの手口はあまり好みじゃないけど、まあ、たしかに納得はした(しぶしぶ)。
あまりに鮮やかだったのでいじけているだけかもしれない。
結果を言えば、いわゆるエンタメ慣れしていないわたしでも相当楽しめたと思います。
「グイグイおもしろく読める本ない?」と聞かれたらお勧めしたいかんじです。
すごくうまく作られた話だと思いました、本だからこそのおもしろさですね。
/「さよなら、ベイビー」里見蘭