快読日記

日々の読書記録

「プライドが高くて迷惑な人」片田珠美

2015年05月05日 | 総記・書評・人生訓・哲学・宗教など
《☆☆ 2/6読了 PHP新書 2014年刊 【精神医学 社会批評】 かただ・たまみ(1961~)》

俺を誰だと思ってるんだ!
誰に口をきいているんだ!
と爆発しちゃう人の心の内を分析、彼らへの賢い対応、だけでもおもしろかったけど、最後に「自分がそうならないために」という予防策を提示してくれてあるのがいい。
そういう人にひどい目に遭わされた人でも、気づいたときにはそっち側ってことも充分ありえますからね。

本文は頭のいい女ならではの切れ味のよさで、読んでてすっきりする場面も多かったです。
一方で、「耳ざわりのいい」などの誤用が気になるし、何より接続詞的に文頭に「なので」を使うのが嫌でした。

去年読んだ「無差別殺人の精神分析」がものすごくよかったから読んでみたんですが、本書はそれよりくだけた分、雑さがちょっとだけ目立った本でした。

/「プライドが高くて迷惑な人」片田珠美
この記事についてブログを書く
« 「看護師という生き方」宮子... | トップ | 「ゆるい生活」群ようこ »

総記・書評・人生訓・哲学・宗教など」カテゴリの最新記事