快読日記

日々の読書記録

「グーグーだって猫である 4」大島弓子

2008年07月01日 | 漫画とそれに関するもの
《増えれば増えるほど孤独?》



予想外に早く出た「グーグー」の4巻め。
終始、大島家内外の猫たちのエピソードがつづられ(←前巻までは大島弓子の暮らしぶりも描かれていた)、
猫たちの愛らしさよりも、大島弓子がどんだけ彼らに心血を注いでいるかだけが、痛いほど伝わってきます。
世話してる猫は外猫も入れて10匹を優に超えましたが、猫の数が増えれば増えるほど孤独なかんじがするのはなぜでしょう。
近所の猫には「銀糸君!」と気軽に話しかけるのに、その飼い主とのコミュニケーション手段はポストに入れあう手紙です。
前巻まで登場していたNさんは一度も出てきません。
いや、とにかく人が出てこない!
猫探しの2人組とエキストラくらい。
さらに猫を監禁、虐待する人間の影もちらつき、なんだか胸がふさがる1冊です。

小泉今日子主演で映画化ってのもいただけません。
もたいまさこでどうでしょう。
せめて50代の女優さんを主演にして欲しかったです。

■ 6/30読了 角川書店 2008年刊 【日本のエッセイ漫画 猫】
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