
《12/2読了 新潮社 2012年刊 【日本の小説】 みやべ・みゆき(1960~)》
内容には触れませんが。
これは宮部みゆきの代表作になることまちがいなし。
主観(見る主体)が違えば見えるものが変わる。
一連のできごとに様々な主観が絡み、キュビズムみたいに多角的に描かれ、驚異的な筆力と構成力で編み上げられ、事件も人物も驚くほど立体的に見えてきます。
その土台には、作者の人を見る目の確かさ(ときに菩薩のように深く暖かく、ときに鬼のように意地悪で冷徹)があって、これはかなりずっしりきます。
「たったひとつ、今はっきりしていること。
わからない――ということだ。何が真実で何が正しい推測で何が間違った憶測なのか」(738p)
ちらちら見え隠れするテーマに「正義」があると思うんですが、
自分の側にこそ正義はある!と確信を持って言える状態ってのは、相当やばいってことですね。
「真善美」という言葉はあるけど、そこに「正」は入っていないもんね。
なるほど。
そんなわけで、続きが楽しみです。
(感想になってない)
/「ソロモンの偽証 第Ⅰ部 事件」宮部みゆき
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内容には触れませんが。
これは宮部みゆきの代表作になることまちがいなし。
主観(見る主体)が違えば見えるものが変わる。
一連のできごとに様々な主観が絡み、キュビズムみたいに多角的に描かれ、驚異的な筆力と構成力で編み上げられ、事件も人物も驚くほど立体的に見えてきます。
その土台には、作者の人を見る目の確かさ(ときに菩薩のように深く暖かく、ときに鬼のように意地悪で冷徹)があって、これはかなりずっしりきます。
「たったひとつ、今はっきりしていること。
わからない――ということだ。何が真実で何が正しい推測で何が間違った憶測なのか」(738p)
ちらちら見え隠れするテーマに「正義」があると思うんですが、
自分の側にこそ正義はある!と確信を持って言える状態ってのは、相当やばいってことですね。
「真善美」という言葉はあるけど、そこに「正」は入っていないもんね。
なるほど。
そんなわけで、続きが楽しみです。
(感想になってない)
/「ソロモンの偽証 第Ⅰ部 事件」宮部みゆき
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