《4/19読了 原本/坂口安吾『桜の森の満開の下』 小学館 2009年刊 【日本の漫画】 こんどう・ようこ(1957~)》
「夜長姫と耳男」に続く、"安吾原作シリーズ"第2弾。
ってことは第3があるのか?
ってことは、次はあれかなこれかな?と期待が膨らみます。
あとがきで、近藤ようこ自身も言う通り、「桜の森―」はよく知られた作品の割に、いわゆる「意味」がわかりにくい。
わからないのにこんなにおもしろい。
でも、すぐに作品の「意味」を「読解」しようとすることこそ、学校国語の悪い影響であって、
そんなの軽くシカトしとけばいいんじゃないかと思いました。
漫画の方は、「わからないのにこんなにおもしろい」原作をそのまんま描いてあって、
おかげでキャラクターや話のスジが明確になった分、原作への「なぜ?」が一層つのる、という幸せな相乗効果を生んでいます。
「夜長姫―」には時々見えた"漫画家の解釈"が、「桜の森―」には全然登場しませんでした。
結果、怖いほどの透明感を獲得したと思います。
同郷の小説家と漫画家の、本当にうれしいシリーズです。
「夜長姫と耳男」に続く、"安吾原作シリーズ"第2弾。
ってことは第3があるのか?
ってことは、次はあれかなこれかな?と期待が膨らみます。
あとがきで、近藤ようこ自身も言う通り、「桜の森―」はよく知られた作品の割に、いわゆる「意味」がわかりにくい。
わからないのにこんなにおもしろい。
でも、すぐに作品の「意味」を「読解」しようとすることこそ、学校国語の悪い影響であって、
そんなの軽くシカトしとけばいいんじゃないかと思いました。
漫画の方は、「わからないのにこんなにおもしろい」原作をそのまんま描いてあって、
おかげでキャラクターや話のスジが明確になった分、原作への「なぜ?」が一層つのる、という幸せな相乗効果を生んでいます。
「夜長姫―」には時々見えた"漫画家の解釈"が、「桜の森―」には全然登場しませんでした。
結果、怖いほどの透明感を獲得したと思います。
同郷の小説家と漫画家の、本当にうれしいシリーズです。