(世界無名戦士之墓の霊廟前からの眺め)
注意:長尾根山から薬師堂を経由して武蔵横手駅へ向かうルートは立入禁止です。
4月は奥武蔵のロングルートを歩くのに良い。日が長い割にギリギリ暑くない程度の気温で春の花をのんびり眺めて歩くのが楽しみな季節である。昨年同じ頃に越生から東吾野というルートを歩いた。今回は昨年と似たルートであるが、世界無名戦士之墓をスタートにしたことと天望峠から入地区を経て貝立場へ向かうこと、沢山峠から深沢山へ向かうのではなく五常山・長尾根山を経て武蔵横手駅へと下るところが異なっている。とはいえ大半は既に歩いているので今回も詳細は下記の記事に譲り画像をメインとした。
平成29年1月29日 関ノ入尾根から黒尾根(訂正版)
2019年3月24日 毛呂山町の山を歩く 午頭山・大平山と花桃咲く入地区
2023年4月23日 越生から東吾野 大高取山・鼻曲山・深沢山・滝坂
世界無名戦士之墓から大高取山を経て桂木観音
朝7時ちょっと前に越生駅に到着。当時は気付かなかったのだが昨年と同じ時間の列車を使っていた。駅西口前の道を進み、法恩寺参道前を横切る県道(飯能寄居線)を北に進む。途中昨年も使った越生神社への道から目的地である世界無名戦士之墓が見える。この道を使ってもいいのだがそのまま道なりに行く。里の駅おごせで町役場への道に入ると中央公民館の駐車場が見えてくる。駐車場の中を抜け、左手の土の道を上がると世界無名戦士之墓の下にあるさくらの山公園に入る。山歩きを始める前に母と訪れたことがあり、桜が見事だった記憶がある。今日はもう既に葉桜になっていたが八重桜がまだ少し花を残していた。
(里の駅おごせ)
(越生町役場)
(中央公民館 この広い駐車場の左手からさくらの山公園への道が延びる)
(さくらの山公園入口)
(さくらの山公園 道はよく整備されていて歩きやすい)
(園内で見かけてドウダンツツジ)
(世界無名戦士之墓・大高取山周辺図 出典:国土地理院発行2.5万分1地形図 地理院タイルに文字等を追記して掲載)
公園は上がるにつれて見晴らしが良い。公園の最上部から先は長い木段が世界無名戦士之墓へと延びる。今の季節はツツジの花が満開だ。比較的傾斜の緩い石段を登り切ると白亜の巨大建造物である世界無名戦士之墓に着く。第二次世界大戦戦没者の納骨・慰霊施設で大観山(176.4)の山頂に建てられている。越生駅近くからも見えるくらいなので、逆に山頂からの眺めも良い。ただ今日は春霞で遠望が利かないのが残念だ。
(公園上部は眺めも良い)
(世界無名戦士之墓へは更に木段を登る)
(ヤマツツジの花が鮮やか 低い所は早めに咲いている)
(ここを登り切ると霊廟の前に出る)
(世界無名戦士之墓の霊廟)
(世界無名戦士之墓の霊廟前からの眺め)
(霊廟の上は展望台になっている)
(霊廟の上からの眺め)
(霊廟の脇にあるツツジ こちらは園芸種のようだ)
(藤の花)
霊廟の裏手に回ると西山高取への登山道が延びる。終始歩きやすく10分ほどで大展望が広がる西山高取に出る。
(霊廟裏手から西山高取への道が延びる)
(木段があるものの歩きやすい)
(西山高取の頂上)
(西山高取頂上からの眺め)
西山高取から大高取山へもよく整備された道が続く。途中小学生くらいの子供を連れた数組の家族連れに出会う。子どもたちは元気だなぁ。すっかり明るくなった山頂(376.2)は南側もいくらか伐採が進み、越上山から関八州見晴台にかけての眺めが得られるようになった。
(根っこ山の手前にある白石様)
(342m峰には根っこ山という印が付けられていた)
(坂が急でない所は本当に歩きやすい)
(大高取山の頂上)
(北側の眺め)
(南側はこんな具合に見える)
(越生町の最高峰である飯盛山も見える)
大高取山から南へ延びる尾根を進む。桂木山からやや大きく下った所にあるのが桂木観音だ。ここは花の咲く草木が多い所で桜は既に終わっていたが、ツツジとシャガが満開であった。
(大高取山頂南にある広場 かつて寺院があったのではないかという話も)
(桂木山)
(桂木観音の裏手に出た)
(ツツジが満開)
(シャガの花も多い)
(桂木観音のお堂)
(ここもヤマツツジが咲いている)
入地区を経て北向地蔵
トイレがある展望台から民家の庭先を抜けて下っていくと切通の残る桂木峠に着く。更に小さなアップダウンを経て車道が乗り越す天望峠に到着。ここから滝入峠の入口がある入地区までの舗装路と先ほど歩いた世界無名戦士之墓から西山高取までが未踏ルートだ。天望峠の近くに中在家への道があるように描かれているが私道で立入禁止となっている。
(桂木観音の駐車場にある展望台)
(桂木の集落にある八重桜)
(大満方面への分岐)
(桂木峠 切通を下ればここからも大満方面へ下ることができる)
(桂木峠のすぐ上にある御稲荷様)
(天望峠 今回は左奥の舗装路を行く)
(天望峠・滝入峠周辺図 出典:国土地理院発行2.5万分1地形図 地理院タイルに文字等を追記して掲載)
奥武蔵登山詳細図(吉備人出版)に展望・ベンチと書かれている辺りには確かにベンチがある。しかし展望のほうは牛頭山のゴルフ場が一部見える程度で期待したほどではない。舗装路が尾根を越えると5年前に訪れた入地区に入る。花桃の季節は疾うに過ぎ、八重桜や山吹の花が残っている程度だが、手入れの行き届いた庭からは住人の几帳面な性格が窺える。
(奥武蔵登山詳細図に書かれたベンチとそこからの展望)
(入地区に入る)
(花が残る八重桜)
(よく整備された庭だ)
(どうやら八重咲の山吹らしい)
県立黒山自然公園と書かれた看板のある谷から滝入峠への峠道を登る。昭和前期には掲載されていた古くからある道で歩きやすい割に現在の地理院地図には掲載されていない。最後の急坂を登り詰めると滝入峠でちょうど獅子ヶ滝方面からも登山者がやってきていた。
(ここが滝入峠の入口)
(沢沿いなので小さな滝も眺められる)
(傾斜は割と急だが歩きやすい)
(ここを登り詰めれば峠に出る)
(滝入峠 正面は愛宕山 右に下れば獅子ヶ滝に出る)
滝入峠から急斜面をトラバースして登ると貝立場に着く。滝入峠から来るとここも切通っぽくなっているように見える。大きな杉の木が立つ一本杉峠を過ぎると一旦グリーンラインの近くに出る。
(貝立場への登り)
(貝立場 ここから見ると少し切通っぽくなっている)
(古い道ということもあって急坂では九十九折の掘割道になっている)
(一本杉峠 大きな杉の木がある)
(左は十二曲峠 右は越上山・顔振峠)
切通のある十二曲峠から先は結構アップダウンが大きく疲労が蓄積していく。みちさと峠からは先月歩いたスカリ山を巻いてグリーンラインを行く。登り残している北拝沢丸山に寄っていこうかとも思ったのだが足が攣り始めている。北向地蔵で少し休んでいくことにする。
(十二曲峠 立派な切通が残る)
(大沢山を越えると鉄塔跡地がある)
(蟹穴山)
(鎌北湖への分岐 道が乗り越しているのでかつては峠のような機能を果たしていたのかもしれない)
(茶之岳山)
(エビガ坂 右に下ればユガテに出る)
(みちさと峠 今回は右の巻き道を下る)
(グリーンラインでみかけた岩場 褶曲した地層が見られる)
(北向地蔵)
五常山と長尾根山
北向地蔵からユガテへの山腹道に入る。尾根を越える所で西大峰へと上がる。標高は低いが南北に長い山頂で歩いてみると大峰という名に納得がいく。
(北向地蔵の向かいに植えられた桜)
(土山への分岐までは良い道が続く)
(土山への分岐 この辺りではよく見かける古い石造の道標がある)
(西大峰 樹木に覆われているのでわかりにくいが広い山頂だ)
(西大峰南のノッチョウネと呼ばれる場所)
(五常山・長尾根山周辺図 出典:国土地理院発行2.5万分1地形図 地理院タイルに文字等を追記して掲載)
ロープの設けられた急斜面を下ると沢山峠に着く。ここから土山地区への道が整備されるとこの辺りも大分歩きやすくなりそうではある。次の名無しのピークを越えると深沢山・五常山との分岐に着く。
(沢山峠 木に括り付けられた標識がなければ峠の雰囲気はない)
(正面は深沢山 五常山へは左に入る)
五常山への道に入ると昨年歩いた深沢山への道に比べて踏み跡が薄い。尾根がはっきり分かれてくると道も明瞭になり、分岐から10分強で五常山(305)の山頂に出る。かつて訪れたときと異なり立派な山頂標識が立てられている。
(分岐から入ってすぐは踏み跡が薄い)
(五常山の頂上)
五常山から長尾根山へは意外と厳しいアップダウンがある。当然疲れが影響しているのは間違いないが、これだけ後半にアップダウンがあると下山路に使うのは厳しいだろう。山頂直下の急坂を登り切ると矢鱈と山頂標識が設けられたうざったいくらい賑やかな頂上(273)に出る。道標とベンチが設置されたのは素直に歓迎したい。
(五常山の南にある送電鉄塔が立つピークを過ぎた所)
(長尾根山 かつては地味な所だったが随分山頂標識が増えた)
長尾根山南側の急坂を下り切ると鉄塔管理用の黄色い標柱が立つ尾根の分岐に着く。男性が一人スマホで位置を確認していたのが気になったが、新しい道標に従って右の道を下る。かなりの急坂で地形図を見て予想したよりも傾斜が急に感じる。送電鉄塔の下に出た所で道は途切れてしまう。こんな所を通った記憶がないと思い、スマホで位置を調べると西に延びる尾根を下ってしまったことに気付く。体力的に厳しいが未知のルートは下りたくないのでさっきの分岐まで戻る。
(長尾根山から下って来るとこの分岐に下り立つ どちらも送電鉄塔下に出る)
(長尾根山から西に下った所にある送電鉄塔 吾野線22号らしい)
分岐を戻り、左の道に入る。最初だけ急で後は緩やかな道が続く。吾野線21号鉄塔を過ぎると藪が煩くなってきた。また踏み跡が5年前に訪れたときよりもかなり薄い。小ピークを越えて薬師堂まで下ってくれば武蔵横手駅はすぐ近くだ。墓地の脇を抜けて石段を下っていくと立入禁止と書かれた三角コーンが立っている。この5年の間に薬師堂を経由するルートは立入禁止となってしまっていた。今回は知らずに下ってきたのでこのルートを通ってしまったが、今後は通ることがないよう古い記録にも注意書きをしておくことにする。駅に着くと意外と電車を待つ人が多かったが、肝心の車内はそれほど混まずに座っていくことができたのだった。
(吾野線21号鉄塔 この鉄塔を管理する道を下るのが良いかもしれない)
(薬師堂へ上がる石段は立入禁止となっている)
DATA:
越生駅6:52→7:04さくらの山公園→7:17世界無名戦士之墓→7:33西山高取→7:49根っこ山→8:04大高取山→8:16桂木山→8:23桂木観音→8:35桂木峠→8:47天望峠→9:09入地区9:16→9:35滝入峠→9:39貝立場→9:51一本杉峠→9:59十二曲峠→10:16蟹穴山→10:30茶嶽山(茶ノ岳山)→10:41エビガ坂→10:43みちさと峠→11:03北向地蔵11:13→11:29西大峰→11:36沢山峠→11:54五常山→12:19長尾根山→13:02武蔵横手駅
地形図 越生 飯能
トイレ 桂木観音
交通機関
西武池袋線 小手指~東飯能 252円
JR八高線 東飯能~越生 242円
西武池袋線 武蔵横手~小手指 314円
冒頭以外の関連記事:
平成28年6月12日 四寸道と男滝
2022年5月29日 ゆずの散歩道と6年ぶりの四寸道
2023年3月5日 沢山峠の探索とみちさと峠・十二曲峠
本文中にあるように薬師堂へ上がる石段は立入禁止となっています。墓へ通じる道だからというのが理由と考えられるので、吾野線21号鉄塔から薬師堂の間の道は通るのを避けたほうがよいでしょう。また五常山から長尾根山の間は一応バリエーション扱いです。地形図・コンパスまたはGPS機器をお持ちください。
注意:長尾根山から薬師堂を経由して武蔵横手駅へ向かうルートは立入禁止です。
4月は奥武蔵のロングルートを歩くのに良い。日が長い割にギリギリ暑くない程度の気温で春の花をのんびり眺めて歩くのが楽しみな季節である。昨年同じ頃に越生から東吾野というルートを歩いた。今回は昨年と似たルートであるが、世界無名戦士之墓をスタートにしたことと天望峠から入地区を経て貝立場へ向かうこと、沢山峠から深沢山へ向かうのではなく五常山・長尾根山を経て武蔵横手駅へと下るところが異なっている。とはいえ大半は既に歩いているので今回も詳細は下記の記事に譲り画像をメインとした。
平成29年1月29日 関ノ入尾根から黒尾根(訂正版)
2019年3月24日 毛呂山町の山を歩く 午頭山・大平山と花桃咲く入地区
2023年4月23日 越生から東吾野 大高取山・鼻曲山・深沢山・滝坂
世界無名戦士之墓から大高取山を経て桂木観音
朝7時ちょっと前に越生駅に到着。当時は気付かなかったのだが昨年と同じ時間の列車を使っていた。駅西口前の道を進み、法恩寺参道前を横切る県道(飯能寄居線)を北に進む。途中昨年も使った越生神社への道から目的地である世界無名戦士之墓が見える。この道を使ってもいいのだがそのまま道なりに行く。里の駅おごせで町役場への道に入ると中央公民館の駐車場が見えてくる。駐車場の中を抜け、左手の土の道を上がると世界無名戦士之墓の下にあるさくらの山公園に入る。山歩きを始める前に母と訪れたことがあり、桜が見事だった記憶がある。今日はもう既に葉桜になっていたが八重桜がまだ少し花を残していた。
(里の駅おごせ)
(越生町役場)
(中央公民館 この広い駐車場の左手からさくらの山公園への道が延びる)
(さくらの山公園入口)
(さくらの山公園 道はよく整備されていて歩きやすい)
(園内で見かけてドウダンツツジ)
(世界無名戦士之墓・大高取山周辺図 出典:国土地理院発行2.5万分1地形図 地理院タイルに文字等を追記して掲載)
公園は上がるにつれて見晴らしが良い。公園の最上部から先は長い木段が世界無名戦士之墓へと延びる。今の季節はツツジの花が満開だ。比較的傾斜の緩い石段を登り切ると白亜の巨大建造物である世界無名戦士之墓に着く。第二次世界大戦戦没者の納骨・慰霊施設で大観山(176.4)の山頂に建てられている。越生駅近くからも見えるくらいなので、逆に山頂からの眺めも良い。ただ今日は春霞で遠望が利かないのが残念だ。
(公園上部は眺めも良い)
(世界無名戦士之墓へは更に木段を登る)
(ヤマツツジの花が鮮やか 低い所は早めに咲いている)
(ここを登り切ると霊廟の前に出る)
(世界無名戦士之墓の霊廟)
(世界無名戦士之墓の霊廟前からの眺め)
(霊廟の上は展望台になっている)
(霊廟の上からの眺め)
(霊廟の脇にあるツツジ こちらは園芸種のようだ)
(藤の花)
霊廟の裏手に回ると西山高取への登山道が延びる。終始歩きやすく10分ほどで大展望が広がる西山高取に出る。
(霊廟裏手から西山高取への道が延びる)
(木段があるものの歩きやすい)
(西山高取の頂上)
(西山高取頂上からの眺め)
西山高取から大高取山へもよく整備された道が続く。途中小学生くらいの子供を連れた数組の家族連れに出会う。子どもたちは元気だなぁ。すっかり明るくなった山頂(376.2)は南側もいくらか伐採が進み、越上山から関八州見晴台にかけての眺めが得られるようになった。
(根っこ山の手前にある白石様)
(342m峰には根っこ山という印が付けられていた)
(坂が急でない所は本当に歩きやすい)
(大高取山の頂上)
(北側の眺め)
(南側はこんな具合に見える)
(越生町の最高峰である飯盛山も見える)
大高取山から南へ延びる尾根を進む。桂木山からやや大きく下った所にあるのが桂木観音だ。ここは花の咲く草木が多い所で桜は既に終わっていたが、ツツジとシャガが満開であった。
(大高取山頂南にある広場 かつて寺院があったのではないかという話も)
(桂木山)
(桂木観音の裏手に出た)
(ツツジが満開)
(シャガの花も多い)
(桂木観音のお堂)
(ここもヤマツツジが咲いている)
入地区を経て北向地蔵
トイレがある展望台から民家の庭先を抜けて下っていくと切通の残る桂木峠に着く。更に小さなアップダウンを経て車道が乗り越す天望峠に到着。ここから滝入峠の入口がある入地区までの舗装路と先ほど歩いた世界無名戦士之墓から西山高取までが未踏ルートだ。天望峠の近くに中在家への道があるように描かれているが私道で立入禁止となっている。
(桂木観音の駐車場にある展望台)
(桂木の集落にある八重桜)
(大満方面への分岐)
(桂木峠 切通を下ればここからも大満方面へ下ることができる)
(桂木峠のすぐ上にある御稲荷様)
(天望峠 今回は左奥の舗装路を行く)
(天望峠・滝入峠周辺図 出典:国土地理院発行2.5万分1地形図 地理院タイルに文字等を追記して掲載)
奥武蔵登山詳細図(吉備人出版)に展望・ベンチと書かれている辺りには確かにベンチがある。しかし展望のほうは牛頭山のゴルフ場が一部見える程度で期待したほどではない。舗装路が尾根を越えると5年前に訪れた入地区に入る。花桃の季節は疾うに過ぎ、八重桜や山吹の花が残っている程度だが、手入れの行き届いた庭からは住人の几帳面な性格が窺える。
(奥武蔵登山詳細図に書かれたベンチとそこからの展望)
(入地区に入る)
(花が残る八重桜)
(よく整備された庭だ)
(どうやら八重咲の山吹らしい)
県立黒山自然公園と書かれた看板のある谷から滝入峠への峠道を登る。昭和前期には掲載されていた古くからある道で歩きやすい割に現在の地理院地図には掲載されていない。最後の急坂を登り詰めると滝入峠でちょうど獅子ヶ滝方面からも登山者がやってきていた。
(ここが滝入峠の入口)
(沢沿いなので小さな滝も眺められる)
(傾斜は割と急だが歩きやすい)
(ここを登り詰めれば峠に出る)
(滝入峠 正面は愛宕山 右に下れば獅子ヶ滝に出る)
滝入峠から急斜面をトラバースして登ると貝立場に着く。滝入峠から来るとここも切通っぽくなっているように見える。大きな杉の木が立つ一本杉峠を過ぎると一旦グリーンラインの近くに出る。
(貝立場への登り)
(貝立場 ここから見ると少し切通っぽくなっている)
(古い道ということもあって急坂では九十九折の掘割道になっている)
(一本杉峠 大きな杉の木がある)
(左は十二曲峠 右は越上山・顔振峠)
切通のある十二曲峠から先は結構アップダウンが大きく疲労が蓄積していく。みちさと峠からは先月歩いたスカリ山を巻いてグリーンラインを行く。登り残している北拝沢丸山に寄っていこうかとも思ったのだが足が攣り始めている。北向地蔵で少し休んでいくことにする。
(十二曲峠 立派な切通が残る)
(大沢山を越えると鉄塔跡地がある)
(蟹穴山)
(鎌北湖への分岐 道が乗り越しているのでかつては峠のような機能を果たしていたのかもしれない)
(茶之岳山)
(エビガ坂 右に下ればユガテに出る)
(みちさと峠 今回は右の巻き道を下る)
(グリーンラインでみかけた岩場 褶曲した地層が見られる)
(北向地蔵)
五常山と長尾根山
北向地蔵からユガテへの山腹道に入る。尾根を越える所で西大峰へと上がる。標高は低いが南北に長い山頂で歩いてみると大峰という名に納得がいく。
(北向地蔵の向かいに植えられた桜)
(土山への分岐までは良い道が続く)
(土山への分岐 この辺りではよく見かける古い石造の道標がある)
(西大峰 樹木に覆われているのでわかりにくいが広い山頂だ)
(西大峰南のノッチョウネと呼ばれる場所)
(五常山・長尾根山周辺図 出典:国土地理院発行2.5万分1地形図 地理院タイルに文字等を追記して掲載)
ロープの設けられた急斜面を下ると沢山峠に着く。ここから土山地区への道が整備されるとこの辺りも大分歩きやすくなりそうではある。次の名無しのピークを越えると深沢山・五常山との分岐に着く。
(沢山峠 木に括り付けられた標識がなければ峠の雰囲気はない)
(正面は深沢山 五常山へは左に入る)
五常山への道に入ると昨年歩いた深沢山への道に比べて踏み跡が薄い。尾根がはっきり分かれてくると道も明瞭になり、分岐から10分強で五常山(305)の山頂に出る。かつて訪れたときと異なり立派な山頂標識が立てられている。
(分岐から入ってすぐは踏み跡が薄い)
(五常山の頂上)
五常山から長尾根山へは意外と厳しいアップダウンがある。当然疲れが影響しているのは間違いないが、これだけ後半にアップダウンがあると下山路に使うのは厳しいだろう。山頂直下の急坂を登り切ると矢鱈と山頂標識が設けられたうざったいくらい賑やかな頂上(273)に出る。道標とベンチが設置されたのは素直に歓迎したい。
(五常山の南にある送電鉄塔が立つピークを過ぎた所)
(長尾根山 かつては地味な所だったが随分山頂標識が増えた)
長尾根山南側の急坂を下り切ると鉄塔管理用の黄色い標柱が立つ尾根の分岐に着く。男性が一人スマホで位置を確認していたのが気になったが、新しい道標に従って右の道を下る。かなりの急坂で地形図を見て予想したよりも傾斜が急に感じる。送電鉄塔の下に出た所で道は途切れてしまう。こんな所を通った記憶がないと思い、スマホで位置を調べると西に延びる尾根を下ってしまったことに気付く。体力的に厳しいが未知のルートは下りたくないのでさっきの分岐まで戻る。
(長尾根山から下って来るとこの分岐に下り立つ どちらも送電鉄塔下に出る)
(長尾根山から西に下った所にある送電鉄塔 吾野線22号らしい)
分岐を戻り、左の道に入る。最初だけ急で後は緩やかな道が続く。吾野線21号鉄塔を過ぎると藪が煩くなってきた。また踏み跡が5年前に訪れたときよりもかなり薄い。小ピークを越えて薬師堂まで下ってくれば武蔵横手駅はすぐ近くだ。墓地の脇を抜けて石段を下っていくと立入禁止と書かれた三角コーンが立っている。この5年の間に薬師堂を経由するルートは立入禁止となってしまっていた。今回は知らずに下ってきたのでこのルートを通ってしまったが、今後は通ることがないよう古い記録にも注意書きをしておくことにする。駅に着くと意外と電車を待つ人が多かったが、肝心の車内はそれほど混まずに座っていくことができたのだった。
(吾野線21号鉄塔 この鉄塔を管理する道を下るのが良いかもしれない)
(薬師堂へ上がる石段は立入禁止となっている)
DATA:
越生駅6:52→7:04さくらの山公園→7:17世界無名戦士之墓→7:33西山高取→7:49根っこ山→8:04大高取山→8:16桂木山→8:23桂木観音→8:35桂木峠→8:47天望峠→9:09入地区9:16→9:35滝入峠→9:39貝立場→9:51一本杉峠→9:59十二曲峠→10:16蟹穴山→10:30茶嶽山(茶ノ岳山)→10:41エビガ坂→10:43みちさと峠→11:03北向地蔵11:13→11:29西大峰→11:36沢山峠→11:54五常山→12:19長尾根山→13:02武蔵横手駅
地形図 越生 飯能
トイレ 桂木観音
交通機関
西武池袋線 小手指~東飯能 252円
JR八高線 東飯能~越生 242円
西武池袋線 武蔵横手~小手指 314円
冒頭以外の関連記事:
平成28年6月12日 四寸道と男滝
2022年5月29日 ゆずの散歩道と6年ぶりの四寸道
2023年3月5日 沢山峠の探索とみちさと峠・十二曲峠
本文中にあるように薬師堂へ上がる石段は立入禁止となっています。墓へ通じる道だからというのが理由と考えられるので、吾野線21号鉄塔から薬師堂の間の道は通るのを避けたほうがよいでしょう。また五常山から長尾根山の間は一応バリエーション扱いです。地形図・コンパスまたはGPS機器をお持ちください。