あさのあつこさんの『バッテリー』。
カテゴリーとしては「児童文学小説」になるのだそうですが、子どもだけに読ませるのは実にもったいない作品です。
コミックにもなっているし、映画化もドラマ化もされたようですが、小説がとても素晴らしいので、映画もドラマも、それを上回るとは到底思えないので、ガッカリしたくなくて見ておりません。この作品に出でてくる子どもたちを、きちんと演じられる子役など、いるはずがないでしょうから。映像用に登場人物をゆる~く描けば可能かもしれませんが、それでは作品の良さがまったく伝わらないでしょうし…。
主人公は、中学生になったばかりの、天性の野球センスを持ったピッチャー・原田巧。チュウボウになりたてのくせに、度を越えた生意気な少年で、まあ、ここまで生意気だとある意味気持ち良かったりします。
巧と“バッテリー”を組む永倉豪。ちょっと前まで“ランドセル”だったとは思えない体格に、繊細で優しい心が愛おしい少年です。そして病弱だけど実はとても強い気持ちを持っている巧の弟・青波。病気のために激しい運動ができない小学4年生は、兄に憧れ、母親の反対を押し切って野球を始めます。
そのほかにも魅力的なキャラクターがてんこ盛りな作品で、あまりにもみんなが魅力的で、とても羨ましくて、読み終わったとき「今度生まれ変わったら、絶対に男の子に生まれて野球をやるんだ!」と心底思いました。青波みたいに。
小学校から少年野球を始めて、へたくそでもいいから「野球って面白~い!」って、毎日遊びながら練習するんだ。
試合になると、打率は2割そこそこなのに、ファール球をフェンスに激突してでも捕る根性を認められて「9番ライト」でレギュラーに選ばれるような子どもになりたい。
中学になったら、フェンス激突キャッチに加えて、矢のようなホームへの返球で、劇的なタッチアウトを演出できるような外野手になっているの。でも打率は相変わらず…。
部活が終わったら、仲間と一緒にハンバーガーショップへ寄り道して、アホな話ばかりしながら、ハンバーガーを3個くらいはペロリと食べちゃって、ポテトもLサイズで食べちゃったりする。
チームの「エースで4番」は高校生になったら甲子園を目指すんだけど、根性だけがウリの万年「ライトで9番」は、15歳にして早くも草野球の道を選ぶのです。
それからずっとオトナになっても、野球をするために週に3回くらいはスポーツジムへ行ったり、隔週ペースで草野球の試合をしていたりするのだとさ。
読後、こんな楽しい空想をさせてくれた小説でした。
カテゴリーとしては「児童文学小説」になるのだそうですが、子どもだけに読ませるのは実にもったいない作品です。
コミックにもなっているし、映画化もドラマ化もされたようですが、小説がとても素晴らしいので、映画もドラマも、それを上回るとは到底思えないので、ガッカリしたくなくて見ておりません。この作品に出でてくる子どもたちを、きちんと演じられる子役など、いるはずがないでしょうから。映像用に登場人物をゆる~く描けば可能かもしれませんが、それでは作品の良さがまったく伝わらないでしょうし…。
主人公は、中学生になったばかりの、天性の野球センスを持ったピッチャー・原田巧。チュウボウになりたてのくせに、度を越えた生意気な少年で、まあ、ここまで生意気だとある意味気持ち良かったりします。
巧と“バッテリー”を組む永倉豪。ちょっと前まで“ランドセル”だったとは思えない体格に、繊細で優しい心が愛おしい少年です。そして病弱だけど実はとても強い気持ちを持っている巧の弟・青波。病気のために激しい運動ができない小学4年生は、兄に憧れ、母親の反対を押し切って野球を始めます。
そのほかにも魅力的なキャラクターがてんこ盛りな作品で、あまりにもみんなが魅力的で、とても羨ましくて、読み終わったとき「今度生まれ変わったら、絶対に男の子に生まれて野球をやるんだ!」と心底思いました。青波みたいに。
小学校から少年野球を始めて、へたくそでもいいから「野球って面白~い!」って、毎日遊びながら練習するんだ。
試合になると、打率は2割そこそこなのに、ファール球をフェンスに激突してでも捕る根性を認められて「9番ライト」でレギュラーに選ばれるような子どもになりたい。
中学になったら、フェンス激突キャッチに加えて、矢のようなホームへの返球で、劇的なタッチアウトを演出できるような外野手になっているの。でも打率は相変わらず…。
部活が終わったら、仲間と一緒にハンバーガーショップへ寄り道して、アホな話ばかりしながら、ハンバーガーを3個くらいはペロリと食べちゃって、ポテトもLサイズで食べちゃったりする。
チームの「エースで4番」は高校生になったら甲子園を目指すんだけど、根性だけがウリの万年「ライトで9番」は、15歳にして早くも草野球の道を選ぶのです。
それからずっとオトナになっても、野球をするために週に3回くらいはスポーツジムへ行ったり、隔週ペースで草野球の試合をしていたりするのだとさ。
読後、こんな楽しい空想をさせてくれた小説でした。
でも本当に、小説の完成度を映像が上回るのは難しいよね~~~!
高校野球好きで、地方大会の観戦にも行っちゃう私としては、
読まずにはいられまい。
読後の空想、とみさんの野球好きが伺えるわ。
底を流れるものは、やっぱり私と近いと見た!
汚いユニフォームと真っ黒に焼けた襟足を見ると、きゅ~ん☆ってするでしょ?
でも『バッテリー』では、巧だけは「汚いユニフォームと真っ黒に焼けた襟足」じゃないのよね~。
北海道の高校野球地方大会はそろそろ終盤かしら? 今年も甲子園が楽しみだね~。
『バッテリー』を読み終わってから知ったことなんだけど、
あさのさんって野球に関してそんなに知識があるわけじゃないらしい。
なのにあんなシーンが書けるなんて! 野球をやっている子の気持ちをあそこまで書けるなんて!
って、かなりビックリしました
ハナキャップさんも是非、ビックリしながらキュンキュンしてください
近くの球場でも 応援の声がにぎやかに聞こえます
その声を聞くだけで ワクワクしてしまいます
とみ様の楽しい空想♪
我が家の子供たちは 今でも 草野球を楽しんでいますよ~
娘も 草野球チームのマネージャーとしてね!
何が 彼らをそこまで 引き付けるのか?
とみ様の「空想の中」に 答えが あるかもしれませんね
野球はプロもメジャーリーグも面白いですけど、高校野球だってリトルリーグだって、草野球だって楽しい!
それが、息子ちゃんと、マネージャーを続けている娘さんと、もはや「妄想」な私の理由だと思います。
あ、もちろんハナキャップさんもね
そんな息子ちゃんや娘さんにも『バッテリー』、オススメしちゃうな~。