あ可よろし

「あきらかによきこと」は自分で見つける・おもしろがる
好奇心全開日記(不定期)

月の光

2013-05-02 | 本(文庫本)
中山七里さんの『さよならドビュッシー』を読みました。
完全にタイトルだけで手にした作品でした。ドビュッシーですから。ベルガマスク組曲のドビュッシーですから。
でも本当はそれほどドビュッシーの曲って聴かないかも。印象派の曲を聴いていない、って言った方が正解かも。「ベルガマスク組曲」とか「アラベスク」とか「亜麻色の髪の乙女」とか「牧神の午後への前奏曲」とか「ゴリウォーグのケーク・ウォーク」とか、有名どころの曲を知っている程度です。あ、そう言えば以前クラシック師匠のJ女史からドビュッシーのCD貰ったっけか…。

本作は「このミス」大賞受賞作品です。ドビュッシーなんだけど、ミステリー小説です。
ピアニストを目指している16歳の遥。ある夜、自宅の火事により祖父と同い年の従姉妹を亡くしてしまい、自身も全身大火傷の重傷を負ってしまうが、ピアニストになる夢は諦めず、厳しいリハビリとレッスンを乗り越え、コンクールに出場できるまでに回復する。しかしその間にも彼女の周辺では不吉な出来事が次々と起こり…。

クラシック音楽を絡めたミステリーということで、私は楽しんで読むことができました。ミステリー作品としての評価は、いろいろあるみたいですけど…。例えば、文庫の解説では「スポ根ミステリー」って評されているし!
確かに、宮部さんのミステリー作品ファンからすると「もう少し…何か…もう一歩…」という感じがしないでもなかったです。ミステリー小説にだってリアリティは必要だと思うし…。それでもラストのどんでん返しでは「はぁ~、そうだったのねぇ~」となり、結果、楽しんで読めたんじゃないかと思います。

既に映画化もされているので、そちらも観てみようかしら。主演は…あら、「あまちゃん」のユイちゃんじゃないの! じぇじぇ!
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