このあいだのNHK.「ためしてガッテン」で、酒かすの健康効果が紹介されていました。酒かすなんてこんな身近な食材に、そんな健康効果があったとは驚きです。
酒かすに含まれる 「レジスタントプロテイン」という消化されにくいタンパク質が、小腸で活躍し、LDLコレステロール値の低下に役立つのだそうです。
レジスタントプロテインは、腸でも消化されにくいため、脂肪を吸着して便と一緒に体外へ排出する性質があります。そのため小腸での脂質の吸収量が減り、結果として血液中のLDLコレステロール値が低下するのです。
番組では、酒かすの健康効果を検証するために、12名の男女で実験をしていました。 「50gの酒かすを甘酒状にして3週間飲み続ける」というものです。
実験の結果、LDLコレステロール値が平均で「8.2」低下したのと合わせて、「お通じがよくなった」、という声が多かったようです。
これは、レジスタントプロテインが脂質を吸着して、大腸まで持っていくことにより、便が軟らかく出やすいものになるからです。
また、酒かすには酵母が多く含まれ、お米よりも栄養価が高いといいます。
ビタミンB2は....26倍
ビタミンB6は....47倍
アミノ酸は......583倍
酒粕の甘酒は簡単で、米麹は発酵させたり手間と時間がかかる本格的な作りです。作り方以外にも、アルコール濃度や栄養成分もちがう。酒粕の甘酒はアルコールが含まれているので、お酒の苦手な人や子供が飲むのはやめた方がいい。
一方、米麹からつくった甘酒は、アルコールは含まれていないので誰でも飲む事ができる。酒粕でつくった甘酒も美味しいが、栄養やカロリーのことを考えると、米麹のほうが断然優勢だ。
米麹からつくった甘酒は、砂糖を一切加えていない自然の甘みなのに対し、酒粕の場合は砂糖を加えるのでカロリーは高くなる。しかも結構な量を入れないと甘くならないので、ダイエット中の人には要注意。