道東を発見する旅 第3の人生

市民講座

1日早いですが

土曜日に記事をアップする予定でしたが、今日の夕方から家族で飛騨高山まで一泊の旅行に行きますので、1日早く記事をアップします。次は日曜日です。

市民公開講座のこと

昨日の午後、病院のチャーチで検査課担当の市民公開講座が開催された。昼飯の時、担当の技師さんが食事をしていたので、話しかけて、色々アドバイスをした。

講座が始まる直前に会場に行くと本人が近づいてくる。結構人が入っていて、不安そうな様子である。「どうしても早口で喋ってしまうので、早口になったら、ゆっくり喋るよう手で合図を送って欲しい」と言ってきた。

一般的に早口になってしまう人は、頭に喋ることが次々に浮かんできて喋りが間に合わないのだそうで、頭脳明晰な場合が多いそうだが、この人も例に違わず優秀な人である。

そこで、本人を安心させる為、会場の一番後ろで直立し、本人の視線から見えるようにした。講演が開始すると共に、ところどころで早くなっている合図を送り続けた。そのせいか、普段より随分ゆっくりと喋っていた。

話し始めたら内容が凄く面白い。きちんと準備されていて、笑いのツボもしっかりとらえている。

エコーの話

講演会のタイトルは「エコー検査」だったのだが、最初、「超音波とエコーは同じですか?」という質問から始まる。答えは同じであり我々にとっては至極当たり前の事なのだけど、患者さんは、腸音波と勘違いすることもあるらしい。それから、持参したエコー検査の機械で、ミカンのゼリーとか茶碗蒸しの真空パックの中味を見るという実演をしていた。

ミカンのゼリーは容器の外から、ミカンのつぶつぶが見えたし、茶碗蒸しは、カマボコや銀杏様のエコー像が見えて面白かった。

それから実際の腹部エコー像を説明し、肝臓や胆嚢、そして心臓のエコーに移った。

トラブル発生

心エコーの話ではビデオが出てくる。心臓が動いて弁がヒラヒラしている様子は、初めて見る人にもダイナミックで面白いと思う。調子よく話していると、突然、画面に何か文字が出て、画像がブッツンと消えてしまい、プロジェクターが写らなくなった。トラブル発生だ。すぐ解決できない様子なので、自分も駆けつけた。

急いで延長コードを持ってきて貰う。どうやら電源が遠いので、パソコンを内蔵バッテリーで動かしていたのだが、電源が切れたようだった。

映写がストップしている間、アドリブで喋るよう指示し、さらに質問を受けるよう指示した。

そうしているうちに、再開したのだが、今度はポインターが見つからないという。これも担当の事務員が走って予備のポインターを見つけてきた。再開して、調子よく最後のスライドを説明した後、質問をいくつか受けて、それで終了した。

終わってから、「ポケットにポインターを入れてるんじゃないか」と言うと、ポケットをさぐって、ありましたと言う。やっぱりトラブル発生の影響なのだろう。

講座が終わってから、「先生がいてくれたおかげで・・・・」と感謝してくれていた。担当の事務員さんは、自分に「今日のは面白かったですねえ。最初はゆっくりだったのでどうなるかと心配していたのですが、途中から調子があがってきて、結構やるじゃんという感じでした」という感想を話していた。

わずか1時間のセミナーでも人生と同じで山あり谷ありのドラマを見ているようで面白かった。本人にとって、心に残る出来事になるのだろう。
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