ダムの奏でる

印内耕地整理池

印内耕地整理池

 アースダム

 信濃川水系大門川 長野県佐久市

訪問日 2023/2/25


 小学校の時の授業で「佐久地方は農業用水に苦労して、あちこちに溜池がある。」と教わりました。印内耕地整理池はそういった溜池の一つではないかと思います。ダム湖は「悠玄湖」。
 このダムについてネットで調べてみましたが、ダム便覧にある「印内耕地整理池の謎」というコラムが興味深いです。
 1922年の竣工とのことで100年を超えています。ダム湖に流入する川はなく、下流からポンプアップして水をためているそうです。100年以上前にそんな仕組みで溜池を作るとは、驚きです。
 周囲を歩いてみると記念碑を見つけました。碑銘の左下に、「長野縣知事正四位勲二等 赤星典太 書」とあります。家に帰って歴代の長野県知事を調べましたところ、大正4(1915)年~大正10(1921)年に知事を務めた方だと分かりました。ダムの完成は退任してからですね。碑銘は先に書いてあったという事か。
 またしばらく歩くと電気設備があります。これがポンプ設備かは不明ですが、草の中にポツンとあるのは妙な雰囲気です。
 何でもない溜池のようですが、いろいろと面白そうです。
 全面結氷していて、風に吹かれて氷の上をすべる枯葉の音と、時々する木がきしむ音に、寂寥感を憶えました。
 

左岸からの下流面
 

左岸からの天端
 

左岸を少し下り堤体を見上げる
 

天端中央辺りからダム湖  緊急要救助ロープが設置されている
 

右岸からの天端
 

右岸からの下流面
 

右岸からダム湖を見下ろす
 

上流側からダム湖
 

右岸側に土管  洪水吐か?
 

左岸側にもパイプの穴がある  小さくて見難くすみません
 

左岸を下って行くと洪水吐の出口らしき土管
 

左岸からの上流面
 

左岸からダム湖全体
 

ダム湖上流側はコンクリート護岸されている  そばに謎の電気設備  石垣の上にはマンホールが並んでいた
 

音がしていたから稼働している様子
 

印内溜池記念碑  100年前の県知事の名前を知ることになる
 

記念碑の裏面  左端に、大正六年十二月二日起工 同十年四月十日竣工 と読み取れる
 

天端左岸に倒れていた立て看板  なんて書いてあるか不明だが、もしかして立入禁止?

コメント一覧

match1128
今週末、この辺りを回るので参考になります。
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