ダムの奏でる

雨畑ダム

雨畑ダム

 アーチ式コンクリートダム

 富士川水系雨畑川 山梨県南巨摩郡早川町

訪問日 2023/2/6


 DamMapsを知って、近県のダムをはじから見ていた時から気になっていたダム。電力会社ではない企業が所有するという珍しいダムで、しかもアーチ式。構内は立ち入り禁止で、見ることのできるポイントは少ないという。初心者にとってはハードルが高い。しかし見てみたいなぁ、と思っておりました。
 Wikipediaの記事を読むと、いろいろと問題を抱えているようです。そのような所に、のほほんと見に行ってもよいものだろうかと思いを巡らしつつ、諸先輩方の訪問記を見ていくと、ダム下へ行けることが分かってきました。キーワードは、民家、茶畑、廃車、茂み、など。このキーワードを基にGoogleマップの航空写真、ストリートビューを見て、ルートを考えておりました。
 さて2月6日。有休を取って休もうかと思っていましたが、急遽静岡に所用が出来ました。しかも夕方。それならば日中に雨畑ダムへ行ってみようと車を走らせました。
 車を停め、思い描いたルートを歩きます。想像と少し違いましたが、意外とすんなり河原に下りることが出来ました。
 クレストゲート1門から放流中。狭い谷底から堤体を見上げます。見たことのない光景。時間を忘れ見入りました。しぶきがかかるところまで寄って撮影。名残惜しくも車に戻り、監視所入り口まで移動。手前で立ち入り禁止。数枚写真を撮って、上流側へ移動。水はほとんど溜まっていず、激しいという堆砂が見えます。
 上流面の描く曲面が美しい。いいダムだなぁ。
 長い時間はかかると思いますが問題が解決していくことを願いつつ、次のダムへ向かったのでありました。
 

下流面直下  しぶきを浴びながらの撮影
 

少し離れて川面に堤体を映しながら
 

左岸側のゲートから放流  スキージャンプ式の減勢工は良く見えない
 

放流の中ほど  ジブリの映画に出てきそうな光景
 

着水をスローシャッターで
 

四角いバルブ  スライドゲートのように見える
 

右岸にある仮排水トンネル
 

堤体と仮排水トンネルの位置関係
 

河原の下流方面を見る
 

左岸から上流面  この曲面がいい  猫背の様だ
 

右岸にあるインクライン  湖水が無く宙ぶらりん
 

左岸からの上流面  ローラーゲートが2門
 

左のゲートが開いている  右のゲートにはフラッシュボードがある
 

上流側を見る  ほとんど砂
 

さらに上流から  重機がお休みしている
 

下流側に山の上の集落に上っていく道がある  その途中から下流面の右岸側が少し見える
 

雨畑ダム監視所への入り口  立入禁止
 

監視所入り口を望遠で覗き込む  門扉は開いているなぁ
 

堤体左岸脇にある看板
 

この辺に車を停めて歩いて河原に下りました

コメント一覧

match1128
昭和13年の電力管理法により、それまで自由競争だった発電事業が官営企業である日本発送電(日発)に接収されます。
基本的に小規模発電施設を除きすべての発電施設が接収される中、日本軽金属が所有する富士川発電所関連施設は接収を免れています。
これ以外では宮崎の五ヶ瀬川水系の旭化成の発電施設、阿賀野川の昭和電工や揖斐川のイビデンなどが接収を免れています。
ヒントは日本軽金属、昭和電工、イビデンはアルミやカーバイド、旭化成(当時は日本窒素肥料)は火薬の製造メーカー。
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