入鹿池
アースダム
木曽川水系五条川 愛知県犬山市
訪問日 2023/10/5
犬山頭首工から20分ちょっと、明治村の南隣にある国内最大級のかんがい用ため池です。造られたのは1633年(寛永10年)といいますから、約400年になります。「棚築(たなづき)工法」という、堤防を造りたい所に橋を渡し、松葉や枯枝を敷き油を注ぎ、その上に大量の土を盛った後、橋に火を着け、焼け落ちると土が川を堰き止めるという工法で造られました。1868年(慶応4年)には「入鹿池切れ」という約1000人の犠牲者が出た大惨事が起きています。2010年に「ため池100選」に選定、2015年に「世界かんがい施設遺産」に登録されました。
堤頂長は724.4mですが、アースダムらしい直線となっているのは右岸の100m程で、この部分は近代に改修されたのではないかと思います。
天端には、貸しボート店が数件あり釣りが盛んなようです。余水吐には起伏ゲートがあり貯水量を調整できるようになっていますが、この日の水位は遥かに低いものでした。
右岸堤体下から 見えているのは下流面のほんの一部
入鹿用水土地改良区事務所の横から下流面の一部を望む
下流面を横断する県道453号 この下側に『いるか池』の石文字がある
右岸天端からの下流面
右岸からの天端 直線は100m程 こちらの見晴茶屋さんでお昼を頂きました
右岸からの上流面 石やブロックで護岸されている
入鹿池を望む
右岸直線部分の上流面
左岸からの上流面
左岸からの天端 ここが天端の端ではないのですけれど
右岸にある側溝流入式余水吐
黄色い部分が可倒式になっていてゲート高さを変えられる
こんなに近寄ることが出来ました
取水塔 明治村を意識した形
取水塔のスルースバルブと取水管 昭和36年に設置され平成13年新取水塔完成により撤去された
天端左岸寄りにある石碑群
世界かんがい施設遺産を記念した石碑
世界かんがい施設遺産レリーフ
説明板
入鹿用水土地改良区事務所 こちらも明治村に合わせてある様 ダムカードはこちらで(平日のみ)