ダムの奏でる

桜木池

桜木池

 アースダム

 太田川水系垂木川 静岡県掛川市

 訪問日 2024/2/23

 

 防災ダムを二基見て、せっかくなのでもう一基、原野谷ダムから20分程の所にあるアースダム『桜木池』を訪れました。昨年、昭和歌謡にハマり、CDを買った宮城まり子ゆかりの地『ねむの木 村』の中程にあります。
 この『桜木池』、なかなか曲者の様で、諸先輩方の訪問記を見ると「堤体がどこなのか分かり難い」という記述が見られます。確かにグーグルマップの航空写真を見ても分からない! 堤高17.6m、堤頂長51mという堤体はどこなのでしょうか。
 桜木池公園駐車場に停め、散策開始です。まず上流面はどこか。それらしく護岸されたところを上流面と断定。その堤頂のあたりが天端であろうと推定。そこから下流面であろう方向を見ると、道路を挟んで建物が、、、『吉行淳之介文学館』です。下流面がどこなのか分かりません。
 一旦、置いておいて、洪水吐を眺めに歩きました。自由越流式の洪水吐は大き目、傍らに斜樋があり、斜樋小屋はログハウス風でしゃれています。洪水吐導流部を見下ろすと、結構な高さがあります。
 堤体問題に戻ります。吉行淳之介文学館の向かって右側に庭があり、その庭の更に右側は下流面の様な斜面になっています。これが下流面とすると、天端は長方形のグランドの様な広さがあり、長辺が上流面、下流面は短辺という直交した位置になります。うーん、あり得るだろうか?
 そこで私の推測。下流面は埋め立てられたのではないか、という事。この考えを抱き、帰路についたのでありました。

 さて、それを確かめるためには昔の航空写真を見られれば良く、地理院地図で見られるのではと思い至りました。
 国土交通省 国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスから1962年の航空写真を見つけ、埋め立て前の下流面があることを確認できました。

 


上流面左岸側から

 


対岸から見た上流面

 


左岸からの上流面

 


左岸からの天端(推定)

 


天端(推定)から下流面側には道路  少し下がっているのが下流面の名残?

 


右岸からの上流面

 


右岸からの天端(推定)  堤頂長51mには少し足りないように思う

 


右岸から見た天端(推定)の下流面側

 


天端(推定)中程から下流側を望むと建物が

 


吉行淳之介文学館です

 


吉行淳之介文学館の向かって右側にある庭と斜面  下流面っぽく見える

 


右岸にある自由越流式の洪水吐

 


洪水吐を下流側から

 


洪水吐導流部上の橋の上から桜木池を望む

 


洪水吐導流部を見下ろす

 


斜樋  小屋はログハウス風

 


斜樋を横から

 


櫻木池竣功記念碑

 


案内板

 


注意看板  キャラクターの名は水土里(みどり)レンジャー メンバーは、ミー、ドゥ、リー

 


国土交通省 国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスより、1962年8月4日の航空写真MCB627-C8-2をトリミング  赤丸が堤体  天端の東側が影になっていて斜面であることが分かる

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