ダムの奏でる

日渓溜(にっけいだめ)

日渓溜

 アースダム

 淀川水系 滋賀県蒲生郡日野町

 訪問日 2024/3/17

 

 蔵王ダムから3kmちょっと、国道477号を5分ほどで到着。この付近はダム密集地帯ですね。日渓溜はかんがい用のアースダムです。車を隣の音羽城跡駐車場に停め、雨の中を歩きます。下流側からアクセスは、獣害防止フェンスがありますので開けたらしっかり閉めて通ります。
 まずは堤体直下へ。用水路を遡ると、左手に洪水吐導流部の下端、正面に下流面が見られます。下流面を見上げるとよく手入れされた端正な姿。左下には導水路があります。一旦下流側に下がり、次は右岸の道から天端へ上がります。右岸には、自由越流式の洪水吐及び導流部、説明板があります。上流面はコンクリートブロックで護岸されていて、堤体中央に斜樋があります。しっかり手の行き届いた溜池で、この地で重要な役割を担っているのが伺えました。
 暫し眺めた後、左岸の音羽城跡に上っていく道(急階段、途中崩れている箇所あり)を発見し登っていきました。音羽城跡に上がり説明板を読むと、日渓溜建設にあたってはトロッコの軌道敷設などにより掘削で城の旧状は不明になってしまっているそうです。
 戦国時代には山城が築かれ、大正時代になるとダムが造られるという地形がとても興味深く思えました。
 夕刻が近づいてきました。もう一基見る事が出来るかな?と思いつつ、次のダムへ向かったのであります。

 


ダム下から堤体を見上げる

 


右岸脇からの下流面

 


右岸から下流面を見下ろす

 


右岸からの天端

 


右岸脇からの上流面

 


右岸、洪水吐越しの上流面

 


天端中央から下流方面を望む

 


天端中央からダム湖を望む

 


左岸脇から下流面を見下ろす

 


左岸からの天端

 


左岸からの上流面

 


自由越流式の洪水吐

 


洪水吐導流部を見下ろす

 


ダム下にある洪水吐導流部の下端

 


斜樋

 


左岸にある『宝殿池大弁才天遥拝所』石碑  遥拝とは、「遠く離れた所から神仏などをはるかに拝むこと」とのことですので、ここから拝むのでありましょう  対岸にお社がありました

 


説明板  『日渓溜』と呼ばれるのが不本意のような書き方

 


注意看板  とても新しい

 


音羽城跡伝大手口駐車場の説明板  地図には日渓溜との位置関係が分かり易く描かれている  西南にもう一つ溜池がある

 


音羽城跡の説明板  右の写真には日渓溜がしっかり写っている

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