ダムの奏でる

上来沢川ダム

上来沢川(かみくりざわがわ)ダム

 重力式コンクリートダム

 富士川水系小武川 山梨県韮崎市

訪問日 2023/4/16

 

 この日の予定では深城ダム、葛野川ダム、小篠溜池の三基だったのですが、後の二基のビューポイントが少なかったため、食い足りない感がありました。帰路上で未訪問のダムを一つ見ようと、上来沢川ダムに寄ることにしました。しかし難読ダムですね。

 韮崎ICから国道20号を北上したあと、小武川沿いの狭い林道を走ります。ダムまで800mほどのところでゲートがあり車両通行止。約15分、上り坂を歩きます。狭くなく歩きやすい。いくつかの砂防堰堤を通り過ぎた後、堤体は姿を見せます。
 1927年(昭和2年)竣工。石張りの堤体に苔がむしています。堤高19mなので大きくはありませんが、風格は最高です。土木学会の「日本の近代土木遺産~現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されています。
 小さなダム湖に、エメラルドグリーンの水。ダム湖左岸沿いのフェンスが高くて撮影し難かったですが、十分堪能致しました。


下流面正面直下から  右下の穴は排砂路

 


左岸寄りから下流面

 


右岸寄りから下流面

 


少し下流に下りて堤体を眺めるが

 


左岸からの下流面  導流部に苔がむしている

 


越流部  2008~9年に改修されてコンクリートむき出しになっています

 


左岸からの下流面

 


左岸からの上流面  天端立入禁止

 


左岸からの上流面

 


左岸からの上流面  ダム湖  左岸に発電所への取水口、スクリーン、集塵装置がある

 


左岸、ダム湖からの上流面  右岸には小武川第三発電所取水堰からの流入がある

 


小武川第三発電所取水堰からの流入  手持ち、望遠、スローシャッターではさすがにブレる

 


ダム湖へのインレット

 


水利使用標識

 


注意看板

 


車両通行止めのゲート  ここから800mほど緩やかな山道を歩きます

コメント一覧

match1128
放流能力を高めるため、改修で越流部が削られてしまいました。
1990年~2000年代にかけて東電では各種データ偽装が相次いで発覚しますが、このダムもその一つ。
土木遺産である一方、東電の黒歴史の舞台にもなっています。
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