人の道説いて寂しくなっている
第26回国民文化祭川柳部門の文部科学大臣賞受賞作である。「この句どこかで・・・?」と思われる方も多いのではなかろうか?
やは肌のあつき血汐にふれもみでさびしからずや道を説く君 与謝野晶子
句の意味は全く違うし、短歌と川柳なので比較はできないが、この句を書いた作者は晶子のこの歌を下敷きにしたのではないかと思う。しかし「知らなかった」なら仕方ない。
川柳の実作者で、指導的立場にある選者が、晶子の代表作を「知らなかった」ではすまない。
この句が文部科学大臣賞?川柳の実作者を「雑俳屋」と罵る声が聞こえるようだ。