最近、オステオパシー業界は「膜」の治療というのが流行っています。
でも、スティルやフルフォードの文献には「膜の治療」という概念はあまり出てきません。もちろん、骨を矯正することで膜に影響を与えるという考えはあったと思いますが、「膜のみを狙う」というのはあまり無かったんじゃないでしょうか。
現在、内臓マニピュレーションや頭蓋治療という、膜を主に扱う治療法がはやり、確かに症状と違う場所を触ることで症状が改善すると「マジック」のように感じて「すごい」と思うかもしれませんが、それにこだわることに何の意味があるのかと感じます。パフォーマンスでしかないような気がします。
膜の治療と言っても、骨を通して行うのであり、それは骨の矯正と言い換えることもできます。例えば、「心膜の治療」と言っても、「肋骨」や「胸椎」を触るし、「子宮広間膜の治療」と言っても「仙骨や寛骨の矯正」だったりするわけです。その治療が本当に心膜や子宮広間膜を治療しているのかは誰にも分からないのです。
結局は「自分は高度なことをやっている」という自己満足でしかないような気がします。
確かに内臓マニピュレーションや頭蓋矯正で効果が出ることも多いですから、それが悪いことではないとは思います。しかし、それが最高の技術で、一番効果があることのようにふれ回るのは、誰も実証できないという事実につけ込んだ、ただの欺瞞でしかないと思います。
去年、膜のセミナーに行ったときに、その先生は「骨を矯正しても全然治らなかった。膜を治療し始めてから効果がでるようになった」と言い、あたかも「骨を矯正することが間違いである」かのように言っていました。しかし、スティルやフルフォードは、「自然治癒力」にこだわり、「エネルギーのブロックを解放する」ため、構造を整えることに技術をつぎ込んだはずです。日本人の故古賀先生は、背骨を矯正するだけであらゆる病気を治したと言います。斉藤先生も背骨と肋骨しか触りません。
技術を極めるというのはこういうことであり、それが本来のオステオパシーの姿じゃないでしょうか。
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方法論やパーツに拘っていたら真実を見失うと思いますけどねー。
そんな人は車を修理するときも、「ハンドルだけ直せば」とか「鉄の部分さえ変えれば」とか思うんでしょうか?
そちらは雪に埋もれてないですか?
我が家の近くにも上部頸椎専門の所がありますよ。
なかなか評判が良いとか。
アトラス・オーソゴナルで有名な先生も、ガンステッドやってますから、結局はどうなのか分からないですね。
膜でなければならないということも、背骨をいじらなきゃ治らないということもありえないと思います。
ただ筋膜や骨膜を治療したほうが簡単な場合もあるしその逆もありますよね。
絶対という治療法なんてこの世にはありませんからね。
自分が習熟した技術を基礎にして他の技術も研究するといろんなことが見えてきます。この辺は武術も一緒のような気がします。
今習っているセミナーも今月で最終回。
いろいろと使ってみて、改めてオステオパシーの奥深さを再認識しました。
やっぱり、不調の原因は人それぞれで、それにあったやり方を選択するのが一番良いんでしょうね。
書き込みありがとうございました。
頑張って治療していきます。