本当にちょっとした日記

身の周りにあった何気ない出来事を、ただ書いていこうかと思います。

学力

2007-10-26 09:27:10 | 日常

 昨日の新聞に、先日行われた全国一斉テストの結果が載っていました。
その結果として、「親の収入が多い家庭ほど学力が高い」という傾向が見られた
ようです。
 その結果を受けて、あるコメンテーターが「この結果から学力があがれば収入が
多くなるのは分かったのだから、今、生活に困っている親は、無理してでも勉強させるべき
」というコメントを出していました。

 かなり前から、「東大合格者の多くの家庭が、年収1千万を超える」ということから、
収入と学力の関係が言われていました。それだけ子供の教育にお金をかける余裕があるということです。
 しかし、お金持ちの家庭の子は学力が高くなる傾向があるのは事実としても、「学力が高い子がお金持ちになるという」のを前提に話をしているのに驚きました。そして「お金持ちになるために、無理にでも勉強させろ」というのは「お金持ち=幸せ」という私たちの世代が押しつけられ失敗した教育論を再び押しつけようとしているのかと悲しくなりました。

 私は「学力」の測定自体が意味がないことを知っているし、小学校の学力が、その後の学力にならない事も知っているし、お金持ちが必ずしも幸せではないことも知っています。

 このようなコメントが出てくるのは「ゆとり教育の失敗」があげられますが、私自身は「ゆとり教育」に賛成です。失敗だったのは、「ゆとり教育で先生がゆとりを持ってしまった」ことだと思います。
 子供に必要なのは、子供の時期にしか持っていない感性を育てること。「カボチャの種はどれか?」なんかどうでも良いはずです。それよりも、カボチャを作って、生長を見て喜ぶこと、それを食べて美味しいと感じることの方が学力よりも大切だと思います。そしてその感性があれば、お金がなくても「幸せ」と感じるはずです。
 
 これが私が親から教わった「幸せ」であり、私が子供に教えようとしている「幸せ」です。

 



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (山下)
2007-10-26 19:13:12
 何だか全ての価値を“お金”にすり返られてしまう世の中になりましたね。
 例えば「仕事」の意味なんかも、本来は人の役に立ってこそ、その見返りにお金(別に他のモノでも良いのですが)を貰う事であって、何でも良いから金を儲ける事ではない筈なのに…。
 世の中すべて物々交換ならこんな勘違いは起きなかったでしょうに。
返信する
Unknown (山浦)
2007-10-26 22:08:46
お金にたいする執着は、「勝ち組」とか「負け組」とか言い出してから、さらにエスカレートしていったように思います。
お金持ちになるのが良いことなら、みんな人を騙せばいいし、それこそ強盗でもなんでもすればいいはずです。
大事なのはお金を儲ける過程であるべきです。
結局、大事な過程を蔑ろにして、結果のお金の量ばかりを重視するから、偽装しないといけなくなるわけです。
 今の日本は「騙した者勝ち」で「騙される方が悪い」という風潮になってしまいました。本来なら騙した方が悪いに決まっています。結局は騙す人に対する刑罰が軽すぎて、騙すことに罪悪感が無くなってしまっているのでしょう。「みんなやってるし」って。
 
返信する

コメントを投稿