本当にちょっとした日記

身の周りにあった何気ない出来事を、ただ書いていこうかと思います。

ロレンス・H・ジョーンズ

2009-05-24 20:58:04 | オステオパシー
どんな治療法でも現代まで名前が残っている治療法を生み出した人はやはりずば抜けた才能を持っていたでしょう。
パーマーであってもスティルであっても。

現代においてもいろんなやり方を考えて世に送り出している人が沢山います。
ほとんどは「あれは間違えている」「効果が無い」とお互いに避難し、「自分こそ最高」と言う人を沢山見てきました。そして、それに騙されて大金をつぎ込んできた患者さんを見てきました。

手技は個人の資質に寄る事が多く、同じやり方であっても効果がある人と無い人とあります。どんなやり方をしていても、どんな考え方であっても治す人は治します。
同じ症状であっても脊椎を矯正して治す人もいれば、内臓の調整で治す人もいます。
足を引っ張るだけで治す人もいれば体を揺すったり撫でるだけで治す人もいます。アプローチは違っても影響を与える場所が共通していれば同じ効果が生まれますから、どの治療法が上ということはありません。
共通する事は、治療すべき場所を的確に診断出来るかどうかじゃないでしょうか。

オステオパシーの神様と言われた古賀先生は、握手をするだけでその人の悪い所を見つけ出し、背骨だけであらゆる病気を治したと言われています。
現代のフルフォードと言われている斎藤先生は指一本を背骨に置くだけでいろんな症状を改善すると言います。
自然形体療法の創始者である山田先生は、からだを揺らして軽く触れるだけで、その場で殆どの痛みを取るといいます。

残念ながら私を含めてほとんどの人は、そういった天才的な人の言葉を信じ勉強するしかありません。
中でも好きな先生はカウンターストレインを考えだしたローレンス・H・ジョーンズ先生。
自信の著書の中で「この新しい治療法の創案者として、私はずいぶんと賞賛されてきた。だが実際の話、わたしがやったことと言えば、挫折と絶望、ただそれだけだった。」と言っています。この言葉は、真剣に治療し、効果を厳しく分析しないとなかなか出来てこない言葉です。
このカウンターストレインを「簡単でレベルが低い」とセミナーの中で言っていた先生もいましたが、その先生よりも、ローレンス・H・ジョーンズ先生の言葉とどちらを信じるかは明らかです。

新しい方法を常に模索するということは、より高い効果を求めているという証であり、「自分が最高」「自分のやり方が一番」と公言する人は、それ以上の勉強はいらないということです。
それなのにその人が新しいやり方を取り入れたり、新しいやり方を考えたというならば、前に言っていたことは嘘だったという事になります。
案外、その嘘をついていると自覚が無い人が多いのが困った事です。

医療は科学でなければいけません。
「何でも治る」と言う人は治療家ではなく宗教家か詐欺師になってしまいます。




最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (山下)
2009-05-25 08:08:53
 繊細な技術は個人の資質によるところが大きいでしょうね。
 私の行っている治療は全然繊細じゃないですけど「ここが治療のポイント」という場所を「絶対に改善するんだ」という信念を持ってやり切れるかどうかでで効果が大きく変わってきますからねぇ。
 他人に治療方法を教えて同じ事をやっても効果が違うのはそのせいかと。

 100人を治療して99人治せれば「自分が最高かも?」と思う気持ちは分からないではないですが、症状はやっぱり一つの原因で起こってるのではないんでしょうからもっと別の方法ならもっと早く治せるかも?という風に考えることが患者のためですよね。

 安藤D.Cが生前「根本治療というのであればお金が無いのが根本原因かもしれない。」と言っていてのを思い出します
返信する
Unknown (山浦)
2009-05-25 17:11:16
山下先生の技術もいかに目的の所を正確に矯正出来るかですから、十分繊細ですよ。

案外、お金がなくて忙しく働いている人の方が元気ですからねぇ。
私の知っているお金持ちは怠け病か仮病のどっちかですよ。
返信する

コメントを投稿