外耳(耳の穴)が炎症を起こしてしまったためカナルイヤホンを使えなくなり、AnkerのBluetoothヘッドホン『Soundcore Life Q10』を購入しました。
箱を開けて実物を初めて見た印象では売価3999円(セール時3199円)という3~4000円の価格帯のワイヤレスヘッドホンにしてはしっかりした作りに思えました。
充電ケーブルはもちろん、有線接続可能なステレオミニケーブルも付属しています。
まあその分説明書は多言語ではなくイラスト式にすることでコストを抑えているのでしょう。
以前購入した同価格帯のPanasonicワイヤレスヘッドホン『RP-HF410B』(3800円)は、見るからに安っぽい作りと音でしたがそれと比べると雲泥の差です。
まぁRP-HF410Bは安っぽいのを承知の上で購入していますし、寝ホン(入眠用の寝ながら使うヘッドホン)として少々雑な扱いもしたので1年ちょっとで断線し片側が聞こえなくなるのも想定の範囲内でした。
RP-HF410Bはご覧の通りオンイヤーヘッドホンですが、Soundcore Life Q10はオーバーイヤーヘッドホンでイヤーパッド内に耳(耳殻)が収まるタイプとなっています。
よほど耳が大きい人でない限りカバーの中にすっぽりと収まるので圧迫感は少なく、長時間装着していても痛くなることはまず無いでしょう。
写真左がRP-HF410B、真ん中のSDカードアダプタと単三電池は大きさ比較用、右がQ10でイヤーパッドは奥の方が広がってるのでパッド内径ギリギリオーバー程度の耳なら多分入ると思われます。
音質は日本の家電量販店で買えるメーカーの中で比較した場合この価格帯の中では良い方(※)ではないかと思います。
(※Ankerも所謂中国メーカーですが、最近は家電屋さんで扱われているんですよ)
RP-HF410BとQ10はどちらもAACに対応していますが、数秒程度の聴き比べで分かる程にQ10の方が良い音質です。
今まで使っていたそこそこ良い音質のカナルイヤホン『NUARL NT01A』と比べても(ドライバー径の大きさを考えれば当然ですが)高低両方の音がしっかり出るので、音楽プレイヤー側のイコイライザーは解除して使っています。
ただQ10のウリであるBASSブースト機能は気持ち程度の効果で、個人的にはもうちょっと効果が分かりやすくてもいいかな?と思う反面、これ以上ブーストを掛けると低音がドシドシとした音になってしまうので、あくまで良い音という範囲から外れない程度の隠し味レベルなので、あまり期待はしない方がよいでしょう。
かつて別のイヤホンで、内蔵のイコイライザーとして高中低の三種類を切り替えられるカナルイヤホンがありましたが(AUKEYだったかな?)、そちらの方が味付けとしてはハッキリしていました。
Q10の音質はもちろん外見の作り、装着感、イヤーパッド、値段を考えれば期待以上の製品だと感じました。
もちろんAnker以外の中国メーカー品でも、同等の値段以下で同程度の音質かつ作りの物はありそうですが、信頼性と保証の長さ(18ヶ月+α)を考え今回はAnkerのQ10を選びました。
セールで3199円でしたがこんなにしっかりした作りだと正直思わなかったので、使い込むほどに日常に欠かせないものとなり「外音取り込みの出来るQ20+の方を買えば良かったかな?」と少し後悔しています。
料理や散歩の時には外音取り込みが機能があれば便利かなぁ…と思ったので、ただ肝心の油が跳ねる音を拾ってくれるかどうかは未知数ですが。
またメイン用途の寝ホンとしては申し分なく、YouTubeのASMR音声を聞いてゾクゾク感を得られる程度の音圧とクリアさはあるようです。
もちろん収録者が良いマイクを使っていることが前提ですが、RP-HF410Bに比べれば充分以上ですね。
一応ポータブルヘッドホンらしく折り畳みも可能ですが、それなりの大きさがあるので携帯性はあまりよくありません。
(廉価モデルなのでケースは付属していません)
音漏れに関しては
音量100%…漏れるし離れていても気付く
音量 50%…漏れるが1m50cmぐらい離れると分からない。50~80cmまで近づきつつ静かな部屋や夜行バスだと気になるレベル
音量 25%…漏れてはいるが隣にいても電車や車の走行音でかき消されるレベル
Q20+ならノイズキャンセリングがあるので、それを使うならば音量を小さくして漏れを抑えつつ自分も曲やラジオを楽しめるかと思います。
まあ私の場合音量25%程度で使うことが殆どなので耳舐め音声も…好きな音楽を周りの人に気を遣うこと無く堪能出来ます。
再生時間は60時間を謳っていますが、さすがにコレを検証するのは面倒なのでレビューはしないでおくことにします。※2022-01-30末端にバッテリー情報追加
無線接続時の遅延については、この動画で簡単に測った限りでは約0.2秒あり、そこまで大きくはないもののアニメの台詞と口の動きのずれは気になります。
有線接続と無線接続時の音の違いですが、無線接続時の方がほんの少し低音が誇張されているように感じました。
これがこの機種の味付けなのかAACコーデックの仕様によるものなのかは分かりませんが、個人的には気になるどころか無線の方がむしろ好みです。
私の耳でもそれなりの金額を出せばワイヤレスヘッドホンとワイヤードヘッドホンの音質の差は明白なので、3000~4000円台の廉価ヘッドホンで問題にする部分ではないでしょうね。
※2022年1月30日追記
テストする気力が湧いたのでバッテリーがどれくらい持つのかテストしてみました。
音量最大で約58時間再生可能…だと思われます。
なぜ断定していないかというと、寝ている途中にバッテリーが尽きてしまいそれに気付いたのが約59時間30分程経った頃だったからです。
ですが以下画像の通り電池残量30%から20%へ減るのに約2時間かかり、確認はしていませんが20%から10%までなら+2時間で58時間と予想し、経験上残量が10%を下回ったらいつ切れてもおかしくないので『58時間は再生可能』と判断しました。
まあどちらにせよ音量を半分以下に落とせば、仕様で謳っている通り60時間は持つだろうと思います。
携帯性はイマイチですが電池持ちの良さはもっとアピールしても良いのではないでしょうかね?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます