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◆忙しい人のためのカシムラ製ネックスピーカー『BL-92』のレビュー
- 音質はイマイチだが、低音が鳴っているときに振動を感じるので臨場感大(アクション映画、RPGなどのゲーム向き)
- 使用電力高めのapt-X LL接続で52時間再生出来たので、SBC接続なら連続音楽再生時間『60時間』は恐らく可能(日本のメーカーにしては珍しい)
- apt-X LLなら遅延はほとんど感じない(メーター目視でやっと分かる程度)
- 6000~7000円台の製品としては、カシムラが(サウンド機器関連としては)無名のメーカーという事以外けなす点が皆無
スピーカーの音を上げすぎると隣室、あるいは近所の人に迷惑になるかも…
でも映画やゲームで臨場感は味わいたい…という人なら迷わず買って良い一台。
apt-X LLに対応した送信機も欲しいなら、私の環境で安定動作している以下の中華BTトランスミッターもお薦め。
お薦め理由『安い』『販売実績(ブランド生存期間)が長い』『光デジタル接続も可能』『一応充電しながらも使用可能』
欠点『充電がMicro USB端子』
◆私の個人的状況なども熟々と書いたレビュー
聞き取りの必要がある仕事をするためにスピーカーの音量を上げると、窓やドアを締め切りの冬はともかく初夏などは部屋の外への音漏れが大きく家族も気になるらしいのです。
かといってヘッドホンを常時付けるのは、真夏はエアコンがあっても正直厳しいところです。
遅延の大きいのは仕事に使えないので、apt-X LLに対応した骨伝導イヤホンなら蒸れずに耳も痛くならず良いのですが、apt-X LL対応の物は軒並み1万円以上するのです。
音質はそこそこで良いから低価格、低遅延で耳や頭を圧迫せず、蒸れずに仕事が出来る音声出力機器を探していました。
そこで候補に挙がったのがカシムラのネックスピーカー『BL-92』です。
聞いたことがないメーカーだったので、中古でも良いからとにかく安く、お試し感覚でメルカリにて入手しました。
が、使ってみると意外とコレが良い感じです。
スピーカーが内側に向かって、指向性もあるため音の伝わる方向が頭の方だけで外へは小さく、窓やドアを開けていても部屋の外へ漏れる音は気にならない程度になります。
しかも音源の低音が大きいとスピーカーの振動が肩越しに伝わるので、低音の多いアクション映画やゲームでは臨場感も味わえます。
apt-X LLで接続すればほぼ遅延がなく、仕事や動画は勿論、ゲームも音ゲー以外ならまず問題無いです(と個人的には思う)。
無名のブランドのわりには仕様上の連続再生時間は60時間と、有名メーカーの同様の品より大容量バッテリーで使い勝手も良好です。
ちなみに実際の再生時間は音量最大&apt-X LLで接続して累積52時間でした。(連続の計測は無理でした)
他の製品にてSBCとapt-X接続時の再生可能時間が併記してある物を参考にすると、apt-X接続時はSBC時に比べて2~3割減するそうです。
それを考慮するとこの製品もSBC接続なら恐らく60時間に届くと想定しています。
遅延もこの遅延が確認出来る動画で見る限り『右の一目盛り分(24分の1コマ)』つまり『1秒÷24目盛り=0.416秒』と、仕様通りの低遅延でタイミングが重要な音声アノテーションの仕事にも問題なく使えています。
こっちの動画の方が60FPSでヌルヌルだから今度からこっちで調べようかな?
目視ではこれくらい。正確にはこの目盛りのちょい右ぐらいですね。
どちらにしてもほぼ0.05秒を下回っているのは確実で、遅延は仕様通りほぼ0.04秒ってのは間違い無いです。(アナログ出力&接続なら多分0.04秒下回ると思われる)
充電端子も今時標準のUSB Type-Cで、中華や無名ブランド製品にありがちな欠点はほぼ無いと言えます。
(ちなみ私個人は頻繁に充電する機器にはマグネットUSB端子を付けるので、microUSBとかType-Cであることを別に欠点でも利点であるとも思っていませんが、レビューでは世間の意見も重要なので利点欠点と表記することもあります)
正直使いやすさだけなら、ヘッドホンよりも装着疲れが少なくスピーカーよりは聴き取りやすく、振動も感じられて音質を気にしなければスピーカーやヘッドホンより常時使いたいくらいです。
というか仕事で細部のチェックにヘッドホンを使うぐらいで、実際それ以外はネックスピーカーを使う様になってしまいました。
2023年9月現在6000~7000円ぐらいと、性能を考えればコストパフォーマンスは高く、地味にお薦めしたい品だけれど生産終了なのが難点…とも言えず、Amazonも楽天市場も市場の在庫はまだ豊富みたいです。
…本当に欠点無いなコレ。
音質面で同価格帯のヘッドホンやスピーカーに勝てないのは、製品の仕組み上どうしようもないですね。
音質も求めるなら音響機器開発経験の長いメーカーから、これより1つ2つ上の価格帯(12,000~20,000円)で選ぶ必要がありそうです。
そう言えばSONYもPanasonicも、地味にネックスピーカーをプッシュし始めてるんだよな…これからブームが来るのか?
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