トゥルーデは俺の嫁(trudebraut)のチラ裏blog

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ゲームをやりたくても時間が取れないのでちょっとの時間でも楽しめ、短い時間でエンディングまでいけるゲーム

2022年03月11日 15時15分39秒 | レビュー

タイトル通りの状態だったので、Steamで『FAR:Lone Sails』を買って、サクッとクリアしました。

ゲームジャンルは…なんと言えばいいのでしょう?
テキストのないADVあるいはPZL?…一言で表すとSteamのレビューにも書かれているとおり『雰囲気ゲー(雰囲気を楽しむゲーム)』ですね。

親しい人を失った主人公は、荒廃した世界を蒸気式の陸上船に乗り、炉に燃料をくべ続け機械から火が出たら消火設備で消し、故障したら応急処置で直しながら騙し騙し、時には帆に風を受け船を進めていく…という形式のゲームです。

一応ゲームではあるのですが、終末世界の背景や雰囲気をテキスト(文字)ではなく映像で楽しむメディアと言い換えることも出来るような作りになっています。
移動とジャンプと掴む離すの単純な操作のみで、僅かな文字要素である船の中の『ENERGY』とか『STEAM』の英単語が読めなくても、ゲーム好きなら感覚で問題なく遊べるゲームとなっています。

ゲーム要素としては大半は炉に燃料を足したり、燃料を拾ったり、行き詰まるところでほんの少し頭を使うパズル要素がオマケにある程度です。
300~500円程度の短編文庫を楽しむように、FAR:LoneSailsも短い時間で雰囲気を楽しみ、明示されていない背景に想像を膨らませるのがメインとなっています。
通常1520円ですがセール時なら304円程で購入でき、文庫同様3~4時間程度で遊び終えられます。

少女終末旅行の様に旅の先に明確な目的があるわけでも無く、生きるために乗り物で前へ進んでいく…。
あちらのように気軽さや主人公達の底抜けの明るさなどは無いですが、かといって無力感に打ちひしがれるという感じでもありません。

最初はそれほど期待してはいませんでしたが、THE LONG DARKなどの雰囲気ゲーは好きだったので、自分とは相性は良く毎日気が向いた時に10~20分程度遊び、3.6時間ほどで遊び終えられました。

テキスト(文字)の無い物語を楽しむゲームは初めてでしたが、文庫で『紫色のクオリア』を読んだ時のように「ああ…出会えて良かったなぁ」と思える一作でしたね。

ゲームとして誰にでもお勧め出来る物ではありませんが、タイトルのようにゲームをしたいけれど時間が無かったり熱意を持続出来そうにない人はもちろん、短編のSFあるいはスチームパンク小説や雰囲気ゲーが好きな人なら手を出してみても良いのではないでしょうか?

ただ通常価格は1520円なので、そこまでの価値は無いかなぁ?というのも正直なところです。
1000~2000円ぐらいする大人向けの絵本などが好きならアリかもしれませんが、そうでないならセール時を狙って買ってみるのはいかがでしょうか?



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