tsurugiのブログ

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落月 -自殺のアルゴリズム- その②

2019-09-22 16:15:00 | 日記

走光性をもつ虫たちにとっての
想定外の事態-落月-とは
闇夜で遭遇する
水平方向にある到達可能な光源
だった

垂直方向へ無限の距離をもつ
光源--が
目の前に落ちて現れた時
それは走光性をもつ虫たちにとって
全てを吸い込む
死のブラックホールと化す

、、、

では人間にとっての
想定外、落月の内容はどういったものか


「死にたい」という気持ちは
なにも特別なものじゃない

それはおよそ全ての生物がもつ
苦から逃れようとする力
の一つの現れ方だ

ヒトの意識活動のうえで
苦しみを避けようとする力の現れ
この極地的表現が
死にたい、消えたい、無くなりたい
といったものだ

テレビ画面に不快な映像
スピーカーからは耳をつんざくノイズ
この苦から逃れる最も確実で合理的な
方法は、テレビの電源を切ることだ

電源の切り方にも色々ある
その中でさらに確実なものは
テレビそのものを破壊することだ

これがヒトの自殺のアルゴリズムだ

、、、

ただ普通、人は
死にたいと思っても実際には死なない

苦しみから手っ取り早く逃れるために
自らを破壊してしまうその前に
ブレーキがかかるようになっている

なのにブレーキが利かずに
簡単に死んでしまう人がいる

彼らに起こった想定外の事態とは
なにか、、、


それは、
意識というサブシステムによる
身体のメインシステム
乗っ取り

つまり、
サブシステムの暴走

人間以外の動物は自殺しない
彼らはどんな苦しみに直面しようと
ひたむきに生存を試みる

かといって彼らを倫理的に賞賛する 
わけにはいかない
彼らは自殺しないのではなく
自殺できないだけなのだから

身体という正常なシステムは
生存を最優先とする

一方で人間が身につけた
意識という異常なシステム
そうとは限らない

高度な意識活動は
死という概念を作り出し
それに至ることで
苦しみを取り除くという
バグを生み出した

人間だけがこのバグを
抱えている
だから人間以外の動物に
自殺は原理的にできない

、、、

普通人間は意識こそがメイン
だと錯覚している

しかし一日の生活を
考えてみても
その日行った全活動のなかで
自分が意識的に行ったもの
がどれだけあったか考えてみるといい

呼吸、内臓の伸縮、といった
生理機能だけでなく
水を飲む、右に曲がる、といった
判断をどれだけ意識的に行っただろう

ひとは意識上のことすら
ほとんど無意識に
-つまり身体の働きにより-
行っている

他の生物同様、人間にとっても
身体こそがメインシステムであり
意識活動はそれに付随した
サブシステムにすぎない

それゆえ意識は
身体にとって致命的なバグを
抱えることが許されている

サブシステムにそのようなバグが
生じても
主である身体がそれを修正する

だから、普通ひとは
死にたくなることはあっても
自殺に至ることはない

そして、
メインシステムがサブシステムの
バグを制御できないとき
致命的なバグが実行され
簡単に人は自らを破壊してしまう

以上が人にとっての落月

死のアルゴリズムの内容だ、

だ、だろうか、、、

なんかSiri滅裂に
なっちゃった
(@長野行きの高速バスの中)

じゃあなんで
サブシステムの暴走が
おこってしまうのか、、、

その③、へ続く、、、