海の街diary in Yokohama city

静かな街で繰り広げられる愛猫との日常

東京訪問

2020-05-05 05:45:02 | 日記
横浜に住んでもうかれこれ27年と半年ぐらい。その前は東京新宿区に足掛け4年間。そしてその前は千葉の西船橋に2年。生まれは関西の私だが、関東での生活が長く、もはや関西弁はうまく話せない。かといって骨の髄までこっち(関東)の人間かといえばそうでもない。(ソースより醤油のほうが好きになったが、未だにベイスターズよりタイガースだ。)
人生における最初の人格形成の大事な時期を関西で過ごし、反対に青年期の人間関係形成の大事な時期を関東で過ごした。幼馴染たちとの関係を通して僕という人格の基礎を作ったのは紛れもなく関西の風土だけど、僕という人間を大人社会で通用できる人間に育ててくれたのは間違いなく関東の風土だ。
ただ悲しいことに故郷に帰省して同級生と話しをすれば、おまえの関西弁はもう聞きたくないといわれ、こっちではいつまでたっても東京山の手育ちの嫁に貴方のイントネーション、どうにかならないのといつも文句を言われる。ようするにどこにいても精神的に心休まる居場所がないのだ。なんだか座り心地の悪いクッションのうえに無理に座っているような感覚とでもいえばいいのだろうか。心から落ち着ける場所がないというこの感覚。

話が愚痴っぽくなったのでもうやめよう。

相変わらず家にいる。そして皆さんと同じように暇を持て余している。することがないからPCを開いて扉のニュースを眺めてみるのだが、世の中はコロナ関連の陰鬱で暗い話で持ち切りで、他に話題がないのかと言いたくなってくる(ないのだろうきっと)。あちこち検索してはなにか面白い話題はないかと探してみたのだが、すぐに諦めてまたしても譲渡サイトを開いてのぞいてみる。そしてしばらくしてPCを閉じる。この繰り返しなのだ。

愛猫はさすがにのんびりの達人だ。世間のコロナ騒ぎも自分には関係ないとばかりに、今日も相変わらず食べては寝て、起きたら伸びをしてまた食べる。そして時折たらいの水を飲む。

さっきのサイトで、昨日嫁に頼まれてた棚を見つける。急いで相手にコンタクトを取ってこちらの希望を伝えてから返事を待つ間、近くにいた猫と暫しじゃれ合う。もうとっくにお昼の時間は過ぎてしまったのだが、なんとなく食欲を感じなくてさっきから煎餅ばかりかじっている。するとようやく相手側からの返事が送られてきた。中を見てみると、今日これから品物を取りに来れそうか、なんならこっちは夜でも構わないといった内容だった。無料とはいえ、嫁のために棚一つもらいに今から東京まで行くのかなんて迷っていると、ダイニングに置きたいと思って申し込んでいたスティール・ワゴンの所有者からもメールがとんできた。どうやら私のことを取引相手に選んでくれたらしい。早速相手に今日取りに伺ってもよろしいか?とお尋ねのメールを打ってみたところ、ほどなくして先方から了承の返事が戻ってきた。すかさずお礼のメールを打ち、これで東京行が決まった。

リビングにいて娘とテレビを観ていた嫁に東京行の話をすると、自分も行くと言い出した。やはり彼女も家に籠ってばかりいて退屈していたらしい。今から子供たちの晩御飯を作るからちょっと待っててというので、部屋の掃除をしたり、洗濯物を取り込んだりして時間をつぶした。
時計を見るともう夕方近い。ようやく妻の準備が整い、自分も部屋着からジーンズとシャツに着替えて家を出た。駐車場から出たところで、給油を告げるランプが点灯していることにはじめて気がついた。
しまった、ガソリンがない。ここんとこガソリンの値下がりを期待していつも僅かな量のガソリンしか給油してないのだということをすっかり忘れていた。このままでは東京まで行って戻ってこれないだろう。私はもと来た道に戻るためハンドルを大きく回して車を反転させた。いつものスタンドに車を走らせて、素早く東京までの往復分だけのガソリンを給油し、再び東京を目指して発進した。

東京までの高速代が勿体ない。そう考えた私たち夫婦は、高速を使わずにいわゆる下道で東京までのんびりドライブした。ただ横浜の市街地辺りは車が多く、おまけに信号に何度も引っかかるのでなかなか進まなかったのにはさすがに閉口した。だがそれも横浜を抜けると車の量も減り、グーンとスピードを出すことができた。ナビの誘導に素直に従い、ガラガラの山の手通りを北上してから最後は都心に向けてハンドルを切った。どこまで行っても道行く車は少なかった。

後半渋滞が皆無だったおかげで挽回することができ、相手との約束の時間ぴったりに到着することができた。指定された待ち合わせ場所である原宿駅付近の広い道の端に車を停めて、私たちは取引先の相手を待った。
はたして直ぐに相手は現われた。両手にワゴンを抱えている。ちょっと重そうな感じでちょっとだけ苦労しているように見えた。私は思わず彼女に駆け寄りワゴンを受け取った。
年のころは、そうだな20台後半てところだな。おまけに都会的でなかなかの美人だ。
そんなことを考えながら、隣にいる妻と一緒に彼女に礼を言った。二言三言言葉を交わしてから、彼女に別れを告げ、妻と車に乗り込んだ。次の目的地は三田である。私は三田にいる取引先の女性にメールを打ち、今から20分後にそちらに行くと伝えた。それからエンジンをかけて後方から誰も来ないことを確認してからゆっくりと車をスタートさせた。

朝:シリアル、牛乳
昼:なし
おやつ:お煎餅
夜:チャーハン、餃子

2020.05.04













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