台風が去って四日、朝から油セミが賑やかです。
門のそばのバードオブパラダイスの葉っぱに、羽化したばかりの
セミが止まっていました。
そして、すぐ下に彼?の抜け殻と、地上に出たとたん、アリに襲われ
羽化できなかつた幼虫、二匹が死んでいました。
一匹は砂のあり塚の中へ・・・・・・・・
生と死、これも自然の摂理なのですが、人間の視点からみれば、やっと太陽の輝く
大空を自由に飛びまわれるのにと可哀想で、もう少し早く見つけてやればよかった
と思うことしきりでした。
でも、セミの一生は地中の七年が主なので、たった七日間、羽化できたセミより
短かっただけ、アリンコの赤ちゃんが、その分大きくなることでしょう。
志賀直哉の小説 (城の先にて)の一節に、この上なく静かな蜂の死骸の描写が
あったような・・・・? なにぶん60年も前に読んだので、内容は忘れてしまいましたが
死のインパクトが強烈に残っています。
生と死は一線上に在って、神様が、ポンとACボタンを押すだけなのかも・・・・・・・・・
今朝はしきりとそんな気がしています。
PS 夕方まで葉っぱに留まっていたセミは、手をふれると元気に飛んでいきました。