彼岸花が終わりに近づいて、どこからともなくキンモクセイの匂い。
日中は暑いなぁと思うものの吹く風は秋を
連れている。
朝が来るのも遅くなってきてる。
そろそろワンコの朝さんぽも時間を変える頃。
思い違いで2日ほど遅れてしまった図書館本を慌てて返却。
ここ何年か本は図書館で借りることが多い。
これからの自分を考えると本でも何でも、なるべく増やすことはやめたい。
電子もなー。
紙がいいです、、、。
乃南アサ「六月の雪」も図書館で。
祖母と暮らす孫の未来は、夢叶わず契約社員として働く30代。
契約期間が終わって明日から無職という夜、
祖母が台湾で生まれ16年暮らしていたことを初めて知る。
「台南で過ごしたあの頃が一番いい時だった」
幼いころから女学生になるまで、友だちのことや六月の雪という花の思い出を話してくれた祖母が骨折して入院することになってしまう。
リハビリを受けながらも認知症の初期症状が出てしまった祖母。
そうなっちゃうこと多いよね、、と思う。
未来は、祖母が日本に引き揚げてくるまで暮らした場所、祖母の通った女学校、
六月の雪を探す一週間の台湾への旅に出る。
現地では通訳として同行してくれる女の子が現れる。
誰から日本語を教わったの?と思うような子だけれど親切で明るい。
たくさん写真を撮って未来の母親にLINEで送っては祖母に観てもらうと
病院のベッドで懐かしく思いだす祖母。
未来が食べた台湾料理や歴史も興味深い。
読み進むうち、
話は母娘の確執になっていき、介護や相続にまで膨らむ。
帰国間際に六月の雪をLINEで送ることができた未来が、病院で会った祖母は、それほど嬉しそうでもないことにがっかりする。
記憶がだんだん無くなるのじゃなくて違う人のようになっていくのが認知症という病気の
悲しく、やるせないところだ。
最終章はどうして、、と思ってしまうけれど
やりたい事が見つかったと報告する未来に
「おやんなさい」と笑う祖母。
ずっと我慢してきた人生だったという祖母は未来を止めない。
孫には孫の人生があるから負担はかけないって。
わたし、未だに影響されやすくて、これは小説だとわかっているのに抜け出せないことがある。
「おやんなさい」
たとえ、心に葛藤があってもそう言えるようになりたい。
暑さでさんぽに行きたがらなくなっていたワンコも秋の気配を感じるのか、またさんぽ好きに復活😃
長いコースに行きたがります🥶
直射日光を避ける効果もあるみたいで
涼しい服を着せてましたけど、、
笑っちゃうほど似合わない💦
でも、ワンコも、
「もっとセンスのいい服着せろ」
「、、こんな恥ずかしい服着て
さんぽ行きたくない、、」
とか言ってたりして😅