ほぼ30年前・・・
幼稚園はとても、のほほんとしていた。
クラスは36人も年中いたけど、
みんな若い私の話も、誰一人ふざけることなく
お話を聞く、という態度ができていたんだと思う。
なので、年長は鯉のぼりの材料に使うから
担当きめて1班、牛乳パック、2班、布、とか
口で伝えても、それがちゃんと1週間くらいで全員が
持ってきていた。たまに、来ない子2人くらいいたけど。
いまは、口で伝えてもそれを親にきちんと説明できない。
できる子が23人くらいのクラスで3、4人・・・。
泥んこ遊びは今も昔もかわらずに、子どもたちは
みんな大好きである。
砂場に水入れてどろどろにして
全身どろんこになりつつ、どろだんご、水迷路、とにかく
一日遊んでいられる。想像力もつく。科学的に自然と水の力を知る。
それを、風邪ひくからどろんこにしないでください、と
いわれたら私のほうが泣きたくなる。遊びたくても遊べないなんて。
もともと風邪気味なら、させないけどさ~寒けりゃするな、とはいうけどさ。
携帯が普及したときの
ある日の親は、バスがついても携帯から目を離さず
子どもの手をひきつつ片手がずっと携帯で
目も携帯、子どもとの会話なりたってないでしょう・・・という親もいた。
最近急に増えたのが
発達障がいといわれる子どもたち。
こうはんせい発達障害、ADHD、LDというものがあるが
広汎性発達障害はいろいろあって
アスペルガー、高機能自閉症・・・など。
ま、脳の機能の発達に障害があり、
親の育て方などは関係ないのだが
ぱっと見が、普通だから、親の教育のせいにされてしまったり
親もどうしていいかわからず、イライラしたり、
こまりはてて精神的に追い詰められたり・・。
こういう子たちは私は、こういう個性のひとつだと思っている。ただ、
かかわり方をきちんとしないと、
その子たちに負担がかかる。
できないできない、わからない、みんなにできて僕にできない、と、追い詰めてしまう。
こういう子たちにわかりやすく
視覚的にせつめいしたり、けっしてだめ!ではなくて
どうしないといけないか、というのをきちんと話していくなど、
いろんなかかわり方がある。
とってもおもしろく私はこういう子たちに伸ばしてもらったと思っている。
周りの子どもたちも、こういう子にはこういう風にしないといけないんだとか
考えていく。世の中、いろんな人がいるんです。
比喩とか、たとえ話ということが理解できないので、
以前、か~~っとなって友達を殴った子に
理由を聞いてもその理由があまりに理不尽だったために
「そんなのおかしい、頭冷やしてきなさい」といってしまったら
「トイレにいってくる!!」といってそのまま、帰ってこない。
見に行ったら、トイレの壁のタイルに額をつけてじ~~~っとたっていた。
「頭は冷えたかな?」というと「ほらつめたくなったよ!」
ぎゃはははは~私はおおうけしてしまい、それからその子とまた、
ゆっくりと順を追って話をしていって、納得した彼。
アスペルガーの子も普通なんだけれど
私の持った子には数字にこだわりがあって、また、
いつもしていることをしていないと
不安に思うことがよくあって、
おかげで忘れんぼの私は助かっていたこともあった。
おかえりの歌を歌い出したら、ハラハラと泣くので
「え、なにがあった?」と聞くと「せんせ~給食代の袋~くばってな~~~い~~」
わお!助かった~ありがとう。
朝、シールしようとして ハラハラと泣く「なにがあった??」
「せんせ~~~日にちがかわってない~~~」大丈夫、今から書き換えるのよ!
その子にとってはいやだったろうな、こんな先生・・。