少し前に新作となる『Estatica』を紹介した現代ボサノバのマエストロ「Marcos Valle」...
旧作ながらコレもイイので(他にもイイのはいっぱいあるけど)紹介しとかなきゃね...♪
■ Marcos Valle / Jet-Samba (Dubas/Universal, 2005)
01. Selva de Pedra (03:31)
02. Jet-Samba (04:26)
03. Bar Ingles (English Bar) (05:37)
04. Campina Grande (04:15)
05. Adams Hotel (Fogo de Sol) (03:27)
06. Brasil/Mexico (03:05)
07. Catedral (03:35)
08. Vem (02:33)
09. Previsao Do Tempo (04:10)
10. Posto 9 (04:25)
11. Esperando O Messias (03:59)
12. Petite Valse (03:00)
Personnel : Marcos Valle (p, ep, kb, g, vo), Aldivas Ayres (tb), Armando Marcal (per), Jesse Sadoc (tp), Ranato Franco (fl, as, ts), Renato "Massa" Calmon (ds), Alberto Continentino (b), etc
実のところ彼は1986年に『Tempo Da Gente』(コレは未CD化でワタシも聴いていないのでぜひCD化していただきたいもの)をリリースして以来、しばらく活動を休止し、1998年に『Nova Bossa Nova』で復活、以後『Escape』(2001)、『Contrasts』(2003)と打ち込み主体のヴォーカル作をリリースし、その後の2005年にリリースされた生音主体のインスト・アルバムがコレ...(^^)
何はともあれ生音によるバンド・サウンドが洗練されたアレンジのもとで展開され、ゴキゲンなわけだけど、
とりわけ演奏面での「マルコス」の代名詞とも言うべき「Fender Rhodes」がメロウに転がるさまは心地よいことこの上なし...(^^)
さながらイメージ的には70年代後半の「Azymuth」や「Eumir Deodato」あたりを現代風に昇華させた感じかな...(?)
浮遊感あふれるファンク・ナンバー「01」に始まり、
60年代ハード・バップ的な佇まいを見せつつも彼らしいメロウさがどこか漂う「02」、
ジャズ・ファンク的なアプローチで迫る「03」は、上記『Nova Bossa Nova』からの再演だけどファンク度がだんぜんアップ...(^^)
映画のサウンド・トラックとしても使えそうな「04」、
そして「05」は、1983年の『Marcos Valle』で歌を披露していたもののインストによるカバーで「Saudade(郷愁感)」たっぷり...(^^)(「Eumir Deodato」も『First Cockoo』で取り上げている...^^)
他「06」は『Marcos Valle』(1974)、「08」は『O Compositor E O Cantor』(1965)、「09」は『Previsao Do Tempo』(1973)、「11」は『Marcos Valle』(1970)からのセルフカヴァーでそれぞれ見事に洗練度を増し甦らせることに成功...(^^)
新録の「10」も重たいボトムにメロウなエレピが絡んでカッコいいし、ラスト「12」をストリングスをバックにしたピアノ・ソロで締めるあたりも実に心憎い...♪
(後日追加:究極のメロウネス「Adams Hotel (Fogo de Sol)」のYouTubeムービー...^^)
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