シンポジウム「やさしく読みやすい本」が読書の扉をひらく!
~知的障害・自閉症のある人の読書環境を考える~
■開催日:2010年2月27日(土)
■会場:江戸東京博物館ホール(定員:約400名)
〒130-0015 東京都墨田区横網1-4-1
JR総武線「両国」駅西口下車徒歩3分。都営大江戸線「両国」駅A4出口徒歩1分。
※入場無料。事前申込は不要です。
■主催:知的障害・自閉症児者のための読書活動を進める会、有限会社読書工房
■共催:出版UD研究会、NPO法人バリアフリー資料リソースセンター
■協力(順不同):社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会、財団法人日本障害者リハビリテーション協会、財団法人ふきのとう文庫、社会福祉法人桜雲会、株式会社講談社、株式会社ボイジャー、みつわ印刷株式会社、ライオン株式会社、東京小中学生センター職員有志
■後援:社団法人日本図書館協会、社団法人全国学校図書館協議会、財団法人文字・活字文化推進機構
■趣旨:
知的障害や自閉症のある人たちにとって、読書が身近なものになっていないという現状があります。これまで読書のバリアフリーを考える際、視覚障害のある人への読書サポートがメインで取り組まれてきた歴史がありますが、知的障害や自閉症のある人も「読みたい!」という気持ちはいっしょです。
視覚障害のある人への読書サポートの手段として、点訳・音訳・拡大図書などが知られていますし、拡大読書器やパソコンを活用しながらの読書方法も普及してきました。
これと同じように、知的障害や自閉症のある人にとっても、たとえば「やさしく読みやすい本(LLブック)」や、マルチメディアDAISYをはじめとする電子図書などの活用が有効であり、それらを届けるための公共図書館や学校図書館の役割がとても大切であると考えます。
今回開催するシンポジウムでは、なぜ「やさしく読みやすい本」が必要なのかについて、海外の状況や、日本における取り組みを紹介するとともに、公共図書館・学校図書館における実践を報告します。
また、フロアでは、国内外で市販されているLLブックや大きな活字の本、国内で長年にわたって製作されてきた布の絵本などを展示する他、マルチメディアDAISYで作られた教科書・読み物、電子図書などのデモンストレーションを行う予定です。
※本シンポジウムに関するお問い合わせは、有限会社読書工房までお願いします。
〒171-0031 東京都豊島区目白3-21-6 ヴェルディエ目白101
電話:03-5988-9160 ファックス:03-5988-9161
メールアドレス:info@d-kobo.jp
■フロア展示 10:00~16:45(LLブック、布の絵本、マルチメディアDAISY、大活字図書、電子図書、マンガなど関連書籍などを展示販売)
■セミナー 13:00~16:30(受付開始 12:00~)
13:00 主催者あいさつ
13:10~14:00
1 やさしく読める本をつくる取り組み
●「やさしく読める本」の意義と海外のLLブック出版
藤澤和子(日本PIC研究会代表)
●読みやすくわかりやすい新聞「ステージ」の編集活動
ステージ編集委員会の方(全日本手をつなぐ育成会)
14:00~14:10 休憩
14:10~15:00
2 公共図書館での取り組みから
●近畿視情協「LLブック特別研究グループ」によるLLブック・マルチメディ
アDAISYリストの製作
服部敦司(枚方市立中央図書館)
●公共図書館における知的に障害のある人へのサービス
山内 薫(墨田区立あづま図書館)
15:00~15:10 休憩
15:10~16:00
3 学校図書館での取り組みから
●実態調査から見える特別支援学校図書館のいま
野口武悟(専修大学文学部准教授)
●特別支援学校図書館での実践
児島陽子(鳥取県白兎養護学校図書館)
16:00~16:30
質疑応答など