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第35回出版UD研究会
テーマ「視覚に障害のある人が求める電子書籍―アクセシビリティはどこまで実現しているか」
ゲストスピーカー:松井進さん(千葉県立西部図書館、バリアフリー資料リソースセンター副理事長)
新しいiPadの発売や、キンドルがいよいよ日本発売か?など、電子書籍を取り巻く話題につきない昨今ですが、それではアクセシビリティはどこまで進んでいるのでしょうか。
今回の研究会は、松井進さんがプレゼンターとして、前半、視覚障害の立場から現状と課題について概説するとともに、後半、シナノケンシ(オンライン配信に対応した音声読書器)、ラビット(しゃべるGPS「トレッカーブリーズ」)、パンローリング(オーディオコンテンツ配信)、京セラ(電子書籍端末に応用可能な触覚技術開発)の開発・販売担当者に、最新のアクセシビリティ技術についてデモンストレーションしていただきました。
○日時:2012年3月17日(土)13:30~17:30(受付開始13:00)
○会場:一般社団法人電子出版制作・流通協議会(電流協)会議室
≪ゲストスピーカーのプロフィール≫
松井進(まつい すすむ)
先天性緑内障のため弱視として生まれ、現在は全盲。
統合教育を経て、千葉県立千葉盲学校卒業後、米国でコンピュータプログラマーとしての訓練を受ける。
点字による公務員採用試験を経て、現在は、千葉県立西部図書館勤務。
入庁後、盲導犬と歩き始め、現在は3代目のロミオと2人5脚で歩いている。
また本業とは別に、NPO法人バリアフリー資料リソースセンター副理事長として読書障害者の読書方法に関する研究調査や読書方法に関する啓発活動を行っている。
近著には、『盲導犬の訓練ってどうするの? 視覚障害当事者の歩行訓練体験記』(生活書院)がある。