Pianta Natante(工房浮草)の日記

オリジナルアクセサリーを作ったり売ったりする
作家ひとりのお店での
日々の出来事を徒然と...

年またぎで失礼いたします~

2015-01-26 | 作者のつぶやき
新年迎え、もう1月も後半ですが、
遅ればせながら、2015年もどうぞよろしくお願いします。

今日は昨年12月から年またぎでコツコツと制作していた「コンチョ」の話。



「コンチョ」=「シルバーの飾りボタン」を大小とり混ぜ19個、オーダーで作らせてもらいました。
これらは、来月2015年2月より、千葉県の某所で販売が決定しているレザークラフト作家さんの作品に付けられます!
数年前からその作家さんには、当店のネットショップを通してご注文をいただいておりましたが、
その方が、いよいよ一般のショップで作品の販売を始めることとなり、
そして今後もひき続き工房浮草のコンチョを使っていただけるということで。

昨年中にはわざわざ、千葉から長野までたずねて来てくださって初!ご対面もさせていただきました。
本当にありがたいことです。

さて、その販売先についての詳しい話はまた、後日させてもらいますんで。。。


模様を切り抜いて、二枚を貼りあわせて、輪郭を切り落としたところ。
木の当て台と木タガネを使って、やや凸に膨らませる。


コンチョの制作は「淡々と」「精密に」ひたすら手作業です。だからこそ、楽しいんですよね~、作ってるほうは。笑
ただ、お客様にはなかなかそこは伝わってないかなぁって思ってたんですよね。
そうしたら、そのレザーの作家さんが
「浮草さんのは、ちょっとイビツだったりするところが、気に入ったんです!!」って。


こんな感じで裏からたたいてふくらませる。
「コンチョ」の語源はスペイン語の「貝がら」なんだって、そうね、そんな感じに見えるね。


え~っと、なるべく正確には作ってるつもりなんですが。。。でもね、
確かに私も茶碗とか買う時、必ず手にとって、しっくりくるイビツ感のあるやつを選ぶんですよ。
そこに作り手の狙いがあろうがなかろうが、それが自分にとっての愛着の委ねどころっていいますかね。
だから、そのお言葉、実にうれしかったわけです。


硫黄系の薬品で銀を黒くする、これがいぶし仕上げ。
一度、全体を真っ黒にしてから表面を磨きだし、凹の模様がくっきりする。


そうして数回に分けて納品となった最終11個が、今日、レザー作家さんの元へ旅立ちました。
あとは素敵なウォレットやキーケースとなって多くのお客様の手に取られることを祈るばかりであります。


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