久しぶりに
美しい青空を見た
久しぶりに
純白の雲を見た
戸外を歩きながら
夏の雲を堪能した
夏のある日
ぼくはムクゲの花に関心をもった
夏のある日
ぼくはサルスベリの花に関心をもった
夏のある日
ぼくはペンタスの花に関心をもった
季節の花に関心をもつと
戸外が楽しくなることを実感した
夏のある日
ムクゲの花の詩が生まれた
夏のある日
サルスベリの花の詩が生まれた
夏のある日
ペンタスの花の詩が生まれた
さまざまな季節の花が
詩の源泉になることを実感した
ゆっくりと歩いていると
見えてくるものがある
心のレンズを磨いて
鮮明な映像を捉えよう
関心をもつものによって
視界の映像は異なってくる
戸外を歩いているとき
すばらしい夏の雲を見た
海が好きなためだろう
海辺の情景がよみがえってきた
積乱雲のかがやく海辺で
潮風に吹かれてみたいと思った
ゆっくりと歩いていると
憧れが見えてくることがある
目の前に現れてくるものが
未来のどこかとつながっていく
波のよせてくる砂浜は
ぼくの憧れに手が届くところ
遠くまでは泳いでいけないが
海を楽しむことができる
潮の香り 波の音
視界に広がる海の景色
海辺ですごすひととき
めぐる時間は限りなく豊かだ
太陽の射しこむ方向は
海の反射がきらきらとまぶしい
海が光る 波が光る
心が広々とあかるくなる
ときどき海面ではねるのは
飛び魚の影 ぼくの夢
海の青 空の青に染まっていると
いのちの感覚が甦ってくる
波のよせてくる砂浜は
ぼくの憧れに手が届くところ
五感を刺激する数々のものが
ぼくにも泳げとささやいていく