青葉の季節から
海の季節へ
季節がめぐると
ぼくの大好きな夏になる
太陽のまぶしい夏
積乱雲のかがやく夏
光と風のなかで
自然との一体感が生まれる夏
ぼくの夏のプランは
海辺ですごすひとときの時間
波と遊んでいるだけでも
いのちの感覚がよみがえる
ぼくの大好きな夏
とびきり軽装になって
潮風とともに
夏のプランも進行するだろう
海の季節から
うろこ雲の季節へ
さらに季節がめぐると
海の記憶はポエムになる
青葉の季節から
海の季節へ
季節がめぐると
ぼくの大好きな夏になる
太陽のまぶしい夏
積乱雲のかがやく夏
光と風のなかで
自然との一体感が生まれる夏
ぼくの夏のプランは
海辺ですごすひとときの時間
波と遊んでいるだけでも
いのちの感覚がよみがえる
ぼくの大好きな夏
とびきり軽装になって
潮風とともに
夏のプランも進行するだろう
海の季節から
うろこ雲の季節へ
さらに季節がめぐると
海の記憶はポエムになる
雨上がりの舗道の植え込みで
ハイビスカスの花を見た
雨水をためた花筒が印象に残った
スコールのある国では
花は花筒のなかに雨水をためるのだろうか
ハイビスカスの花から南の国を連想した
このようなささやかなことにも
歓びを発見できたら
心に残る記憶がふえていく
日常生活の小さな変化にも
感動の芽がある
世界との出会いがある
雨上がりのあとの空を見ると
雲の切れ間にぽっかりと青空が見えた
シンガポールの青空を思い出した
ハイビスカスの花と
遠景のひとかけらの青空と
濡れた舗道が印象に残った
青空の美しい日には
シンガポールを想いだす
シンガポールの青い空と
積乱雲のかがやきを
楽しかった二年前の
シンガポールへの旅
いまでも心によみがえるのは
コバルトブルーの空の色だ
オーチャド・ロード
セントーサ島 チャイナタウン
どこの場所へ行くときも
いっしょに歩いた青い空
心の遠景には青空が見える
シンガポールが見える
はるかな憧れの景色が
いつでもぼくを呼んでいる
青空の美しい日には
シンガポールを想いだす
シンガポールには一年中
ぼくの大好きな夏がある
太陽のふりそそぐ日には
木立の陰影にも魅力がある
近くの散策道を歩いているとき
木立の影も美しいと思った
風に揺れる木立の影が
路上に影絵をつくっていた
ふと立ち止まって
揺れる木立の影を眺めた
風が吹くと
木の葉の影が揺れる
風が吹くと
梢の影も揺れる
これだけのことだったが
影絵の印象は心に残った
太陽のふりそそぐ日は
光にも影にも魅力がある
雨の日の街は魅力がある
カサをさして歩いていると
カサを打つ音がリズムをつくる
いつもより視線がさがるので
新鮮な小さな発見もある
舗道の印象が残るのも雨の日だ
雨の銀座並木通りを歩きながら
リンデンの木の街路樹を見た
雨の日の深い緑が印象に残った
レンガ色の舗道が雨に濡れる
リンデンの青葉が雨に濡れる
ハート形の青葉が美しい
訪問するギャラリーへの道筋で
ふと見かけたリンデンの緑
夏には白い花を咲かせるという
リンデン リンデン
雨のふる銀座もすばらしい
リンデンバームの歌が甦ってきた
ゆっくりと歩いていると
見えてくるものがある
心のレンズをみがいて
新鮮な映像をとらえよう
関心をもつものによって
世界の風景は異なってくる
心を惹かれるものが
未来のどこかとつながっていく
美しいものを見よう
新鮮な映像をとらえよう
戸外を歩きながら見上げた空に
積雲の輝きを見てなつかしかった
こんな日に海辺ですごしたら
素敵だろうなあと思った
ゆっくりと歩いていると
見えてくるものがある